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33話 道筋 sideアイル

「じゃ、先にいかせてもらうぜ。颯声霧包(そうせいむほう)


パーシアン様が、そう言ったと思えば、サッと風が吹き、俺たちを霧が取り巻いた。


迅雷弓箭(じんらいきゅうせん)


その後、間髪入れずにリュシオン様が、頭上から魔法を放った。


「っ!!」


周囲が強い光を放つ。

霧に雷が通電したのか、実にパーシアン様やリュシオン様らしい戦い方だ。


「油断してはいけませんよ、アイル。」


「わかってる。次は大丈夫だ。」


イシアに釘を刺された。

……本気でやらないと、相手は、パーシアン様とリュシオン様なんだ。


晦冥連(かいめいれん)


神火来光(しんびらいこう)


アルネと俺が同時に魔法を展開し、お二人を囲む。


アルネの魔法は五感を一時的になくす魔法だから、火魔法を感じ取ることは難しいと思うが……


光明開花(こうみょうかいか)


リュシオン様の光魔法で火魔法が届くまもなく消え去る。


「この程度、ですか?もしそうだとしたら、期待はずれですよ?」


リュシオン様が煽るように言う。


その瞬間に、お二人の後ろで気配を消していた、イシアとイリスが空中から、ナイフを投げる。


「「っ!!」」


間一髪のところでお二人がナイフを避ける。


さすがに気づけなかったんだろう。元とはいえ、俺たちは暗殺者だ。


「そこまで、舐めちゃいけませんよー!」


イリスがそう言って、パーシアン様の方に走り出す。


「シアン!」


「行かせませんよ、リュシオン様。私がお相手しましょう。」


パーシアン様の助けに入ろうとしたリュシオン様を止めるようにイシアがリュシオン様の前に立ちはだかる。


「……そうですね。そう、来なくっちゃ。」


リュシオン様は、そうつぶやくと。


明光暗裂(みょうこうあんれつ)


いきなり視界が暗くなり、周りから音が消えた。

これは、闇魔法の一種か?

そう思った瞬間に周囲が光に包まれ、耳に爆音が流れ込んだ。


「「ぐっ!!」」


五感を操作された!?リュシオン様の魔法だろうが、まだ、視界がはっきりしないし、耳も調子が戻っていない。


だけど、止まれば、またペースをもっていかれる。

……焦るな、考えろ、俺ならやれる。


ぼやけた視界を閉じて、完全に自分の気配を消し、移動する。


そして、右手に持ったナイフを、目の前の人物に突きつけた。


「俺の、俺たちの勝ちです、よね、リュシオン様。」


閉じていた瞳を開くと、目の前には、すこし驚いた顔のリュシオン様がいた。


「見事でした、四人とも。まさか、ここまでとは。」


そんなことを言っても、魔法で、俺たちの移動がすこしでも止まった隙に反撃することだってできただろうに。


そんなリュシオン様に俺はすこし、笑って返す。


「リュシオン様に言われたくはありませんよ。」

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