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第6話 すずめ、体力勝負をする

第二戦をはじめるっス!


赤コーナー!プリンセスホテルの接客態度No,1!鹿野選手~!!っス




白モクの中からキャットウォークで歩いてくる鹿野。まるでパリコレのようだ!


水着がまぶしい!改めてみるとめっちゃキレイだ鹿野さん!




青コーナー!ほてる・座・まんはったんの井戸端おばさん!すずめ選手~!




「誰がおばさんか~!」




切れ散らかすすずめ。毎日の情報収集の場をそんな形でDISられたくなかった。




「最近、勘十郎がいないからって油断気味だよ。もっと気を引き締めな」


おっとー!解説員からの指摘にぐぅの音も出ないっスよ~!




さあて、第二戦は体力勝負っス!シャトルラン1本勝負!先にバテて走れなくなったほうが負けっスよ!




審査員席に座ってる勘十郎はもう用済みとばかりに逃げないように縛りあげられる。


助けてください。勘十郎に自由はなくなりました。


なお、篝は縛られていません。勘十郎の横でおとなしく座っています。




では、笛の音でスタートっスよ!




ピーっス!




ドレミの音とともに20メートルをひたすら往復するこの勝負。


すずめにとっては余裕であった。伊達に毎日仕事で走り回ってないのだ!




オーっと!今度は鹿野選手が下段キック⤵+Kをすずめ選手にお見舞いした~!先ほどのダイコンの報復か~っス!




思いっきりつんのめり、ズサーっという音とともに倒れこむすずめ。




痛そうっス!これは痛そうっスよ!すずめ選手、再起不能か~!




「まだよ!まだこれくらいでえええええ!」




ガッツで立つすずめ。音階が終わるまでになんとか一往復目を終える。




「がんばれおねーちゃん!」


「負けないでおねえ!」


妹たちの応援が聞こえる。ここで負けるわけにはいかない。




ここで70周を超えたっスよ!両者まだまだ余裕そうっス。


最低100周はいけるっスかね!特別にスピードアップしてあげるっスよ


ドレミのスピードが70周の段階なのに100周を超えるスピードに一気に上がる。




はあ、はあ。息が限界そうなすずめ。


さきほどのキックで足にも、ぶつけた頭にもダメージが残っていた。


だが、あきらめない!




ぶん!




ここで!すずめ選手!渾身のストレート→→+Pが鹿野選手を襲った~!


なぜ誰も素直にスポーツマンシップに乗っ取り戦わないっスか!卑怯っスよ!




ドゴ!


鹿野選手!素晴らしいガード!片腕を器用に使い、ストレートをいなしたっス!


さすが鹿野!どんなクレーマーの口撃もいなしてきた実力はここでも健在だった~っス!




「久利呉藩流拳法の神髄はまだまだこれからですわ~!」




そんなのあるのかとチラと横を見る勘十郎。


篝はまるで子どものようにすごいすごいとはしゃいでいた。


久利呉藩流、、、なんでもあるんだな。勘十郎はもう諦めた。




「うおおおお!私は負けなあああい!勘十郎さま、愛のエールをお願いします!」




おっと!ここですずめ選手!賞品に向けて話しかけたっス!これはありなんですかね解説員女将さん!




「ダメとは誰も言ってないしねえ。」




では、すずめ選手のコトバにどう返事をするのか!勘十郎賞品クン、お返事をどうぞっス!




「がんばれ~」




勘十郎はもう疲れていた。つい応援の声が棒読みになってしまう。





だが、これはすずめには効果的であった。


応援(笑)からのすずめは見違えるほど元気で、鹿野選手を圧倒。




ほてる・座・まんはったんは2戦目を勝利で飾る。




「勘十郎さま~、必ずほてる・座・まんはったんに帰りましょうね~!」




強い!強すぎるっスすずめ選手!まさかここまでとは!まるでまんはったんがホームみたいな言い方っスけど、勘十郎クンのホームは久利呉藩!つまりウチっすよ!勘違い甚だしいっスよ!




次回!最終戦!っス!続くっスよ!

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