愛に生きる男
直接的な性表現はしていないつもりです……。
境界線が正しいのか分からず、ビクビクしながらの投稿。
俺の名は蕪木太郎。愛のハンターだ。
職業は……野暮なことは聞くな。俺はミステリアスな男、ニ○トではない。断じて違う。
自己紹介はさておき、ターゲット発見、さっそく介入する。
「ホアタァッ!」
「なっ!?」
一人抹殺完了だ。美少女は人類の宝、害する者は全力で駆逐する。
「あ、あの……」
タチの悪い輩に囲まれていたビューティフルなレイディ~が俺に声を掛けようとしていた。
そんな仔犬のような怯え顔もまた俺のビッグボーイをそそる。
「気にするな。俺の趣味だ」
「……は、はぁ」
ふっ、決まったな。今宵の花火は一際燃え上がることだろう。
その戸惑った顔の奥底に隠された愛の嵐を俺は捉えた。
正直に表に出せば良いものを――これが淑女か、いじらしい。俺に惚れたな。
「テ、テメェッ! 舐めてんじゃねぇぞ!」
「フンッ!」
裏拳一発。
ブサイクな男がなにやら襲いかかってきたが、俺の愛天然流抹殺拳法の前では塵芥と同義だ。
豚のような顔を歪ませて喚き出した男が床に這い蹲る。血とヨダレが泡となって垂れていく。……汚らしい。
残りは三人。愛を語るには邪魔なので排除する。
「ふざけんじゃ――」
「ホアァッ! ハイッ、ハタァッ!」
「ガッ」「グッ」「ゴッ」
瞬殺。雑魚は一撃に限る。
男共の崩れ落ちる音は愛の狂想曲だ。愛の巣へ、いざ行かん――
「さあ、行きましょう。愛のゴールへと」
「い、いえ、あの……」
狼狽えるように、少女が何かを言いあぐねている。
ふむ、自分に芽生えた感情に気付いていないのか?
ならば、より一層この健気な少女に愛を教えてあげねば。
「大丈夫ですよ。これから向かう先は桃源郷です」
「へっ?」
ホテル「桃源郷」。俺のお気に入りのラブホテルである。
清潔感溢れる造りに、鑑賞用のマジックミラー君がナイスなポイントだ。
もちろん休憩を選択、愛に時間はいらない。
少女が混乱しているうちに、中へと誘う。状況を整理する暇を与えてはいけない。
フロントのオッチャンが俺に親指を突き立てた。
顔は見えないが、俺は常連客だ。雰囲気で分かるのだろう。
阿吽の呼吸で上質な部屋への鍵が渡される。ここはもはや我が家と言っても過言ではない。
鍵を使って扉を開けると、馴染みの光景が広がっていた。
やって来ました、マイルーム。
この部屋のことならば何でも知っている。目隠ししても心眼が使えるくらいだ。
テーブルには簡単な食い物とドリンクが置いてあった。俺の大好物ばかりだ。
ホテルに入ってからここまで数分、前もって用意してあったとしか言いようがない。
俺が今日来ることを知っていたのだろうか。あのオッチャン、予知能力者か?
逃がさないようにガッチリと手をホールドしていた隣の少女を見る。
先程から少女は「あぅ」や「うぅ」などしか発していない。
エレベーターに乗っている間も少女は俯いていた。照れ屋なのか?
言葉数が少ないのも淑女の嗜みなのかもしれないな。
……俺の獣が唸っている。シャワーは後回しだ。
時には強引に持っていくのもベテランの力量である。手を引いてベッドまで一直線。この球威ならば三振が取れる、という程のストレート具合いだ。
「えっ? もう? あッ、あのッ、ワタシ、はじめ――んむっ」
有無を言わせず、口を塞ぐ。
これは戦だ。隙を見せずに巧みに敵を攻める。
同時に俺のサウザンドフィンガーで服を脱がしていく。そこに千の意思があるかのような指捌きである。
「ちょっ、待っ、あぁあああああああああッ」
攻める、攻める、攻める。
しかし、顔は優しく、獣を表に出してはいけない。
初戦は俺の圧勝だった。
「クスン。食べられちゃいました」
「心配することはない。きちんと避妊はした」
「そういう問題、じゃッ、ありませんッ!」
あれだけ満足していたのに、何故怒っているのだ。……そうか、そういうことか。
「そうか、済まなかったな」
「えっ?」
言葉を出さずとも分かっているぞ。そうだったんだな。言ってくれればいいのに。
「第二ラウンド開始だな」
「はっ? いや、あのッ……ちがッ――あぁあああああああああッ!」
第二回戦終了。熱き攻防だった。
強敵だった少女は隣でグッタリしている。
この使い手相手にここまで善戦するとは、この少女は伸びしろがある。初期値で既に"女傑"に相応しいポテンシャルを秘めているのに……恐ろしいものだ。
「……はぁ、はぁ、……あふぅ……」
「満足したか?」
「ひえ、ひょんな……はふぅ……」
どうやら足腰が立たないようだな。俺の絶技は健在である。
しかし……ちょっと無理しすぎたか? 久々の大物ヒットに暴走してしまったみたいだ。俺も若いな。
さてと、落ち着いたことだし、第三ラウンドに突入するかな。
「へっ? ちょっ、ちょっと待って下さい。お、お願い……腰が……ダメェええええええッ!」
俺は愛のハンター、蕪木太郎。夢は多種族ハーレムである。
獣耳バンザイ、エロフ求むの異世界希望者だ。
神よ、もし本当にいるならば、俺を選べ。
何か、書きたくなっちゃって投稿しちゃいました。
気分を害した方はごめんなさい。