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目と目が合う
冒険者二人を見た後街道を歩いていると、脇道の端にうっすら血痕が見えた。
まずい。さっきの決めつけがマジで当たったかもしれん。
少し様子を見に行くか?いや、だが・・う~ん・・・
行くか。
冒険者ギルドに登録は出来なかったが、だからって見過ごすのも夢見が悪い。
もしかしたら運よく助けられたらその冒険者からの後押しで登録できるかもだし。
ダダダッ。
街道から少し外れた獣道。そこに着いた血痕。折れた枝や踏まれた雑草。
痕跡を辿りつつ足早に進んでいると血の匂いが強く感じられたその時、
「っ!!」
20mほどの前方にウルフ3頭と血だらけの先の折れかかった槍を持つ冒険者が肩で息をしていた。
ほんとにいたよ。
しかも20m前方だよ。
目が合っちゃったよ。ウルフと。