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§106 急展開 1/24 (thu)

『アズサ! ヨシムラ!』


購入してきたものを整理していたところに、今まさにダンジョンから出てきましたと言わんばかりの恰好をしたキャシーが飛び込んできた。

さすがに武器やごつい防具ははずされていたが、ファルコンインダストリーの目立つユニフォームで、ろくに着替えもせずにやってきたってことは、何か急ぐ事情があったに違いない。


『どうしたんですか? キャシー?』

『ゲットしたんですよ! とうとう!!』

『ゲットって何を?』

『オーブよ、オーブ! マイニング!!』


おお! ついにドロップしたのか! 1/10000にしては粘った方だろう。


『そりゃ、おめでとう。だけど、着替えもパスするほど急いで、それを報告に来たのか?』

『そうだ! オーブを預かって貰おうと思って!』

『はぁ?』


突然何を言い出すんだ、こいつ。


『そっから先はこっちで説明しよう』


その声に顔を上げると、サイモンが玄関の扉を開けていた。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇


『先日、アズサの所から落札した分を含めて、これでふたつになっただろ?』


サイモンは三好が入れたコーヒーを満足げに一口飲むとそう言った。


『そうですね』

『なら、DADとDoDで1個ずつ分ければ、使用者選定のゴタゴタも水に流せるってわけだ』

『いいことですよね? こっちもさっさとそうして貰えると助かるんですけど』


なにしろ、受取期間を設けていなかったために、オーブを預かっているのと同じことになっているのが現状だ。


『ところが話はそううまく転がらないのさ。問題は時間だ』

『時間?』

『ダレスやJFKから羽田までは14時間ってところだ』


『ちょっと待って下さい。使用者が日本にいないんですか?』

『そうなんだよ』


サイモンが、口をへの字に曲げながら、そう言った。


『オーブを採りに潜らせといて、受け取る人間を準備してないって、もしかしてUSってバカなんですか?』

『おいおい、お偉いさんの前でそんな発言をするのはやめとけよ? 中には頭の固いヤツもいるからな。しかし、この件に関しちゃ、俺も同感だ』


『横田へ軍の戦闘機か何かで飛んで来ればいいんじゃないですか?』

『戦闘機が5900NMも飛べるかよ。増槽くっつけたってその半分も無理だ』


航空機の距離で使われるマイルは、ノーティカルマイルだ。メートルになおすと、1852mで、普通に使われるマイル(陸上マイル)の1609mちょっととは少し違う。

ワシントンD.C.と東京は、大体11000キロ弱なので、ノーティカルマイル(海里)で言うと5900弱になるのだ。


『各地の基地で給油しながらとか』

『それだと最後のベースは、おそらく、アンカレッジのエルメンドルフ空軍基地だろうが、そこから東京ってのも遠すぎるな』


『太平洋艦隊を経由するとか』

『ヨシムラ……ダレス=羽田の最短距離は、ほとんど太平洋の上を通過しないぞ』

『え、ほんとに?』

『地球は丸いからな』


そう言ってサイモンは笑った。

いや、もちろんそれは知っているけど、太平洋の北の端っこの方を飛ぶのかと思ってたよ。

仮に北の端だとしても、太平洋艦隊をそんな場所に移動させるのには時間がかかるか。


『ともかく、軍用の10000Km以上飛べるようなやつは、デカイし遅いから、この場合は役に立たないんだ』

『プライベートジェットは?』

『ガルフのG650あたりをチャーターしても、結局同じくらいの時間はかかるぜ? 旅客機の巡航速度は大体マッハ0.8くらいで大差ないからな』


つまり、入国自体は横田を使ってズルするにしても、使用者が到着するまでにどうしても14時間はかかるってわけだ。


『それで、オーブカウントは?』

『今は、570ってところだな』


9時間半くらいか……って、まてよ? 18層から9時間ちょっとで戻ってきたってことか?!


各層の階段から階段の平均距離がいくらかはしらないが、代々木の広さ的に考えて10Km以下だとは思う。

それにしたって、10000mの陸上記録は、男子で26分台、女子で29分台だ。

ほとんど似たようなペースで走り続けて来たってことだ。


『それは……凄いですね』

『アズサのパーティにそれを言われてもな』


ともかく連絡を聞いてすぐに飛び立っていたとしたら、9+14で、23時間だ。

ギリギリで間に合いそうだが、実際は意思決定の仕組みってやつがあるし、フライト時間だって、どこにもトラブルがなければそうなるという理論値だ。


『ま、そういうわけで、連中が無事到着しても間に合うかどうかは微妙なところなわけだ』

『もし、間に合わなかったら?』

『そりゃ、日本に来ている誰かが使うしかないだろうが……』


どうやらそこでも政治力学ってやつが働くらしい。


『というわけでな。ぶっちゃけると、上のバカどもがきちんと物事を決められるまで預かって欲しいわけだ』


いや、あんたの上ってプレジデントしかいないじゃん。

DADやDoDの事務方って意味なんだろうけど。


『いや、預かれって言われても、時間が来ればオーブは消えてなくなりますよ』

『ん? JDAと預かりの契約をしたんじゃないのか?』


はぁ? どうしてそれが知られてるんだ?

