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プロローグ

晴れ渡った晴天のある日。

慌ただしく馬車に乗り込んだ私、サフィーリア・ディアンは、小さくため息をついた。


これから行く学園は、全寮制。そのため、これから5年は、見送りにすら来なかった両親の顔を、見なくて良いと思うと、せいせいする。


いくら私を嫌っているとしても、伯爵令嬢である娘を、使用人も付けずに送り出すのは、どうかと思うけど。


それにしても……


「本当に、属性魔法の才能があって良かった。」


五歳の時に受けた、魔法の儀式で私は、四種類の属性魔法の適性を持つと判断された。


属性魔法の適性を三種類以上持たなくても、試験に受かれば、学園には行けるけど、あの両親が、入学試験を受けさせてくれるとは思わない。


「学園には、お兄様もいるからね。」


()()()()お父様とお義母様、二人ともの血を引いているとは思えないほど、お兄様は、私のことを考えてくれている。


「でも、表立っては関われないんだよね。気をつけないと。」


お父様の愛人の子である私は、社交界での立場もあまり良くはない。それに加えて、両親は、私のことを嫌っている。


伯爵家の嫡男であるお兄様と、仲が良いとバレてしまったら、お兄様の立場も危うくなってしまうかもしれないからだ。


それに……私には、もう一つ、学園に行かなければならない理由がある。


8年前に見た、この世のものとは思えないほど、美しい魔法と、その魔法を使う少年との約束を、一度たりとも忘れたことはない。


貴族であっても、社交界に出ることは許されなかったから、おそらく貴族であるその少年を、探すことはできなかった。


会えたから、何かあるのかというと、別に、特別なことは何もないけど。


「約束、覚えててくれてるかなぁ、シオ。」


再会を楽しみにせずには、いられないんだ。

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