表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/117

第101話 足手まとい

「危ない、危ない・・。」

秋霖は笑う。

紀伊は血まみれで横たわっていた。

秋霖は紀伊の白竜に強大な魔力をぶつけてきたのだ。

巻き添えになろうとした黒竜を庇いその力を白竜全部で受け止めた紀伊は防御もできず、体中に重く鈍い衝撃を受け動けなくなっていた。

「手間をかけさせる。さて、殺してやる。」

秋霖が紀伊に剣を刺そうとした時、誰かがそれを防いだ。

「そうか、まだ、お前が居たな・・・。」

秋霖は面白そうに笑う。

そこにいたのは黒雷だった。

「いい時に来たね、こくりん。」

紫端の言葉に黒雷は舌打ちした。

秋霖は口の端を持ち上げると剣を振り上げた。

「だが、お前も忘れているようだな。碧!」

すると剣を持った幹部が黒雷に激突した。

「ちょっと、しっかりしてよ!こくりん!」

「五月蝿い。」

黒雷は敵の攻撃をを受け止めるとそれを相手にすることなく秋霖へと刃を向けた。

「雑魚を相手にするつもりはない。俺は強い奴と戦う。」

「かあっこいい。」

「おい、紫端、お前も気を抜くな!」

そう言っている霜月は白の蹴りを食らい、地面に激突した。

そしてその上から剣が迫ってくる。

体を反転させて退くと、剣が石でできた地面に刺さった。

霜月は逆にそんな女を蹴り上げると、笑みを浮かべた。

「強いなあ。さすが、元幹部。でも、うちの妻よりは弱いだろう。怒らせると怖いんだ。うちの妻は。暫く家事放棄をするんだ。」

そう言って剣を構えた。

「秋涼のお守りはやはり秋涼のように甘い奴らばかりだな。全員殺してやる・・・。」

秋霖は手に気を集めると魔法弾が炸裂し、その場に居た幹部に襲い掛かった。

紀伊の前にもその弾が迫っていた。

「まずい!きぃちゃん!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