俺は三好を振り返ったが、首を横に振っただけだった。


『日本のなんとかって議員が、先日外遊中にうちの議員と会ったとき、それらしいことを自慢げに吹聴していたらしいぞ?』


なんで、日本の議員が、一団体の契約について知ってるんだ?

これは調査案件だな。


『その情報には、間違いがありますね』

『間違い?』

『ええ。JDAとの契約は預かりじゃありません。言ってみればバーターですね』

『どういう意味だ?』

『詳しく説明することはできませんが――』


俺はそう言って、JDAとの取引の概要を伝えた。


『つまり、預かりじゃなくて、引き取ったオーブを指定の日時までに用意する契約だってことか?』

『大雑把に言えばそうです』

『それ、預かりとどう違うんだ?』

『出せと言われても、即日引き渡すことができないってところですかね?』

『ふーむ』


サイモンは腕を組んで、目を瞑った。


『じゃそれでいいや』


目を開けたサイモンは、ちょっとコンビニまで買い物に行ってくると言うとの変わらない気楽さでそう言った。


『はい?』

『いや、その契約で良いから、うちのマイニングもなんとかしてくれ』


いや、そんなにグイグイこられても……


『……そういうごり押しは、JDAに言われた方がよくないですか?』

『正式な窓口が何処になるのかわからんし、そもそもJDAはそんなサービスをやってないだろう?』

『JDAにオーブを売れば自動的に処理されると思いますが……』

『それは無理だな』

『ですよね』


「先輩、先輩。はいこれ」

「ん?」


三好が差し出してきたのは、DAD相手のオーブ預かり契約だった。JDA版の英語翻訳をDADに修正したものだ。


「いいのか?」

「詳しい話は後ほど」


三好の顔を見ると、どうもこれを契約する必要があるようだった。


『サイモンさん。うちの代表がこれをどうぞ、だそうです』

『ん?』


サイモンはそれにざっと目を走らせると、バッグからオーブを取り出してカウントを記載してサインした。


『これでいいのか?』

『まあいいですけど。言っておきますけどすぐには引き出せませんよ?』

『一週間だろ? それは了解した』


一週間?


