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第一章☆目覚め
コールドスリープから目覚めた時、最初に思ったのは、
寒い。ということ。
がちがちと歯の根が合わない震えが全身にあった。
私が入っているカプセルの霜がじれったいほどゆっくり溶けてゆく。
設計ミスなんじゃないかとさえ疑ってしまう。けれど、生きているのは事実だから、それはないだろう。
ほんとに、蘇生できなかったらどうするつもりだったんだろう?
私は自分の馬鹿さ加減に辟易した。
プシュー。
カプセルの蓋が開き、外の空気が流れ込んでくる。
これは、錆びた金属の匂いと土の匂いのようだ。
起きれるかしら?
ちょっとだけ身体に力を込めてみる。
起き上がれ、ない。
どくどくどく。
耳元で血液の流れ始めた音が聞こえた。両手をグーパーして動かす。じれったい。
どのくらい時間がかかっただろう、やっと、四肢の感覚が戻ってきて、姿勢をちょっとずつ変えることに成功した。
この先やらなくちゃならないことを思い、先行き不安になる。
「大丈夫。今は動けないけど、きっとうまくいく」
そう呟くと、自分で自分を安心させることができた。




