表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/71

2話 与えられた役割

「やあ、よく来たね、二人とも。」


父上たちが俺たちを出迎えてくれた。


「今、お茶をお入れしますね。」


父上の側近が声をかけてくれる。


「ありがとうございます。」


「いきなり呼び出して、悪かったね。」


……割といつもの事だと思うけど。


「それで父上、今日は、どのようなご用件でしょうか?」


「そうだね。……今日は、これの話をしなくてはならないんだ。」


そう言って父上は、一通の手紙を取り出した。


これってもしかして……


「王城からの手紙、ですか。」


「そうだね、しかも国王陛下の印付きなのだよ。」


父上がにこやかに言う。

絶対、笑って言えない内容でしょ。国王陛下の印とか。


「三ヶ月後、二人と同じように、学園に入学する二人の王子殿下のことは、知っているかい?」


「はい、アルシャリオ第一王子殿下とフォーリアス第二王子殿下ですよね。」


シアンが説明する。


第一王子殿下は、正妃の子で、第二王子殿下は、側妃の子であるため、年齢が一歳差で、学年も同じになるらしい。


……うん、すごい乙女ゲームみたいな設定だなって思った。学園は、割と行事とか多いらしいし。


ひとまずそれは置いておいて、父上の言葉から、内容を予想してみる。


「それなら、その手紙の内容は、お二人に関するものなのですか?」


「ああ、どうやら、お前たちがお二人のお眼鏡にかなったらしい。」


……嫌な予感しかしない。


「パーシアンに、フォーリアス殿下の、リュシオンに、アルシャリオ殿下の学園在学中限定の側近になってほしい、とのことだ。」


「……なぜ、俺たちが?」


学園には公爵令息も何人かいるはずだし。同学年とはいえ、侯爵令息だし。


「それが、私にもよくわからないんだ。この手紙にも、そこまで詳しい内容は書かれていなくてね。」


「そう……ですか。」


お二人のことは、見たことはあるけど、直接話したことはないしな。何を考えているのやら。


「二人は、どうしたい?」


「……俺は、構いません。」


「シオンがいいなら、俺も。」


すこし迷ったけれど、父上も王族相手だと断りにくいだろうし。これを断って、あとからなんか言われても、面倒だし。


「大丈夫なのか?二人とも。あまり目立つことはしたくないんだろう?」


「それはそれっすね。でも、シオンもいるし、何とかします。」


シアンもやりたくはなさそうだな。


「シアンの言う通りです。俺も、シアンがいれば、何かあっても、どうにかなると思います。」


「……そうか。しかし、ありがとう、二人とも。さすがの私も、王族相手には、強くは出れないものでね。悪いが、頼んだよ。」


お礼言われちゃった。察したの気づかれたかな。


とりあえず、アイルに頼んで、第一王子殿下と第二王子殿下のこと、調べてもらおうかな。知っていることは多い方がいいだろうし。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