『さっそく、本国へ連絡しなきゃならないから、俺はこれで。助かったぜ』

『こういう無茶振りは、辞めて下さいよね』

『OK。控えるさ。なるべくな』


そう言ってウィンクをすると、彼は颯爽と引き上げていった。


「先輩のアレと、どっちがサマになってますかね?」


さりげなく、ザ・ファントムの隠れるポーズを取りながら三好が言った。

キャシーがいるからか控えめだな。


「その件は忘れろ。で、キャシーは一緒に帰らなくて良いのか?」

「あ、はい。一応区切りが付いたので、キャンプの打ち合わせがあるかなと思って」


『それで、楽しかったか?』

『そりゃもう! 信じられないくらい何もかもが違いました!』


彼女はそれまでと全然違う探索に、とても満足しているようだった。

水魔法も大活躍したようだ。


『それはどうしたんだと皆に聞かれたとき、福利厚生らしいですと言ったら、唖然とされました』


彼女は面白そうにクスクスと笑った。

これに味を占めて、次々と人を派遣してきたらどうしようかな。


『ま、打ち合わせをするにしろ、一旦シャワーでも浴びてさっぱりしてこいよ。着替えは持ってきたんだろ? タオルはバスルームにおいてあるから、勝手に使ってくれ』

『ありがとうございます。そうさせて貰います』


キャシーがバスルームに入っていくのを見届けた俺は、早速三好に聞いた。


「で、一週間ってなんなんだ? JDAと条件が違うだろ」


「先輩、これで、USは2名のマイニング使用者を作るわけですよね」

「そうだな」

「使用した後、すぐにUSへ戻ると思いますか?」


そうか、彼らは高い確率で、代々木でテストをするだろうってことか。


「先輩のコムギプロジェクトに影響が出るんじゃないかなーと」

「でかした、三好! 小麦さんに連絡して、週末のキャンプが翌週まで延びても問題ないかどうか聞いてみてくれ」

「まさか、そのまま21層へ?」


「まさかもくそも、この週末に、彼らが潜れないところまで、一気に鉱物を確定させようって話じゃないのか?」

「いえ、流石にそこまでは……って、それ、月曜日までに戻ってこられませんよ?」

「だから、有給がとれるかどうか聞くんじゃないか」


こりゃまた、急展開ですねと三好が笑いながらメールを書き始めた。


「一応5日くらいの予定で。食事やテントはこちらで用意するから、それ以外に必要なものがあれば、明日持ってくるように伝えておいてくれ。こちらでパッケージするから」

「わかりました」


「あとは……チームIって、今何層まで行ってるんだ?」

「現在公開されているのは……26層ですね」

「年始から1層増えたのか」

「階段を探すのは大変みたいですけど、チームI、というか自衛隊は、基本的にエクスペディションで潜ってますし、攻略情報はまとめるまでに時間差がありますから、実際は30層くらいまで行っててもおかしくはないですよ」

「とりあえず鳴瀬さんに、最新の公開可能なマップを貰おう」

「了解です」


さすがに新規階層を開拓してまで、出現テストを行う意味はないだろう。

できれば20層でバナジウムのドロップを確認するだけで引き返して欲しいものだが、どんなレベルの人間が使用者になるのかわからないからな。


DADのオーブ引き渡し要求は、普通に考えれば明日行われるはずだ。

つまり、31日がタイムリミットってことだ。


「そうだ。さっきの議員の件も、ついでに尋ねておいて」

「了解です」


 ◇◇◇◇◇◇◇◇


キャシーが、三好とブートキャンプの開催スケジュールの打ち合わせを終えて帰宅した後、少し遅い時間になってから鳴瀬さんがやってきて、開口一番謝られた。


「すみません。どうやらうちの常務の仕業なのではないかと」


またかい!

件の議員は、どうやら総務省出身の議員らしかった。


「どうやら、先日JDAとオーブの預かり契約をした時の、経理で処理された書類を見た瑞穂常務が、契約内容を確認したようなんです。議員との懇談会に出席したとき、それを自慢したみたいで」

「……あの人の頭の中には守秘義務とか無いんですか?」

「いえ、つまり、そういうことが出来るようになったんだぜ的な自慢で、契約者や具体的な内容についてはもちろん触れなかったようですから、NDA的には微妙な領域ですね」

「それでその議員が外遊中に、同じようにアメリカの議員に自慢したと」

「おそらく」

「だけどそうだとしたら、誰がどうやってなんて部分はわからないはずだけど」


JDAに持って行くのなら分かるが、うちに直接来るのはおかしいだろ。


「そりゃ先輩。そんなことが出来るのは、オーブのオークションなんかやらかしているうちしかないからですよ」

「……サイモンのやつに鎌をかけられたってこと?」

「見事にやられましたね」


三好が仕方なさそうにそう言った。

アイツはあんなにフレンドリーそうな顔をして、全く油断ならない男だよな。


「それで、現在のダンジョン到達深度ですけど」

「はい」

「どうやら30層をクリアしたみたいですよ」

「ええ?! 早くないですか?」

「実質26層に到達したのは12月の頭です。一般のニュースは大体1ヶ月遅れですね」

「それって、月に5層ずつ進んでるってことですか?!」

「今回は以前と違って、全フロア探索をやっていないようです。チームIは、魔法の類がどこまで通用するのかを確かめる目的もあったらしく、階段を発見すると、すぐに下層へと降りているようですね」


