表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/72

27話 手がかり

「フォーリアス!」


すぐさま、第一王子が呼びかけるも、その返事は返ってこなかった。


……祓魔?


「祓魔ってあの、王都の郊外にある、洞窟の別名だったか?」


俺は、レステート公爵令息の言葉に頷き、言った。


「はい。正式な名前は、ヴァーカスケイブ。一応、フライズ侯爵家の領地ですね。」


「第二王子殿下は、なんでその場所をつぶやいたんでしょ?」


サフィーが言った。


「……公にはされていないが、フォーリアスは、予知夢の加護を持っているんだ。だから、もしかしたら、その洞窟が、なにかの鍵になるかもしれん。」


「それは、言ってしまって良かったのですか?」


マギア伯爵令息が、第一王子に言った。


「ああ、緊急事態だからな。くれぐれも、内密に頼む。」


そんな第一王子の言葉に頷き、俺は言った。


「わかりました。それでは、俺は、ヴァーカスケイブに向かいます。なにか手がかりが見つかるかもしれません。」


「ああ、それなら。ヴィオール殿、案内を頼めるか?」


いきなり、第一王子が、医師に話しかける。


ヴィオール……フライズ侯爵の弟?だっけ。

どこに婿入りするわけでもなく、医師になるっていうのは、珍しいな。


「はい。承りました。ノルディック侯爵令息様のみで、よろしいのですか?」


「私も、一緒に行きます。」


サフィーが、言った。


「サフィーリア嬢は、あまり戦い慣れは、していないのだろう?なにかある、とは思いたくないが。」


「大丈夫です。状況の把握は、得意なので。リュシオン様のお役にも、立てると思いますよ?」


そう言って、サフィーが、こちらを見る。


「……そうですね。俺も問題は無いと思います。サフィーリア嬢一人なら、なにかあっても、守ることはできると思いますし。」


「そうか。なら、頼んだ。くれぐれも気をつけてくれ。こちらも、なにか方法がないか、調べてみる。」


そして、俺とサフィーは、頷いて、準備に取りかかった。


「ヴァーカスケイブは、洞窟ではありますが、魔物の数は少なく、強い個体もほとんど発見されていません。ですから、そう危険なことはないかと思われますが、お気をつけて。」


ヴァーカスケイブに到着した後、医師が俺たちにそう言った。


「ええ、案内していただき、ありがとうございました。」


そう言って、俺たちは、洞窟の中に入った。


「割と中は明るいんだね。」


しばらく歩くと、サフィーがつぶやいた。


「そうだね。この洞窟からは、発光する鉱物が採れるらしいから、それでじゃないかな。」


「そっかぁ。それにしても、ここには何があるんだろうね。本当に第二王子殿下を救えるものがあるのかな。」


「それは行ってみなきゃわかんないよ。でも、予知夢の加護はかなり希少だから、本当かはわからないけど、王家が隠すほど、価値のあるものだとしたら、可能性は十分にあると思うよ?」


「なるほど。まあ、とりあえず進めばいいってことだね!今のところ別れ道すらないし。」


サフィーの言う通り、この洞窟は、不思議と直線の道しかない。今のところの話ではあるから、もっと先に進んだら、違うかもしれないけど。


そうやって、俺とサフィーは、洞窟を進んでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