表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
250/363

250 ほぼ一年ぶりかしら? モリス・エドモンド


「助けてーっ!」


 私は叫んだ。


 うん。叫んでから気が付いたけれど、これ、悪手だったかもしれない。

 顎割れがどう動くか予想できない。召喚されたときに会った、というか見ただけだし。

 質問してた時の様子はしっかりしていたように見えたんだけれど、シリアルキラーなんて、得てしてそんなもんらしいし。

 実際、あいつは捕まらずに殺人を重ねてたっていうからね。それも金銭とか強姦とかが目的じゃなくて、殺す事が目的で。実在したシリアルキラーについて書かれた本に記載されていた殺人鬼の系統と、完全に一緒ですよ。


 狂言扱いして私を非難するならいいんだけれど……あそこの警備のふたりを殺そうとかしたりしないよね? このあたり、私たちしかいないし。


 ……まて、あの顎割れはソロで【バンビーナ】に入っていたの?


 口元が引き攣れる。


 私じゃあるまいし、有り得ない。奴の立場的に、仲間はいた筈だ。


 果たして、あの警備ふたりで顎割れを止められるのか?


 もう【狂暴化】は時間経過により解けている。でも顎割れは長剣を両手持ちにして私を追ってくる。警備のふたりの姿は見えている筈だ。


 これ絶対に選ぶ行動を間違えた。


 私の助けを求める声を聞きつけ、警備のふたりが槍を手に走って来る。


 逃げる私とすれ違う。


 すれ違う時に驚いた顔をしていたのは、私が素顔を晒していたからだろう。うん、この顔を武器に、一方的に犯罪者にされないようにと、ゴーグルをずらしておいたんだ。ただ間抜けにも、色々と考えが至っていなかったけれど。


 顎割れと警備のふたりが接触する。


 そして――


 顎割れは容赦なく警備のふたりに斬りかかった。


「モリスさん!?」

「ちょっ!?」


 槍がたやすく両断され、ひとりが切り伏せられた。


 ちくしょう! アイツ、全員殺すつもりだ! 目撃者がいなければ、どうとでもなると思ってる!


 もうひとりも頑張っているけれど、間合いに入られてジリ貧になっている。槍の利点はそのリーチの長さ。でも、懐に入られたらそれは欠点にしかならない。


 ふたり目は腹を剣で貫かれた。胸を突きささなかったのは、胸甲で守られているからだろう。


 さすがにここで止めなんて刺されたら、寝ざめが悪い。私が原因だもの! それに、目撃者は絶対必要!


 私は顎割れに向かって突撃する。言音魔法のクールタイムは終わってる。とにかく、顎割れを引き離すの先決だ。


 ならば――


 まさか逃げた私が戻って来るどころか、突撃して来るとは思わなかったんだろう。なんだかするっと懐に入れた。


 丁度、剣を引き抜かれて倒れる警備員で死角になっていたからだろうけれど。


 顎割れが一瞬、戸惑ったような表情を浮かべた。


 それじゃ、ちょっと離れてもらいますよっと。


――――(我が力、)―――――――(揺るぐことなし)!』


 右手を向け、言音魔法発動。クマを強制的に宙を舞わせるほどの威力のある魔法だ。大柄で鎧装備とはいえ、人間ひとりくらい簡単に吹き飛ばせる。とはいえ、この道から外れて滑落されると、いろいろと面倒だ。たしか、リジェネレーターだったよね? 滑落くらいじゃ死なないだろう。


