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愛・武  作者: 七草 折紙
1/6

愛に生きる男

直接的な性表現はしていないつもりです……。

境界線が正しいのか分からず、ビクビクしながらの投稿。

 俺の名は蕪木(かぶらぎ)太郎。愛のハンターだ。

 職業は……野暮なことは聞くな。俺はミステリアスな男、ニ○トではない。断じて違う。

 自己紹介はさておき、ターゲット発見、さっそく介入する。


「ホアタァッ!」

「なっ!?」


 一人抹殺完了だ。美少女は人類の宝、害する者は全力で駆逐する。


「あ、あの……」


 タチの悪い輩に囲まれていたビューティフルなレイディ~が俺に声を掛けようとしていた。

 そんな仔犬のような怯え顔もまた俺のビッグボーイをそそる。


「気にするな。俺の趣味だ」

「……は、はぁ」


 ふっ、決まったな。今宵の花火は一際燃え上がることだろう。

 その戸惑った顔の奥底に隠された愛の嵐を俺は捉えた。

 正直に表に出せば良いものを――これが淑女か、いじらしい。俺に惚れたな。


「テ、テメェッ! 舐めてんじゃねぇぞ!」

「フンッ!」


 裏拳一発。

 ブサイクな男がなにやら襲いかかってきたが、俺の愛天然流抹殺拳法の前では塵芥と同義だ。

 豚のような顔を歪ませて喚き出した男が床に這い蹲る。血とヨダレが泡となって垂れていく。……汚らしい。


 残りは三人。愛を語るには邪魔なので排除する。


「ふざけんじゃ――」

「ホアァッ! ハイッ、ハタァッ!」

「ガッ」「グッ」「ゴッ」


 瞬殺。雑魚は一撃に限る。

 男共の崩れ落ちる音は愛の狂想曲だ。愛の巣へ、いざ行かん――


「さあ、行きましょう。愛のゴールへと」

「い、いえ、あの……」


 狼狽えるように、少女が何かを言いあぐねている。

 ふむ、自分に芽生えた感情に気付いていないのか?

 ならば、より一層この健気な少女に愛を教えてあげねば。


「大丈夫ですよ。これから向かう先は桃源郷です」

「へっ?」


 ホテル「桃源郷」。俺のお気に入りのラブホテルである。

 清潔感溢れる造りに、鑑賞用のマジックミラー君がナイスなポイントだ。


 もちろん休憩を選択、愛に時間はいらない。


 少女が混乱しているうちに、中へと誘う。状況を整理する暇を与えてはいけない。


 フロントのオッチャンが俺に親指を突き立てた。

 顔は見えないが、俺は常連客だ。雰囲気で分かるのだろう。

 阿吽の呼吸で上質な部屋への鍵が渡される。ここはもはや我が家と言っても過言ではない。


 鍵を使って扉を開けると、馴染みの光景が広がっていた。

 やって来ました、マイルーム。

 この部屋のことならば何でも知っている。目隠ししても心眼が使えるくらいだ。


 テーブルには簡単な食い物とドリンクが置いてあった。俺の大好物ばかりだ。

 ホテルに入ってからここまで数分、前もって用意してあったとしか言いようがない。

 俺が今日来ることを知っていたのだろうか。あのオッチャン、予知能力者か?


 逃がさないようにガッチリと手をホールドしていた隣の少女を見る。

 先程から少女は「あぅ」や「うぅ」などしか発していない。

 エレベーターに乗っている間も少女は俯いていた。照れ屋なのか?

 言葉数が少ないのも淑女の嗜みなのかもしれないな。


 ……俺の獣が唸っている。シャワーは後回しだ。

 時には強引に持っていくのもベテランの力量である。手を引いてベッドまで一直線。この球威ならば三振が取れる、という程のストレート具合いだ。


「えっ? もう? あッ、あのッ、ワタシ、はじめ――んむっ」


 有無を言わせず、口を塞ぐ。

 これは戦だ。隙を見せずに巧みに敵を攻める。

 同時に俺のサウザンドフィンガーで服を脱がしていく。そこに千の意思があるかのような指捌きである。


「ちょっ、待っ、あぁあああああああああッ」


 攻める、攻める、攻める。

 しかし、顔は優しく、獣を表に出してはいけない。


 初戦は俺の圧勝だった。


「クスン。食べられちゃいました」

「心配することはない。きちんと避妊はした」

「そういう問題、じゃッ、ありませんッ!」


 あれだけ満足していたのに、何故怒っているのだ。……そうか、そういうことか。


「そうか、済まなかったな」

「えっ?」


 言葉を出さずとも分かっているぞ。そうだったんだな。言ってくれればいいのに。


「第二ラウンド開始だな」

「はっ? いや、あのッ……ちがッ――あぁあああああああああッ!」


 第二回戦終了。熱き攻防だった。

 強敵だった少女は隣でグッタリしている。

 この使い手相手にここまで善戦するとは、この少女は伸びしろがある。初期値で既に"女傑"に相応しいポテンシャルを秘めているのに……恐ろしいものだ。


「……はぁ、はぁ、……あふぅ……」

「満足したか?」

「ひえ、ひょんな……はふぅ……」


 どうやら足腰が立たないようだな。俺の絶技は健在である。

 しかし……ちょっと無理しすぎたか? 久々の大物ヒットに暴走してしまったみたいだ。俺も若いな。


 さてと、落ち着いたことだし、第三ラウンドに突入するかな。


「へっ? ちょっ、ちょっと待って下さい。お、お願い……腰が……ダメェええええええッ!」


 俺は愛のハンター、蕪木太郎。夢は多種族ハーレムである。

 獣耳バンザイ、エロフ求むの異世界希望者だ。



 神よ、もし本当にいるならば、俺を選べ。


何か、書きたくなっちゃって投稿しちゃいました。

気分を害した方はごめんなさい。

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