5/11
5年経ちました。
あれから5年の月日がたった。俺はもう成人した大人だ。
「水使い」を授かって5年。いろいろと鍛えた。
まずは体力づくり。正直スキル鍛えるよりメインだった。
畑仕事の他にも村の近くを走り回り、木剣の素振り。投石。採取。etc。
冒険者になるのに必要なことを自分で考え、実行する。結構充実した毎日だった。
15歳になって冒険者登録できる年になった今年、俺はこの村を出る。
ちなみに元幼馴染3人は家族ごとあの日の後、すぐに都会に引っ越したようだ。
見送りも行ってないが割とどうでもいい。
見かけることはあっても会うことはまぁ無いだろう。
「父さん・母さん・兄貴、俺、冒険者になりにこの村を出るよ」
「ああ」
「気を付けるんだよ。たまには手紙出すか帰ってきな」
「いつでも帰ってきていいぞ。畑で待ってる」
相変わらずぶっきらぼうな父
テンプレな母
何か変な兄貴。
三者三様な言葉を胸に、村の門を出る。
「行ってきます」
村の名前とか国の名前とか細かいことは決めてません。自分で覚えられないので。