 次いで範囲回復魔法を発動。誰彼構わず怪我を治すから、乱戦時に使うと敵も癒してしまうけれど、いまは問題ない。


 多分、これでこのふたりは死にはしない……と思う。


 ウエストポーチから薬を四本。回復薬と万病薬を取り出し、倒れて傷の塞がった腹に手を当て、困惑している警備にポイっと投げる。


 いきなりその腹の上に落ちて来た赤色と濃緑色の壜に驚き、私を見上げた。


「まだ具合が悪いようなら、その薬をそれぞれ飲みなさい。本当なら、犯罪者はそっちに任せたかったけれど、私が対処してもいいわよね?」


 若干、威圧的に訊いた。


「も、もちろんでございます、女神様」


 ありゃ、女神様になった。いや、それを狙ったんだけれど。


 ……そういや、アンララー様、断罪――じゃなかった、処罰の女神様扱いされてるだっけ。ノルニバーラ様と対で、有罪となった者を始末する役がアンララー様。


 まぁ、丁度いいや、今はこのまま誤解していてもらおう。


 吹き飛ばされ、向こうで倒れている顎割れに向かって走る。


 弓をぶらぶらとさせて置くのは邪魔だからインベントリに格納。代わりに盾と剣を取り出す。


 剣の扱いは今以て苦手だけれど、私の場合、メインは盾だから問題ない。


 いや、ゲームだと片手武器で種別問わず一緒くたに技量はあがったんだけれど、こっちだとそれぞれ別みたいなんだよ。だから、今私が一番得意な武器は片手斧だったりする。ここで散々オリハルコンスライムを殴ったからね。


 顎割れは丁度身を起こしたところだ。百メートルくらい宙を舞って地面に叩きつけられたんだ。それなりにダメージがあったのだろう。ただ、それはもう回復されているみたいだけれど。


 自己回復能力者ってことだけれど、どの程度の回復能力かは不明。というか【死の宣告】を喰らって、平気で今まで生きていること自体がおかしい。もうひとりの日本人嫌いのアジア人はちゃんと死んだのに。

 それに、こうしてダンジョンに来たりしていると云うことは、もう【死の宣告】は無効化されたということだろう。


 とりあえず、斬り付けてみれば、回復の度合いはわかるかな?


 私が手に持つのは黒檀鋼の盾。私のお気に入りの盾だ。そして剣は魔氷の剣だ。

 ん?魔氷の盾じゃないのかって?


 いや、あの盾は実のところ扱いにくいんだよ。表面が不規則に凸凹している盾だから。


 さて、対人だ。現状、得意な斧じゃなくて剣を選んだのは、リーチの差から。ほんのわずかの差だけれど、実際に武器で殴り合うとなると大分違うからね。斧の間合いだと、相手の斬撃を盾で捌き切れない気がするんだよ。長剣の回転は速いし。


 バルキンさんと戦った時みたいに行くとは思えないし。あれ、私が変な戦い方をしたせいで、バルキンさんがびっくりした結果、あっさり勝てただけだからね。


 それに【死の宣告】を無効化できるレベルの加護持ち。リジェネレーターだし。斧で戦っても、殴られる前に殴り倒すのは無理ないんじゃないかな? 


 それなら、ある程度の長期戦ドンと来いってものだよ。


 もしそれで仕留められないのなら、仕留められそうなヤツに始末させるし。


 よし、身構えられる前に接敵できた。


 顎割れが立ち上がったタイミングで突きを繰り出す。


 あっさり躱され――危なっ!


 ガン!


 右側から横殴りに振られた長剣を、体を捻って何とか盾受けする。


 バランスを崩すも、地面を蹴って間合いを取る。向こうも私の突きでわずかながらに態勢を崩していたのか、追撃はない。


 離れ、睨み合い、息を吐きだす。


「また女を殺すことをはじめたの?」


 この間に合わせ、問うてみる。


 さっきまで鉄面皮だった顎割れの表情に、微かな変化が現れた。


 ふむ。正気を失くしているとか、そういった状態ではないみたい。というか、さっき【狂暴化】を掛けたんだから、それが解けた時点で正気になっているはずだ。 例え、なにかしらの影響でおかしくなっていたとしても。気が狂ってでもいない限り。


