おやすみと、おはよう。
どうも皆さま、私ナリアでございます。
コチラは私の夢見次第で投稿したりしなかったりしますのでご了承ください。
どのジャンルに分類したらいいのかすらわからなかったのでその他に分類してあります。
希望があれば変更することもありやナシやです。
ではでは、どうぞ。
──これは夢だ。
感覚もある、実感もある。
されど今までの経験上有り得ない光景に、感覚に『夢だ』としか表現できなかったのだ。
そんな中で私は何故か、こんなことを語っているのはどうにか正気を保っているために必要だからだろう。
快楽と不快感とが同時に私を呑み込む。
満腹感と飢餓感が同時に私を蝕む。
欲せば与えられ、拒絶しても与えられる。
欲せざるとも押し付けられ、拒絶せざるとも押し付けられる。
それらすべてが、逆もしかり。
私が何をした?
何もしなかったから?
そんな問いに、肯定と否定が同時に返ってくる。
──貴方は悪くない。
──お前が悪い。
相反するはずの事象が同時にわたしを押しつぶす。
つぶして、まぜて、こねて、さいど、つくり、なおす。
ヒトのまま、人ではない何かに組み変わる──
矛盾も混沌も、何もかもを組み込まれた私は──
その先にあった、いくつもの世界を垣間見た。
宇宙にも似た場所に私は座っていたのだ。
「どうだい?」
ふと気が付けば、隣には黒い装いの奴がいた。
コイツを表現する言葉は『混沌』以外に思いつかない。
とある人間が付けた名前なら知っているが、おそらく正しくとも間違っているわけでもないのだろう。
「呼称なんてどうでもいいだろう?」
──確かに
「君はここにどうやってたどり着いたのか覚えているか?」
その問いに私は首を傾げる。
特にこれといった、特殊なことをした覚えはないが──
「ああ、うん。それでいいんだ。そのなかでここに来てしまったからこそ、君はその光景を見続けることになるんだ」
ソイツは私を見て、ニタリと笑う。
「それが君にとってどういったものになるのか──見させてもらうとするよ」
世界が遠のいてゆく。
「もう目覚めの時間か。向こうの肉体からしたら目覚めかもしれないけれど、こっちの君からすれば寝るようなものか」
遠のいてゆく視界の中でそれは楽し気にクツクツ笑う。
「おやすみなさい」
そしてソイツは──
「お は よ う」
上から見下ろしていた私に、そう言って笑みを浮かべた。
夢の内容なので時々矛盾もあるかもしれませんが……まあ、夢なんで。