プロローグ
よろしくお願いします。
全部で14話構成にしようと考えています。
お粗末ながら、よろしくお願いします。
西暦2026年。
昼の12時。
イチリの目を覚ます時間だ。
イチリ16歳。
日本では高校に行っているはずの年だが、彼は高校には通えずにいる。
不登校。
彼は、新しい学校環境に上手く馴染めずに学校へ行くことを拒否したのである。
母の死。去年イチリの母が亡くなってから彼は心を閉ざすようになってしまった。それが彼が不登校になった主な原因でもある。
彼は、部屋で引きこもり、毎日ネットゲームに明け暮れる日々。
「アンダーグラウンド」それが彼のやっているゲームの名だ。
xxイチリxx。レベル99。装備も現環境最強と呼ばれる装備。
学校に行かずにずっとゲームをしていられるのだから、それだけゲームを極められるのも当然だ。
イチリは昔からゲームが大好きでよく友達と一緒にゲームをしていた。ノーゲーム・ノーライフとは彼の性格を表すとても的確な言葉だ。
「ゲームにログインっと。」
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アンダーグラウンド。
魔王の城前。
「こん~。」
「こんちゃ~。イチリさん。闇の大迷宮をとうとう最下層まで突破したんだってね。凄いよ!!」
「まあね。もうすぐこのゲームがクリアされちゃうとすると少し寂しいよ」
「さすがギルド進撃の翼の団長なだけあるよ。それじゃあ僕は狩に戻るね。」
「ありがとう。ネロさん。あともう少し、魔王を倒してくるよ。」
魔王の城9階層。
イチリは、最後の扉を開けた。
アンダーグラウンド、魔王の城最上階。
イチリはこのアンダーグラウンドに出会って、一年の間、日々ずっとこのアングラのことを考えてきた。
プレイ時間においては合計で数千時間を越えているだろう。このレベルに到達するプレイヤーといえば、指で数えられるほどしかいない。
そこに闇の魔王エグゼがいた。
彼がこの世界を脅かす元凶。
彼を倒すとこのゲームはクリアになる。
「私の仲間になれ。さすれば世界の半分をやろう。」
「断る。俺の魔法の前に散れ。」
イチリは、極大無属性魔法、デストロイノヴァを放った。
レベルカンスト。最強装備を身にまとったデストロイノヴァは凄まじい威力だった。
魔王の体力の半分は削っただろう。
属性魔法を極めた、シンクロマジック。最後の一撃。
「エレメンタルバースト!!」
エグゼは倒れた。
「さすがだ、敵ながら敬服しよう。だが私は蘇る。その時までつかの間の平和を噛み締めるんだな。」
このゲームはクリアされました。
おめでとうございます。
「やっとゲームクリアか~。楽しかったな。本当に・・・。」
アンダーグラウンドに転生しますか?
謎のアイコンが出てきた。
はい。いいえ。
イチリははいを選択した。
すると、視界がぼやけ、意識が遠のいていく。
「ようこそ。アンダーグラウンドへ。」
完成次第次話を投稿していきます。