「でも、剣じゃなくて拳で殴り殺すのが好みなんじゃなかった?」


 ちょっと追い打ち。


「お前誰だ。なにを知ってる」


 ……どう答えようか。答え方によって、求める結果が決まるし。

 うん。面倒。殺そう。もとより、そうするつもりで前は【死の宣告】を撃ったんだし。危険人物過ぎるから。


 まぁ、私も似たようなもんだけれど、性欲を満たすために人を殺して回ったりしない分だけ、きっとマシだ。


「ほぼ一年ぶりかしら? モリス・エドモンド。もっとも、私の事なんてもう、すっかり忘れてるでしょうけれど。あなたが召喚された時、私もそこにいたのよ」


 モリスが目を剥いた。

 うん。やっと名前を思い出した。私の脳細胞が珍しく頑張ったぞ。


「お前、死んだんじゃ……」

「えぇ。でも、私の神様は過保護なの」


 しっかりと盾を構えて、顎割れをじっと見据える。


 なんとかして、自己回復能力の性能を見たい。分かりやすいのは露出している部分だろうけれど、でてるの顔くらいだしなぁ。首は……鎧にネックガード付いてるから切れないし。


 やっぱり、狙えるのは顔だけか。なんとか頬っぺを斬り付けたい。


 モリスが間合いを詰め小さく剣を振って来る。大振りはしてこない。


 また堅実な斬りかかりをしてくるな。隙が少ない。


 今度は剣を弾かずに、レリーフに引っ掛けて引っ張るように流す。


 よし、体勢が崩れた。


 私は突きを繰り出す。体重も乗っていなければ腰も入っていないが、今は傷をつけるのが目的だから問題ない。


 私の剣の切っ先は、顎割れの頬骨を捉え――


 ガッ!


 ――弾かれた。


 ちょっ!? え? なにいまの手応え!?


 岩か金属の塊でも突いたような感触に、慌てて再度バックステップで間合いを取る。


 一応、うっすらとほほに切り傷をつけることはできた。血がにじんでいるのが見える。けれど――


 モリスが傷を親指でぬぐう。そこにはもう、傷はなかった。


「なぜ武器に頼っているのか答えてやる」


 そういってモリスが崖を拳で殴った。いや、腕を振って拳を激突させた。普通なら拳の方が怪我をする勢いだ。でも、目の前で起きたのは、砕けた崖。


 ……もしかして、身体の硬化とかかな?


「加護とやらでこんな体になってな。殴ると一、二発で終わるんだ」


 歯を剥くように笑う。


「生憎、俺は早漏じゃないんでな。だから剣にしたんだ。これなら加減がしやすい」


 へぇ、確かに殺人鬼だ。殺害することに性的快感を感じるイカれた人間。剣のほうがより長く嬲れるってことね。


 普通なら理解できずに恐怖したりするんだろうけれど……。


 なんだろう、たいしたことないな。


 ただ……気持ち悪い。


 そして愚直な殴り合いが始まった。いや、殴り合いじゃないな。私がモリスの剣戟を受け、弾き、流し、時にバッシュを入れ、じりじりとモリスを後退させていく。


 最初こそ私の鉄壁さに目を剥いていたけれど、いまはもうそんなこともなく、無表情に私の防御を崩そうと剣を振っている。

 一方、私は攻撃手段を失くしたようなものだ。あの防御力に自己修復とか、正直、攻撃するだけ無駄だ。


 私にとってこの地形は幸いだ。


 この道幅はいいところ三メートルだ。左右は崖。左側は壁で、右側は数十メートル下へ真っ逆さま。


 回り込まれないよう立ち回りながら、時折、バッシュによる面攻撃で後退させていく。


 それにしても攻撃の回転が速い。小さく、細かく打ち込んで来るから、盾を合わせるのが忙しい。

 このコンパクトな振り方と、両手持ちにすることで攻撃の幅を広げているのは、ダンジョンでの狭い通路で戦うことを想定してのものなのかな?


