第六章☆仲間
建物から外に出ると、暑さが感じられた。
私はふうふう言いながら、胸の丈ほどもある雑草をかき分けて進んだ。
「方向は?こっちで大丈夫?」
声は返事しなかった。
遠くにドーム型の建物が見えた気がした。
きっとあそこに人がいるはず。
「おい!」
男の声がした。
きょろきょろ見回すと、3人の男たちが向こうから走ってきた。
「女だぜ」
「どっから来た」
「なんか食いもん持ってないか?」
たちまち囲まれる。
「あっちから来たわ。食糧は、私がいた建物にいっぱいストックがあるわ」
男たちは顔を見合わせた。
「お前もコールドスリープに入ってたのか?なんでお前のところには食糧があるんだ」
なぜこの人たちには食糧が用意されていなかったんだろう?
「あっ!」
「なんだ?」
「子どもが大勢いるみたいなの」
「子ども?大勢?」
二の句が告げない様子だった。
「こっちには成人男性5人と、女性2人がいる。とにかく、いろいろ物資が足りなくて、俺たちは狩りに出てきたところだったんだ」
「全員、私のいた建物へ来て」
「わかった」
多分戻る道はわかる。
1人が他の人たちを呼びに行って、全員で私の来た方向に向かった。
「コールドスリープに入る時、目覚めたら仲間を探す旅に出なさいって言われた。旅ってほどじゃなくて助かったわ」
7人は、押し黙っていた。
気を許すなよ。
頭の中で声がした。私はびっくりしてハッと気持ちを引き締めた。
「子どもが大勢いるって言ってたけれど、どのくらい?」
最初に会った男が聞いた。
「まだ確認していないから、私もよくわからない。その子たちの世話をする人員を集めてくるように言われたの」
「誰から?」
「……」
私は頭の中の声のことは黙っていた。
「とにかく腹ごしらえさせてくれよ、もう3日も食ってない」
「えっ!それは大変だわ。すぐ案内するから」
私は他の人たちより少し長く眠っていたらしかった。




