カオス　ある会社員の告白

戦国時代を生きる織田信長の側室“吉乃”にバチをあてられた男は、毎日をくりかえす“タイムループ”に移行させられてしまいます。ですが男はこのバチを喜びました。吉乃が男に「なぜじゃ？」と聞きます。すると男は「何が起きるか知っておいた方が、安全安泰だからだよ」と言い、「雨も降らないし、ワイシャツにアイロン掛けする煩わしさもないし」と澄み切った声で晴れやかに応えます。

そんな男は日々、世間を、人を、内心で愚痴りまくっています。そして何一つ自分から踏みこまないを信条に、会社からも人間関係からも引きまくって生きています。そんな男に後輩ができ、気になる人が現れ、吉乃さんにお叱りを受けながらも、生きるを体感してゆく物語です。