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リックとアリサと採取クエ

 連休明けの月曜日。いろんな意味を込めてリハビリだね。


 いまさらですが[Episode 1+]は、[Episode 2]より開始が少しだけ後からで同時進行ぐらいになります。

 ウィとミィの冒険者登録は[Episode 2]の初日ですからね。今回はポンコツ嬢救出のイベントの前後あたりと思ってください。


 低クラスだから資格維持のためにギルドポイントを貯めようと常時依頼の薬草採取のクエストで森林の浅いところに来ている。

 ギルド制度として低クラスほど、短い期間でナニか活動していないと資格を失うのだ。うむ、冷やかしではダメなのじゃ。


 エルフに分類される種族の特徴らしくて、わしと相方はこの手のモノを見つけるのがとにかく早い。


 アリサが手早く何本も草を引き抜くわしの勇姿にケチをつけてきた。

「ウィちゃん、力任せに引っ張ると根っこの先が切れて鮮度が落ちやすくなるのよ」


 相方にポカっとやられて小言の追撃を受けた。

「抜くのじゃなくて、掘り起こして土を払うって忘れたの」


 ときどき念話してくるヤツの話じゃと、わしと相方は同じ人格を複製しただけと説明されたが、この違いは何故じゃ。

 モード切替とかで、知覚の共有も出来たり、ニコイチなのにの。解せぬ。


 仕方なくヘラで見つけた草の周りをグサッ、グサッとやっていくうちにニヘラと笑う表情は我ながらサイコじゃのう。


 柔らかくした周囲をハンドスコップ(シャベル)ですくい上げて土の塊を落としていく。ほどほどになれば、リックのトコロへ持って行くと、水で土を綺麗に流して湿らせた長い不織布に根だけを並べていく。コレを10本分でくるっと巻いていくとしばらく持つらしい。水を通さない巾着袋に入れていき、納品での評価落ちを減らすことが出来る。


 この『くるっとクン』は、昔かけだしの冒険者だったポン○とナナ○が、旅の冒険者二人から制作と販売を委託されて、ダグラスの家孤児院と領都パリス=バケットの冒険者ギルドへ卸している。なお制作はダグラスの家孤児院が下請けし、収入源の一つにしている。わしと相方は、学習教室だから作ってない。一度相方とで手伝いに行ったが、芸術的な作品に値が付けられないとか抜かしなぜかわしだけ免除された。


 わしらの班は、初級に満たないからと近場でわしと相方、そして|卒院(OBOG)のリックとアリサの4人だ。他にも何班か出ているが少し遠出をしたり、小動物相手とは言え討伐をしたりと差を開けられている。

 いずれぶっちぎりで追い抜いてやるのだ。


「ん?」

 土をゲシゲシやってたわしは立ち上がった。

「空気が変わったね」

 相方も気づいたようで同じ方向を向いた。距離の精度を上げるために、三角測量のまねごとで左右に広がり感覚をシンクロさせると、風下だったからか思っていたよか遠い。ヒトと魔獣が戦っているようだが、音は大きいがヒトが優勢のようだ。


 怪訝なリックとアリサに、多くの人が魔物を討伐中だけど、ずいぶん遠くだしヒトも多くて押しているから気にしないでいいよと説明する。離れていて巻き込まれることもないし応援に駆けつけなきゃいけない状態でもないってこと。


 ほっと息を吐くアリサ、見るだけでも行ってみたい様子で複雑な表情をするリック。わかりやすいのぉ。

「少しでも危険には近づかないのが、護衛よね」

 ふんすと頬を膨らましたアリサにはばれているようじゃの。

 こやつらが進展して、くっつくことになったらリックが尻に敷かれるのが見て取れるようじゃわい。

「しかれねえよ」

「いやーん」

 なぜ分かる?

「そんだけ大きな声で独り言言ってんだから聞こえてるよ」

 おおっ、そうだったのか。


 異なる理由で顔を赤らめる二人に夾まれて、わしの運命やいかに。


 では、また来週ー~(^^;)/~~~


 読んでいただいてありがとうございます。



『旅の冒険者二人』の名前は、ヤブとアイです。([Episode 0])


活動報告っぽいの:

 [Episode 0]で、"薮"と"アイ"が旅に出るかもデス。移動手段はチャリとリヤカー。



今回はまだ登場してませんが定義として:

 ケイ素系でもヒト型で自我と知性を持ち意思疎通できれば人間です。としてました。

 そこで、ハーピーとか人魚が逆に外れそうで、再構築中でして、自分の首を絞める展開を極力避けていて時間が経つばかりです。


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