 いや、きっと【メルキオッレ】で戦った結果、身についたものに違いない。


 あとさっきも云ったけれど、女をいたぶるため。


 ……これ、右手をフリーにしておいたほうが良かったな。両手が塞がってるから、防御魔法が使えないよ。ちょっと盾だけだと怖いぞ。


 戦々恐々としながらも、なんとか前進を続ける。あともう少し。


 焦れて来たのか、モリスの斬撃が少しばかり大振りになってきた。


 よし。


 振り下ろしに合わせバッシュ気味にいなし弾く。モリスの体が左に泳ぎ、無防備な状態になる。でも、こっちもいなしで体が開いているため、まともな打撃を与えるだけの攻撃はできない。


 ならば。


 私は一気に右足を踏み込み、右肩を前面に出して下からモリスをかちあげた。


 モリスがたたらを踏むように後退する。


 辿り着いた。


 剣をインベントリに格納し、右手をモリスに差し向け魔法を放つ。放つ魔法は加重。重量を増加させて動きを阻害するだけの魔法。とはいえ、たかだか六十キロの加重だ。そこまで動きを鈍らせることはできないだろう。


 効果時間は約三十秒。


 私はショートカットの入口へと飛び込んだ。私の攻撃力じゃこいつを倒すのは無理だ。魔法? あれは不意打ちだから頭に当てられるんだよ。やるなら持久戦。でも却下。確かに、私は三日三晩休みなく戦うことだってできたけれど、それは単調な戦い方をするオリハルコンスライムだったからだ。


 人間がそんな愚直な戦い方をし続けるとは思わない。きっと、どこかで私がミスる。


 そんな分かり切った道を選ぶつもりはない。


 薄暗い階段を駆け降りる。できれば二十階分くらいおりたい。モリスは――うん、追ってきている。足音が聞こえる。


 多分、あの警備ふたりは、少なくとも重症だと思っているのだろう。


 そういや、結構あっさりと鎧を断ち切っていたよね。あの剣、魔剣の類かな? 【メルキオッレ】産? まぁ、どうでもいいや。


 とにかく走る。走る。ドーピング指輪に切り替えているけれど、それでも私の足は速いとはいえない。

 もっとちゃんと走る練習しておけばよかった。


 階段だとたちまち転けそうで、ただでさえ遅いのに、ますます遅くなっている気がする。


 十階のショートカットの扉を通過。あと十階分。いま思ったけれど、階段で二十階分って相当だよ。


 ショートカットの階段は、扉の所に踊り場がある。そして二十階層の踊り場のところで、左に九十度に階段は折れ、最下層まで続いている。


 よし、二十階層!


 左に折れ、更にいくらか階段を降りたところで振り向く。モリスも二十階層の踊り場を抜けたところだ。


 右手をモリスに向ける。


「させるかっ!」


 モリスが剣を振り、私の右腕が肘の先から飛んだ。


 私の勝ち。


 手を向けないと、魔法を使えないと思い込んだお前の負け。


――――――――――(汝、冷たき棺に封じん)!』


 言音魔法【氷の棺】発動。それもさっきのは一段階目だったけれど、今回は三段階目。効果時間も三倍だ!


