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お月様とヘッドバット

「おい お前」

 そんな声が聞こえたと同時に僕は後ろから肩を捕まれ、後ろを振り向こうとした瞬間に顔に凄まじい衝撃が走る。かすむ目で相手を見るとお月様が立っていた。どうやら真ん丸満月のお月様にヘッドバットされたらしい。

「月が満ち欠けするから 月の頭はすっからかんだって? 全く太え野郎だ! 俺様の頭はごらんのとおりギッチギッチにつまってんだ 馬鹿野郎」

 月はそう言い捨てて去って行った。頭がガンガンと痛み、朦朧とした目には気付くと星が舞っている。ふと頭を冷ますために夜空を見上げる。夜空に本物の星が輝いている。月はない。新月の様だ。

 ああ、そうか。新月だからあの月はどこかで僕の悪口を盗み聞きしていたんだ。僕は納得して家に帰って行った。


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