4話 魔法について
再び目を開ける頃には、もう光は収まっていた。
「リュシオン、起きたのか。」
隣を見るとパーシアンがいた。
どのくらい意識を失っていたのだろう。
「うん、今どういう状況?」
「儀式が終わって割とすぐだよ。これ、しばらくしたらこれに儀式の結果が出るらしい。」
へー、普通の紙っぽいのに、ファンタジーだなぁ。
魔法には、大まかに分けて、属性魔法と非属性魔法の2種類があって、ここでは属性魔法の火・水・風・雷・光・闇の6種類の適性が示されるらしい。
ちなみに属性魔法は適性がないと扱えず、非属性魔法は適性は存在しないけど、魔力のコストが高いものが多い。
まあ、非属性魔法って空間魔法とか精神系の魔法だからそりゃーそんな簡単に扱えないよねってことだね。
そんなことを思っていると本当に紙に文字が浮かび上がってきた。
すごいな、なんか神秘的。
「きたな。俺は火・水・風・雷だってよ。魔力量は多い方だな。リュシオンはどうだ?」
「えーっと、適性は火・水・風・雷・光・闇、全部だね。で、魔力量は、パーシアンのだいたい倍ぐらいだね。」
「「……え?」」
「全属性持ちってどうなってんだよ。光と闇は持ってる人もあんまいねぇのに。それに魔力量多すぎじゃね!?俺の魔力量でも世界最強クラスだぞ!?」
「いや、俺が一番びっくりしてるよ!何このチート性能!?」
転生効果?いやでもそれだったら、パーシアンと差がありすぎるよね。
この世界魔法は完全に才能だって聞いたけど、双子でもこんな差あるもんなんだ……
なんか嫌な予感する。
めんどくさいことに巻き込まれないといいなー。