ロシア・東側諸国連合の攻勢と国連軍の反撃
ようやく出せたぁ~!
編成については、現代のものとは違宇ということにしています。
2086年 4月28日 国際連邦 北米州 アメリ合衆国 ニューヨーク州 ニューヨーク市
ニューヨーク、世界で最も発展し、流行、金融、経済において世界トップレベルの大都市だった。しかし、数日前のロシア・東側諸国連合による、戦略核攻撃によって街は都市機能を喪失しており、着弾地点周辺はがれきの山と放射能によって汚染された地域が広がっており、着弾地点の中心地には直径200mほどのクレーターができあがっていた。
廃墟と化した市街地を複数人の人が行き交う。彼らは陸軍放射能部隊と陸軍特殊作戦救助隊、陸軍第124大隊であった。
「要救助者を発見次第、空母ロサンゼルスに乗せるように」
そう指示を出すのは、救出部隊指揮官であるダレス中佐。
彼らの任務は街に取り残された被災者の救助活動などである。
すでに死者数は100万を超えているというが、それに対して救助者数は数万人程度、避難者数に関してはニューヨーク市全体で3~4割ほどの規模になっている。
ニューヨーク州では、ニューヨーク市を含む複数の街が攻撃をうけていた。アメリカだけでも4000万に近い数の人々が死んでいるが、それだけではない、アメリカの主要都市はほぼ核攻撃され壊滅していた。
これはアメリカ史上最悪な日として歴史に刻まれるだろう、だが、それだけであのアメリカを倒せるわけがないのだ。
確かに、国内の主要都市は壊滅したであろうが合衆国軍が壊滅したわけではない。さらに、他の都市や地域には一切の影響を受けていないのだ。簡単に説明すれば、アメリカによる正義が始まっただけであった。
「本当にここはニューヨークか?よく見ればトプランタワーもnewトレードもあるが、骨組みが丸見えになってるし…」
「ロシアの連中はどうやら先進国の主要都市を中心に攻撃したらしい、日本は被害を受けていないようだがな」
そう話す彼に疑問が浮かんだ。
「何故日本だけ攻撃を免れたんだ?もしかして、ロシアと裏でつながってたのかもな」
「まぁ、何を考えているか分からないあの総理のことだからもしかするとだが…」
自分たちが考察をしても仕方がないので彼は他の話題へと変えた。
「救助はまだかかりそうだ、ちなみにだがこの一件が終わったら基地の中に新しくできたバーに行こうぜ!」
「あそこのバーはまだ行ったことがなかったしないい機会だし行ってみるか」
「決まりだな!」
8日後、救助活動を終えた救出部隊は元の基地へと帰還していった。彼らの救助活動により取り残された60万人にも及ぶ人々を救出した。これは、世界でも大規模な救助作戦として歴史に刻まれることになる。
◇◆◇◆
日本国 東京都 千代田区 首相官邸 地下 中央司令室
人口が約18億人まで増加した日本。
霞が関にそびえ立つ現代の超高層ビル群や近未来な超高層ビル群が建ち並ぶ光景はまさにSFだろう。そんな、東京のある場所では大臣たちによる会議が行われていた。
「そうか…やはりあのロケットは戦略兵器だったというわけだな、」
「その通りです総理、わが国での被害は確認されておりませんので、彼らは我々の協定を守ったことになります」
そこまで言い終えると秘書官は席に戻っていった。
それと同時に外務大臣が発言をする。
「アメリ…国連からの要請です、我が国から近いロシア領を制圧してほしいとのことですが…」
それを聞いた閣僚たちからざわめきが起こる、それを総理がなだめるように発言する。
「ロシアとの協定の手前そのような行為はできないしな、」
頭を悩ませる総理に防衛大臣は何か思いついたかのように話し始める。
「ですが、その協定はあくまで最初の攻撃の話であって、すでに無効なのではないのですか?もしそうなら、ロシアが今度はわが国に核を打って来るかもしれません、そこで国連側について付近の領土だけでなくモスクワまで占領しましょう」
さらっととんでもないことを言ってのける防衛大臣に周りからは心配の声が上がるがそれを予期していたかのように、
「それに、今国連を率いていたアメリカやその他の国の力が衰えたので、ここでわが国がロシアを降伏させていっその事日本を首都国家に指定して首都を東京にしてしまえばいいのです。もちろん国連の実権をすべて掌握するわけなんですがね」
「き、君は自分が何を言っているのかわかっているのかね?そんなことをしたらアメリカが黙っていないぞ?」
「いえ、今はそうせざる負えない状況です。つまりはここでアメリカからわが国へ実権を移譲させればいいだけのこと、すでに関係各国とは事前の根回しは済ませていますし。核兵器を含む戦略級兵器協定への理事国入りも果たしました。その他の全ての分野においてトップをなのです。それに無傷な状態でいる先進国なんてわが国だけでしょう?」
防衛大臣の発言に一定の説得力があったのか周りの閣僚は黙ってしまった。総理を除いて、
「防衛大臣の素晴らしい方針はよくわかったが、現在の自衛隊の人員は約280万。とてもではないがこの人数でロシア軍と戦争をするのは困難だと思うが、そこについてはどうなのかね」
総理の意見はもっともであった。現在のロシア連邦軍の総兵力は2000万人まで増加しておりとてもではないが現在の兵力数では最新鋭兵器を使用しようが困難なのが現状であった。
しかし、現在ロシア連邦の戦力の大半は中国戦線か欧州戦線に兵力が集中しているため、中国戦線の動向に注意してさえいれば、日本海沿海のロシア領を占領することなど容易に可能なのである。
「それについては、現在試験運用中である超大型宇宙護衛艦2隻の内1隻を作戦に参加させます」
「あの艦は、実戦に出せるのか?」
「あの艦は、今までの宇宙船や宇宙艦のそれを大幅に上回るものです。決して負けることはないでしょう」
「わかった。国連側としての参戦を許可する」
その後の国会で正式に戦闘への参加が可決され、正式にロシア側との戦闘状態に突入した。
また、準備していた各国侵攻計画にのっとり、ロシアおよび東側諸国連合への侵攻を開始した。
あと、数話続く予定です。