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森の光輝  作者: 恋花
4/5

第4章

~放課後~

「じゃあ、風亜後でね」

「うん、後でね」

(いよいよか...

なんか怖いな)

「風亜」

「!?

何、森将」

誰にも分からないように話しかけてきた

「あの場所に来てくれないか?」

「今?」

「あぁ、出来れば」

「......分かったわ

先に行っててくれる」

「あぁ」

森将が居なくなってから思った

「あの場所に行くのも久しぶりだな......」

私には親にも言ってないことがある

それは......

「よぅ、ちゃんと来たな」

「えぇ、今日は何の話なの?」

「次期頭領の俺達だからこその話だ」

「どう言うこと?」

そう、私達はお互いの派閥から次期頭領と言われている

内緒にしていることは

対立している派閥の次期頭領と終結に向けて秘密裏に話し合っていると言うこと

その場所は、森の中にある大きな木の下

一見、ばれやすいように思えるかもしれないけど

両者が、決着が着くまではお互いに森には入らないことを約束しているからばれることはない

「今度、親達の話し合いがあるだろ?」

「えぇ、上手く行けばね」

「その時に、俺達の思いを言わないか?」

「......みんなの気持ちを行って大人が納得しなかったらどうするの?

今や、ほとんどの大人がどちらかの派閥に入っているのよ」

「だから、聞いてもらうんだろ?

中立の立場の俺達の言葉を」

「その言い方だったら、あえて、中立の立場をもらったから言えるって感じね」

「そんなんじゃない!!」 

「でも、言いたいことはわかるけど

それは、無理だと私は思うわ」

「なんでだ?」

「ここの大人たちは、決着がつかないと納得いかないわよ」

「でも、それでも、俺は無理だと思う」

「だから、そうならないようにしているんでしょ?」

「......」

「それに、大人たちは忘れているのよ」

「忘れている?何を?」

「なぜ、私達の町がここまでこれたのか

何が1番大切なのかをね......」

「俺達が気付かせればいいだろ?」

「でも、もし、それでも気付かなかったら?」

「俺達の思いを知ってもらったら少しは変わってくれるだろ

なッ?」

「......うん、そうだね

でも、本当に私達も意見を言えるのかな」

「どうだろうな...

それに、今考えても仕方ないだろ」

「そうね

それに、私達なりに言えばいいのよね」

私がそう言うと森将は少しホッとしたように言ってきた

「当たり前だろ?

それに、俺もいるしな」

「皆もね」

私がそう言ったらなぜか苦笑した顔になった

なんでだろ?

「そうだけどな」

そうだよね、皆もいるし

「少し頑張ってみるわ」

「俺もだ

じゃあまた、夜にな」

「えぇ」

そう言って森将は居なくなった

「私も頑張らないと、皆のためにも」

そう、これは私だけの問題ではないから

不安もあるけど頑張らないと

(今日で決着がつければいいんだけどな.....)

そんな思いを抱えながら私は家に帰った

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