表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/16

エピローグ 三雲、居座る

その後、、、


勘十郎はほてる・座・まんはったんの客室に幽閉され、いや違う、VIP待遇されることとなった。

それ自体はまんはったんの望んだとおりなのだが、一点困ったことがあった。

佐竹三雲がまんはったんに居座るようになってしまったのである。

ほぼ毎日、勘十郎に会いに来る。


「くふふ。勝負には負けたっスけど、おおむね想定内っスね。」


勘十郎の膝に座り笑みを絶やさない

3本勝負で客呼び込みに成功したプリンセスホテルの売り上げは爆上がりであった。

しかも会場で使った料理コーナー、体力コーナー、迷宮コーナーの人気も高く、新たな目玉になりつつある。


「さすが勘十郎クンに相談していてよかったっスよ。」


【なにか売り上げアップに協力してほしいっス】


勘十郎が三雲に相談された事柄であった。

まさか勘十郎が賞品の出し物をされるとは勘十郎も考えていなかった。


「勘十郎クンはプリンセスホテルの売り上げに貢献したっス。その功はとっても高いっス。恩人といってもいいっス。これで、主家である三雲に婿入りしても誰も文句ないっスよ?」


にやりと怪しく笑う三雲。

なにか恐怖を感じた勘十郎は柔らかくお断りした。


「きいいいいいい!なんであのロリッ娘が勘十郎さまの膝の上にいいいい!」


すずめは血涙で悔しがっている。強く前に出られないのだ。仕事中だし、相手はお客様なので。

勘十郎が泡ぶろに入りたいなどと言い出したら、三姉妹が何をしでかすかわからない。


「私はいつまでこのホテルにいればよいのですか…おうち帰りたい…」


勘十郎のため息は天高らかに。


「わしのこと忘れてない?」


はい。忘れていました。もう成仏しなくてもいいような気がしてきました。



続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