サイモン達が31層をクリアしてるから、それくらいまでなら行けるだろうと踏んだわけか。


「詳細はわからないのですが、31層はどうやら特殊なフロアのようで、攻略はそうとう難航しているようでした」

「それで、30層までの階段位置のマップって……」

「一応用意してきました。整理ができ次第公開される情報なので、特に秘匿情報というわけではありませんから」

「助かります」

「マップに関しては、Dパワーズさんには、非常に詳細な3Dマップを提供して貰っていますからね。なんというかバーター的な部分もあるんですよ」


どうやら、三好が超音波センサーで作っていたマップのことのようだ。


「え? あれってJDAに提供してたの?」

「当たり前ですよ、先輩。秘匿してどうするんですか」


三好が鳴瀬さんからメモリカードを受け取りながら、呆れたように言った。


「近江商人的には売るのかと」

「まあ、それでもいいですけど、商品じゃなくて恩を売っておけば、ほら、今回みたいに融通を利かせて貰えるわけですよ」


鳴瀬さんが苦笑いしながら、俺達のやりとりを聞いていた。


「えーっと、その話は私がいないところでして下さい」


「しかし特殊な31層か……」

「別になんの13番目の数値でもありませんよ?」

「いや、13をひっくり返してるじゃん」

「うーん。さすがにそれは考えすぎでは……」


「なんのお話ですか?」

「あ、いや。ダンジョンの数遊びですよ。そう言えば、最近モニカとメールのやりとりをしてるんですって?」


モニカはUSの異界言語翻訳者だ。

あの、"AWESOME!" 以降、時々連絡が来ていたが、英訳の件で紹介した鳴瀬さんと、メールのやりとりを始めるとは思わなかった。


「ほら、魔素という言葉の取り扱いとかもあったじゃないですか。そういう独特の概念の解釈について、いろいろとご意見をお聞かせいただいてます」

「へー」

「そういえば31層で思い出しましたけど、彼女はセーフエリアのことをタウェンだと感じているようでしたよ」

「タウェン? タウンじゃなくてですか?」

「towenです」

「先輩。towen は towen ですよ。クラウチエンドですよ、スティーブンキング様御用達ですよ」(*1)

「なんだそれ?」


キングってところからホラーな香りが漂って、なんだか嫌な予感がするぞ。


「towenっていうのは、街には違いないそうですが、古いドルイド用語らしくって、ドルイド僧たちがあつまった場所のようなニュアンスですね」

「先輩、先輩。要するに、ドルイド僧達が集まって、儀式を行ったり生贄を捧げていた場所のこと、らしいですよ」

「それ、ほんとにセーフエリアなのか?」

「私のイメージだと、ダンジョンに祈りを捧げる聖なる場所なので、モンスターが侵入しないといった感じでしたが……」


祈りを捧げる聖なる場所? うーん、確か、あれが書かれていた碑文はイギリスで見つかったはずだ。

オークの森ならぬ、現代のダンジョンに作られる探索者たちの towen ね。


「さすがに生贄を捧げないと、それが維持できない、なんてことはないと信じたいな」


確かにそれは嫌ですねと三好が引きつったような顔で笑った。


「そうだ。彼女とのやりとりは、確実にDADの検閲が入ってると思いますから、気をつけて下さいね」

「そこは理解しています。一応一介の碑文の研究者みたいなポジションでやりとりしてますから」

「ならいいですけど」


そして俺達は、週末のダンジョン行について鳴瀬さんに説明した。


「今回は、土曜日から5日ほど潜ります。いつものように、事務所にはアルスルズを1体おいていきますから、何か緊急の話があれば例のメモリカードで連絡して下さい」

「わかりました。お気をつけて」

「ありがとうございます」


「それで、以前仰ってた、小麦さんへのマイニングの使用ですけど」

「それについては、まだ何も聞いていませんね」


「ここだけの話、こっちで適当に使用するかもしれません」

「ええ?」

「もしそちらで本決まりになったら、その時使ったことにして貰えると助かるんですけど……」


マイニングを2個使ったら、一度にアイテムが2個落ちるとかないよな?

いや、ありそうな気がするぞ……


「わかりました。でも、もし小麦さん以外へ使うことが決まったら?」

「その時は諦めて、マイニングを契約通りお渡ししますよ」

「なら、問題ないと思います」


その後も三好と鳴瀬さんは、なにか知的所有権にかかわる細かい話をしていた。

ダンジョン絡みの知的所有権は、各国の特許庁のような機関と提携して、WDAが一括して管理する事になっているそうで、それにかかわる手続きや、対応可能な特許事務所の紹介などだ。

途中までは一緒に聞いていたが、途中で理解することを諦めて大人しくお茶を入れに台所へと立った。

煎茶の入れ方なら、まだ三好には負けないのだ。たぶん。


*1) クラウチエンドの怪(Crouch End / Stephen King)

翻訳版は、真ク・リトル・リトル神話大系第6ー1巻が初出だろう。筆の乗っていた頃のキングらしい雰囲気のあるホラー。

書かれてから13年後に短編集に入れる際に加筆されたが、加筆前のほうがクトゥルフ的な部分が分かりにくくて味があった気がする。

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書籍情報
KADOKAWA様から2巻まで発売されています。
2020/08/26 コンプエースでコミックの連載始まりました。
作者のtwitterは、こちら
― 新着の感想 ―
上役、政治家だけじゃなくサイモンもおバカで良かった ハワイで合流すれば間に合いそうだが。
[気になる点] 今出たオーブは使ってしまえば良くない? 落札した方は現状維持で準備が整えば受けとる形でいいだろ 行き当たりばったりで無能なのに作者の趣味か会話だけ賢しらなんよな笑 滑稽にしか感じれ…
[一言] 『さっそく、本国へ連絡しなきゃならないから、俺はこれで。助かったぜ』『こういう無茶振りは、辞めて下さいよね』『OK。控えるさ。なるべくな』 預かり代についての交渉がないのは、おかしくない?…
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