 たちまちモリスの体が氷に包まれ、倒れ、そして滑り落ちていく。


 私も腕を拾い、追いかけて走る。


 く、くっつくかな、腕。というか、現実感がないせいか、アドレナリンがでまくってるせいかは知らないけれど、あんまり痛くない。


 痛くないのが怖い。


 腕を合わせ、回復魔法を発動する。


 う、うん。くっついた。くっついたけれど、上手く動かないな。


 ……あんまりダメなら、肘から切断して究極回復薬を飲もう。


 階段を降りる、降りる、降りる。


 【氷の棺】の効果時間を考えると、モリスは最下層にまで到達しているだろうけれど、私がそこに辿り着くまでには効果時間は切れているだろう。


 モリスは活動を再開している筈だ。


 右腿のホルダーから……あ、右手動かない。

 インベントリから毒を左手にとりだし、口で栓を抜く。もちろんその前に毒無効のペンダントに装備も変更。インベントリ万歳。


 三十階を通過し、少ししてモリスが走って登って来るのが見えた。


 左手に持った毒をモリスに向けぶっかける。投げつけて壜が割れるなんて、私は思わない。


 この毒は体内に入れば即、効果が出る。口、鼻、目、傷口、どこからでも構わない。体内に入れば、そこで薬剤に込められた魔法が発動する。そして錬金毒はほぼ確実にその効果を発揮する。


 モリスは駆け上がる格好のまま硬直し、倒れた。


「あー……やっぱり麻痺毒だと、滑り落ちるってわけにはいかなかったか。【氷の棺】で正解だったね。綺麗に滑り落ちてくれたし」


 私は固まったモリスを蹴飛ばして最下層まで落とした。そしてショトカ扉を開く。念のため、もう一壜ほど麻痺毒を口の中へ流し込み、最下層のお宝部屋へとモリスを押し込んだ。


 片手での作業となったから、思ったよりも大変だったよ。


「【施錠】っと」


 閉じた扉に魔法の鍵を掛ける。これで開けることはできない。これでおしまい。


「バイコーンを捕獲したら、確認して、魔法を解いておかないとね」


 麻痺が解けたモリスは、きっとこの扉から出ようとするだろう。外からはメダルがないと開かない扉だけれど、中からは開けられる仕様だからね。でも、いま魔法の鍵を掛けたから、絶対に開かない。もちろん、扉を壊せもしない。


 モリスが地上に出るためには、最低でもボスを七体+αほど倒す必要がある。


 最下層のスライムコンビから始まり、ケルベロス、ヒュドラ、雌鶏+コカトリス、ジャイアントバイソン、地竜。


 倒せると思えないね。倒せればワンチャン。出た宝物によっては、成せるかもしれない。でもまず無理だろう。そもそも、あのスライムコンビを倒せやしない。飲みこまれて終わりだ。いくら自己回復持ちとはいっても、全身を溶かされ続けて耐えられるわけがない。あ、それ以前に窒息するか。


 ふぅ。


 私は階段に座りこんだ。


 なんだかくらくらする。


 あー、そうか、結構、出血し――


 ガチャガチャガチャ。ダンダンダンダン!


 びくぅっ!


 突然の扉を叩く音に、私は震えあがった。


 び、びっくりした。麻痺が解けたか。


 しばらく扉を叩いたりガチャガチャと騒がしかったが、やがて諦めたようだ。【霊気視】を使い、確認してみる。


 ……あ、ボス部屋の方の扉を開けたね。うん、中で待機してたスライムが襲い掛かった。


 そういや、オリハルコンスライムは捕食行動? をしてこなかったよね。殺す、或いは昏倒させてから取り込むのかな?


 モリスの持久力がどれくらいあるのか知らないけれど、そいつら三日三晩休みなしで戦えるからね。しかも打撃斬撃魔法ともにロクに効かないというくっそ面倒な連中だ。

 私は狂乱候とビーと一緒に戦ったけれど、ソロでまともに攻略できるのかしらね?


 まぁ、頑張って。殴り放題だよ。女じゃないけど。


 私はひとつ大きく息をつくと、立ち上がり、ノロノロと階段を登り始めた。




 あ、この腕、切り落とさずに、この状態で究極回復薬を飲んだら治るかな?


感想、誤字報告ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] モリスへ以前かけた『死ぬがよい』は、一段階目だったはず。 全力の三段階目を叩き込んでやれば効いたのでは? あとショトカ階段への扉は対応するコインがなきゃ開かないんだから、施錠する意味…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