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自己認識ってナニ?

『日本国産のエロゲだよっ』


 くぅ、なんと鼻血が出そうな世界なんだ・・・・・・でも、(周囲をきょろきょろ見回して)いたってまともですがねぇ。


『エロ展開は削除しました』


 残念。


『それは夜想曲でやれと"創造神"よか上の神の声がありましてね』


 はぁ、よくわからんが?


『うん。好き放題やっちゃうとこの世界そのものが無かったことになりましてね。触れちゃダメっ』


 ぢゃ、言える範囲でドゾ。


 変な方向に話しが行ってしまってたが、ここは"創造神"と"その他"が持ち寄った既製作品の一部をチョイ借りしてつなぎ合わせて作られた世界で、形としてヒト、亜人、人外が跋扈する剣と魔法のファンタジーに仕上げている。しかし各々価値観の異なる世界で調整の不備がのこっている。言葉はもともとニホンゴの作品だが、文字はアルファベット、ロシア文字、ルーン文字などそのまま使ったり変形させたりして統一していない。そこで意味は何となく分かるスキル[いろは]をもらった。


 なんだよ、[いろは]ってセンスのねーネーミングだし効果も微妙なのは。


『不満ならあげない』


 いります。ほしいです。


 やっと用紙にナニを書けばいいのか、なんとなく分かったが、名前どぉーしーよう。


『ヲパッキャマラド、パッキャマラド、パヲハヲパヲーン』


 うっ、やっちまった。"パヲーン"に合わせて、腰を突き出す"わしのゾーサンを見ろっ"ポーズを椅子の上でな。

 エロフと視線が合った。何故じゃ、こやつ我が家秘伝の「パヲーンさんこんにちわ」をマスターしているとは。"謎の声"はわしだけに聞こえていたのではなかったのか。


『こーらっ、現状認識も、オッソイゾー。めっ』


 ・・・・・・、?


『見つめ合ってラブラブなとこ、水を差すようでゴメンやけどいいですか』


 ラブラブぢゃねえっ!


『はーぃっじゃあねえ、お互い(・・・)太ったおばさんで"エロフ"って呼び合っているけど、頭の大きさと体との比率なんか、肥満した成人かな。試しにゾーサンを右手で触れる格好にしたら』


 ・・・・言われてみれば、小便小僧かな。


諸元表(スペック)を出すと決定的だよ。でも簡易な名刺程度のでも十分だから、声を出さないで[メニューオープン]ってやってみて』


 [メニューオープン]・・・・ちょっとなんですかぁーーーーー。



 以下、わしの名刺。


 名前:We(ウイ)

 性別:F

 年齢:4

 種族:アールヴ[*][▽]

 基礎レベル:1

 職業:無職[▽]

 住所:パリス=バケット ナナ○とポン○の店 方

 称号:[▽]

 容姿:銀髪紅眼の耳長族



『はーい。ついでにタスクのモードチェンジするよっ "全体協調処理(ュニゾン)"っと』


 何故か別な名刺も見え始めた。


 名前:Me(ミィ)

 性別:F

 年齢:4

 種族:エルフ[▽]

 基礎レベル:1

 職業:無職[▽]

 住所:パリス=バケット ナナ○とポン○の店 方

 称号:[▽]

 容姿:金髪碧眼の耳長族


 誰のコレ?



「「ワシ(わし)」」



 はぁそちら様でしたかって、これなんかの冗談でしょ。どうしたことか感覚が混在してる。


『うすうす気づいてんでしょー。あんたたち設定途中でアバターが出来上がってないのに寝ちゃったりして呼ばれたものね。それも2台ともにね。呼ばれたときは一人でも通過してくるのが二つだったしね。心だけこっちに来てだんだんと消えてもらっても良かったのだけどね。クズ神が趣味でこさえたアバターがあったから儂が交渉して借り受けて、あんたたちの依り代にしてんだよ』


 口調が一定してませんが。


『あらやだ、オホホホホ』


 はー、だいたい分かった。まだ頭ん中整理できてないけど、後でまた教えてね。


『いいよーん』


 ところで、名前の右端にある[*]とか[▽]はなに?


『あーこの、「アールヴ[*]」はね、ここでは別な呼び方があって「アルビノのダークエルフ」だよ。エルフの古い呼び方の一つだね。[▽]は、条件とかレベルアップで選択が出来る項目だよ。何かを取得すると[▼]になって有る無しを含めて選べるからねー』


 はーさよか。


 見ているモノが二重に見えたりするが、落ち着いたら自分がナニを見ているか判断できる。

 用紙に必要事項を記入してできあがりだ。


 ポン○らに見せて確認してもらうと、大丈夫そうなので、再びオヘレーションおっぱいアタックだ。

 おっと、あっちにナニをしているか筒抜けになるな。ここは一つ、大人の対応だ。


 カウンターに乗るおっぱいめがけて突撃をかます。短時間でバストが巨大化していてどこか違和感があるけど些細なこと。


「あらぁお嬢ちゃん、まだお乳が飲み足りないのかい」

 あっと顔を上げると、牛女のおばちゃんと交代していた。


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