第1話 第1独立航空隊第04小隊
85年1月10日
軍の士官学校を卒業した私は共和国空軍の第1独立航空隊第04小隊に配属になった、その小隊は最近隊員の喪失から活動を休止していたとされていたがそんな部隊に私を含め、新人三人が配属され活動を再開する言う話を小耳に挟んでいた。
そして今、小隊が配備されているサン=ルイ空軍基地の集合先とされているブリーフィンルームへと向かっていた。
すると、背後から私には聞き覚えのある声が聞こえてきた。振り返るとそこには、士官学校の同期のシドラド・トカイとリーアル・フローゼンの二人がいた。気づいたシドラドは私に向かって、呼びかけてくる。
「おーい、ウォント!!」
「ああ、シドラド、それにリーアルまで。こんなところでどうしたんだ?」
「どうしたもこうしたも、同じ部隊じゃないか.....まあ、俺らもk....」
すると話の途中にシドラドの後ろに居た、リーアルが話に割り込んできた。
「俺らも今日知った、お前が知らないのも無理はない。」
そう言うリーアルの横で話の最後を持って行かれて少しご機嫌斜めなシドラドはリーアルに当たり始める。
私はそんな二人を無視して長い廊下を再び歩き始めた。そのあと、言い争っていた二人が追い付いてきて、私たちは3人はブリーフィングルームへと到着した。
着いて早々、誰が最初に入るか揉めそうになったがそれはそれで見苦しいので、私が先陣を切って部屋の中に入って行く。
それに続いて後ろの二人も一緒に入ってきた。中は、四つ長机が対面している形で入口のに近い机の前に私達3人は立った。
その向かい側には2人の軍人が座っていて、私は二人に向かって、敬礼をしながら転属元と名前と階級を名乗り始める。
「第2期国軍士官学校総合航空科卒ウォント・キリアン少尉。」
それに続き、シドラドとリーアルも。
「航空科卒シドラド・トカイ少尉。」
「同じくリーアル・フローゼン少尉。」
「以上の3名本日付で第1独立航空隊第04小隊に配属となりました。」
と最後に私が挨拶を終えると、向かい側の席の私から見て左側に座っていた大尉(階級章を見て)が席を立ち話し始める。
「3人とも、ようこそ04小隊へ。私が隊長のライド・ロイヤー大尉だ、そして隣が。」
「私は副隊長のソメリア・ローデ、主に任務から雑用までなんでも任せれてる。」
”雑用“などと身も蓋も無いことを言われた隊長のロイヤー大尉は反応する。
「おいおい、いまそういうことをだな....」
と答える隊長にローデ副隊長は
「まあ、そのことは置いといて次へどうぞ。」
と無理矢理話を変えてきた。そんなローデ副隊長にロイヤー隊長は呆れていたが話を進め始めた。
「え〜コホン、キリアン少尉にトカイ少尉にフローゼン少尉、少し見苦しい姿を見せてしまったな...すまないね。いろいろと脱線してしまったが本題に入るとしよう。」
というと、隊長は手元にある端末を操作し始め部屋の真ん中にある立体投影機に何か映しだそうとしている。
隊長から私たち3人へ「立ち話もなんだから座れと」勧められ、一礼して席に座る。すると、基地周辺の地形図が投影機から映し出された。隊長はその地形図を見ながら話し始めた。
「長い事待たせたが本題に入ろう。最初に、この部隊の任務と使ってもらう機体を伝えていこうと思う。」
そう言うと、地形図が手元に小さくなって現れた。隊長に変わって副隊長がインターフェースの操作を始めると隊長が説明を始める。
「まず、任務の説明に入る。この部隊、第1独立航空隊第04小隊は基本的に防空から制空、新兵器のテスト運用っとなんでもやる。」
これを聞いた副隊長は「部隊も雑用係」とさらっと言ってみるが、隊長は聞き流し話を進める。
「この部隊の行動内容は今現在の割り当ては偵察と領土防空任務をすることになっているが、近頃大攻勢計画があるらしいその計画では我々も前線配備になるようだから、心しておくように。」
ここでシドラドは勢いよく手と声を上げた
「あの、ライド隊長その大攻勢計画っていうのはなんなんですか?」
「わかっているのは、帝国に占領されてるアフリカの北部地域の奪還が予定されているらしい。」
隊長は言い切ると私たちの顔触れを見て話を続けた。
そして、基地の設備説明やその他諸注意を聞き終わると、解散になり私とシドラドとリーアルで基地内のハンガーへ向かった。
〜基地内廊下〜
その道中、父親が航空機開発に携わっているシドラドは自分の話のように話し出した。
「この部隊に配属されている。LadF-2Cは俺の父さん所属してる工場で最終調整受けているみたいだぜ。」
少し間を置くと可哀想だと思ったのでしかたたなく相手した。
「ほうほう、それで?どういう機体なんだ?」
「え....現行配備機のスペックアップ版で若干の新技術が搭載されてるそうな。」
「で、新技術って?」
「え〜へ〜ほ〜えーと....」
行き詰まった、シドラドにリーアルがツッコミを入れる。
「まあどうせ細かいことは知らないんだよな。シ・ド・ラ・ド」
そうリーアルは言うとシドラドは血相を変えて格納庫の方へ思いっきり走り出した。「先に行く」と言葉を残して。
リーアルはゆっくりと歩きながらさっきまでシドラドと話していた時と声色を変えて話してきた。
「なあウォント。あの隊長と副隊長どう思う?」
「どうだかな。アレじゃあ士官学校の教官の方がおっかなかったぞ。でも実力は確かなんだろうさ。」
「そうだといいんだけどな。」
そうシドラドは言い放つと、黙々と歩いた。数分もせずにハンガーに辿り着き自分の搭乗機を見に行った。
自分の機体に近づくと、近くにいた整備士がこちらにかけ寄ってきた。
「キリアン少尉だな。」
そう近くに寄ってきた、この道数十年という感じの整備士が言う。それに、首を縦に振ると
「ようこそサン=ルイ基地へ。俺はハナード・ガーナード曹長あんた専属のメカマンさ。」
と歓迎の言葉を受ける。
すると、いきなり機体の説明を始めた。その話は、1時間弱続き半分以上内容忘れてしまったがどうもこの機体は第2世代のジェット機でコンピュータで戦闘補助をやってくれると言う事らしい。
簡潔に言うと「訓練機と大して変わらないから扱いやすい。」これまた適当だと思うが1時間以上ある複雑な話をまとめた所で....ってレベルだろう。
話を聞き終わり、機体近くにあった椅子にもたれ掛かり一息ついていると、基地全体に空襲警報が鳴り響いた。
第1話 第1独立航空隊第04小隊 終わり
読んで頂きありがとうございます。
作者は語彙力が低かったり、継続する力がなかったり、設定の矛盾が多かったり、何言ってるかわかんなかったりしますが。今後一層努力していきますので、応援の程宜しくお願いします。