表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/71

23話 一つの提案

「職権、乱用?」


ラクト子爵令嬢が、戸惑うようにつぶやいた。


「そう、職権乱用。ラクト子爵令嬢、生徒会の話は、もう聞いてるよね?」


「は、はい。学園長から、聞きました。」


「え、何を?」


サフィーが聞いた。


「生徒会って本来。学園側から選出された、高位貴族、または王族とその側近が、初期メンバーとして、入って、他のメンバーは、その初期メンバーが、あとから選ぶ仕組みなんだけど。」


「ラクト子爵令嬢は、特別待遇で、途中参加で初期メンバーに入ることになったんだよな。」


俺の説明に続いて、シアンが言った。


「へぇ、すごいね。」


「別に私はすごくないよ。まだ肩書きだけで何もしてないし。」


「まあ、簡単に王子と関われる立場にするってことは、そこまで国が、聖女っていう存在を、手放したくないんだろうね。」


予想に過ぎないけど、間違ってはないと思うんだよね。


「で、続きだけど、その初期メンバー以外のメンバーを決めるのが、来月、一回目のテストが終わってから、なんだよね。」


「なるほどな。成績も考慮して、ってことか。」


「うん。まあ、任期が五年もあったら、一回目の成績なんて、そんなに関係なさそうだけど。」


割と重要なこともするみたいだから、早く決めないといけないのは、わかるけど。


「……それってさ、私に、そのメンバーに選ばれろって言ってる?」


サフィーが、言った。


「大正解。まあ、成績さえ良ければ、結局、初期メンバーが決めるんだから、少なくとも、五分の三は、味方だよ?」


「だから、職権乱用か。」


シアンが、呆れたようにつぶやく。


「そうそう。だから、まずは、サフィーに候補に入って貰わなくちゃいけないんだよね。」


「それは、わかったけど、具体的に学年何位ぐらい?」


「最低でも十位以内。五位以内に入れば、ほぼ確実って感じかな。」


サフィーが、数秒固まった後、言った。


「……どう頑張っても、越えられなさそうな人って、何人いる?」


「そうだね。……順当にいけば、おそらく王子二人と、俺とシアンだね。」


「なるほどね。だから、五位以内に入れば、ほぼ確実、か。じゃあ、とりあえずやってみるよ。」


サフィーがにっこり笑って、言った。


「え、そんなに軽く?」


「そう簡単ではねぇだろ、絶対。」


ラクト子爵令嬢と、シアンが呆然として、つぶやいた。


「まあ、私自身のためでもあるしね。それに、私、わりと頭良いし!」


「……言い切ったね。俺もそれは、間違ってないとは思うけど。」


そんなに自信過剰には、なってなさそうではあるけど。……なってないよね?


「まあ、できるだけサポートは、するし、頑張ってね。」


今は、サフィーを信じるしかない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