表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/30

8話 銀の祭り

前回投稿した日のアクセスが160を超えました、ツイッターにいいね、およびリツイート本当にありがとうございます。感謝です。はい?私がおとなしい?とある理由で私は大悟したのです。

いえね、8話を一気に打ち込んで途中で寝落ちしたのですよ。

寝落ちしてる間に私の猫がキーボードの上で「猫ふんじゃった」を演奏したようでですねぇ。

全部データ吹っ飛んだんですよぉぉぉぉ!ウホホホホホホ!!(ドラミング)

結果一日投稿が遅れたんですねぇぇぇ!!閲覧数上がった分呪いが来ましたかねぇぇぇえ!!!

ほ~ほっほっほっほっほ!!!だから許してぇ!!!(エビ反り土下座)

「コンちゃーん!」

「おーい!コーン!!」


 お稲荷様の山の中を金の狐タワケと銀の狐ウツケの声が

ひっきりなしに響き渡る。

 かれこれ数時間は走り通し、叫び通しだ。それでも疲れなど見せずに

同じことを繰り返し続けていたが。


「ウツケ、これだけ探しても居ないってことは・・・」

「下山した・・・?」

「川に流されたのかも・・・」

「コンちゃんが川に?考えにくいわ!」

「川にはクマがいただろ?こっちの様子を見てた奴」

「確かにいたけど・・・あれはただのクマよ?魔族化なんてしてなかったわ」

「そう、だけどコンはクマに対してトラウマがあってもおかしくないだろ」

「つまり、ビックリして川に落ちた・・・?」

「そう!たぶんだけど」


 ウツケの顏がみるみる青くなる


 私のせいだわ、私が川なんかに連れていかなければこんなことには・・・・

コンちゃん、大丈夫かしら?無事かしら??私ったらとんでもないことを・・・


「ウツケ?大丈夫?」

「大丈夫じゃない!!探しにいくわよ!!」

「ヱゑ!?いやいや、ダメダメ!!」

「わかってるわ!でも!」


 タワケがふうっとため息をつく。


「コンは大丈夫、魔族化した熊相手に一人で充分立ち回れる程度には

しっかりしてる!」

「・・・でも」

「この山は目印もある花火の時登ったろ?ニンゲンの町からも

よく見えるはずだからちゃんと戻ってこられる!」


 ウツケが反論したげだけど構わず続ける。


「抑えろ、感情に流されるな 俺たち化け物はヒトと関わり過ぎるべきじゃない

この神域の中では」

「そうだけど・・・」

「コンは戻ってくる、大人よりかは強いはずだし不審者相手でも心配無用!

今はコンが戻って来た時のことを考えてやろう?」

「・・・そう、わかったわ」


 そう、いつもそうだ。タワケはズルい、肝心な時にしか頼りにならないのだ。

コンちゃんのことで頭がいっぱいでこの地に来た目的を忘れていた。

ありがとう、タワケ。口じゃ言わないけどね。

私たちの目的は人々を護るためだもの。

コンちゃんだけを見てるわけにはいかない。


 ヒトと関わらない事、姿を見せない事。魔族も魔法も無いこの神域では

我々は混乱をもたらす災いでしかないから。


 ルシファーはあのとき『辛いことを任せてすまない』と言っていた。

今になって意味が分かった気がする、関わらないことの『辛さ』が。

大丈夫だと、笑顔で引き受けたのは無知だったからか。

 私たちとコンちゃんは関わり過ぎてしまったね。

あの子にとっての幸せはなんだろう?私たちがあの子から奪ってしまったものは

あまりにも大きすぎる。


 最初は、2年で終わる関係だと思ってた。

でもコンの、人間の成長はゆっくりで2年経ってもまだまだ子供で。

10年経った今も子供だ。

・・・このままずっと子供のままならいいのに。

一緒に居たいから、ずっとず~っと。


 コンが本当の自分のことを知ったら私たちの事を恨むのかな。

それだけの資格はある、だって私たちの勝手で終わらせるべき命を

延長させてしまったのだから。


私の思考を遮ってタワケがいつかのように

ふっふっふと笑って言葉を紡いだ。


「さて、パーチーの準備でもしますか!」


 わかるわよ、アンタが私を慰めようとしてるの。

ふふふ、しょうがないから乗ってあげるわ。

12年前、コンちゃんを育てるって言った時みたいに。


「よぅし!そうと決まれば景気付け!」


バシコーン!!


「あぃたぁ!!なにすんだよぉ!!」

「景気付けって言ったじゃないの」

「いや、意味わかんないからっ!!景気付けの意味知ってる!?」

「うふふふ、し~らないっ!!」


いつもの調子で俺を叩いて3本の尻尾揺らしてウツケが駆け出した。

本調子じゃなさそうだけどもう大丈夫だろう。

さて、何を集めようかな。


「そうだ!!」


ウツケが前足をポンってやった。


「どうした?」

「鱗のお守りをコンちゃんにプレゼントしてあげましょうよ!!」

「アレあげちゃうの!?ルシファーに悪くないかな」

「大丈夫よ!大切な子にあげるんだから!!」

「それもそうか!じゃあプレゼントしよう!!」

「決まりね!じゃあお守り出して!」


ウツケがそう言った瞬間タワケの時間が停止した。

そう錯覚する程度には動きがビタリと止まった。

 僅かに間が開いてタワケの首がギギギとウツケの方を向く。

ホラー映画かな?


「あれ?・・・ウツケが持ってるんじゃなかったの・・・?」

「は?・・・私じゃないわよ最後はタワケに渡したわ」

「・・・えーっとぉ・・・」


 タワケが気まずそうに顔を背ける狐なのに汗だくだくだ。


「タワケ?アンタまさか~・・・?」


 ウツケがヌラァ~とタワケに近づいてくるがタワケはそっぽを向いたまま。

ウツケがニュゥ~っとタワケの視界の中に顔を入れる。

タワケは汗をダバダバ垂らしながらそ~っとウツケの顏を視界に

入らないようにずらす。

再びウツケが・・・(中略) 

 同じ行動を3回繰り返してしてからウツケがしゃべり始めた。


「失くした?まさかねぇ~、あんな大切なものをねぇ??」

「ななな、失くすぅ~(↑↑↑)!??俺に限ってそ、そ

そそそそんなミスしないってぇ~(↑↑↑)!!」

「その割には随分声が上ずってるわよ?」

「気のせい気のせい!!やだなぁ~もー!!」

「じゃあ出しなさいな、今すぐ」

「・・・ほら?まずパーチ―会場の準備を」

「いいからホレ、出しなさい」

「・・・すいません、手元にないです」

「・・・どこよ?」

「わかりません」

「・・・ここで正座しなさい」

「あの、関節的に不可能なんだけど・・・」

「骨折ればできるでしょ?すぐに正座しなさいゴラァァァ!!!」

「うびゃぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!痛い痛い痛い痛い!!」


 よりによってあのお守りをなくす!?どんな神経してるの!?

信じらんない!!


「後ろ足ボキッていった!!ボキッて!足に岩を置かないでぇ!」

「動けないようにしてんのよ!!反省しなさい!!」

「探そう!一緒に探そう!!コンが帰ってくる前に!!許して!!」

「うふ♥ ゆ・る・さ・な・い♪」

「可愛い言い方ぁ~☆彡目が殺意に満ちてるけど・・・(ゴクリ)」


 ウツケが後ろに下がって近くにあるイチョウの木を登り始める。


「ちょっと!?何する気!?やめてよ!怖いよ!!」


 スイスイとウツケは木を登っている、声が届いてもこちらに

冷たい視線を送るのみである。

 ウツケがイチョウの木のてっぺんに到達した。


 ふふふ、あの高さから踏みつけようってんだな?甘い甘い!

コンに鍛えられてんだぞこっちは!踏まれる覚悟さえあれば耐えれるぜ!!


「覚悟おしなさいな」


 ウツケがぴょんっとタワケに向かってジャンプした。

 予想通りの攻撃ぃ!根性で耐えれるぜぇぇ!!


「変化!!」


 ウツケが空中で一回転すると巨大なトゲトゲ鉄球に姿を変えた。

猛烈な回転付きという出血間違いなしの大サービスだ。


「ちょっちゅ待てェェェェ!!それはズルい!聞いてない聞いてないぞ!!」

「1ペン死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

「うわぁぁぁ!我が生涯悔いだらけぇぇ!!」


 ズドーン!と凄まじい音が周囲に轟いた。



「ん?なんですかな??お稲荷様の山から鳥たちが一斉に飛び立つとは・・・

いやはや、不吉ですな。これはあの小娘とお嬢様がなんか失敗して面倒起こす

前触れに違いありませんなぁ」


 源太の手にゾワッとした感覚が這いずった。


「ん?」


 腕を毛虫が昇ってきている、よく見ると手入れをしようと手を

突っ込んだ低木には毛虫がびっちりと大量発生していた。


「うぎゃあぁぁぁああぁ!!」


 これはビビる、誰でもビビる。

飛び立つ鳥に気を取られて木に手を入れたら毛虫地獄なのだ。

ほら、想像してみて。具体的に、鮮明に。


「ん?ジジイさんの声聞こえたけどダイジョブ?」

「平気よ~、どうせギックリ腰でもやったんでしょ?捨てておきましょ♪」

「うんわかった」


 蚊といい毛虫といい、今年は害虫が大量発生している様子・・・

 タワケも源太も哀れである、強く生きて欲しいものだ。

どうも、前書きで取り乱したガチ勢のχダニャンです。

いや、前回の投稿後にブックマークしてくれた方とか評価をくれた方とかが何名かいて本当に嬉しかった!

感想までいただけてまぁ!ここまで嬉しいとは正直思ってなかったので驚きですね~、気力も満ちる満ちる。まぁ満ちた結果の「猫ふんじゃった」なんですけどね。

今回の話は急遽追加した書く予定のない話でしたけど、ウツケの心も描いておきたくなった次第でザマス

本来ギャグよりシリアス展開が好きなので今回ソッチの気が出ていますね。まぁいいかな。

今回こそね、閲覧数ガン下がりして心折って蒸発する予定なのでよろしくお願いしますね。

あと次回から投稿ペースを4日に一回にします、一日遅くなるのですけども仕事の委員会が面倒な時期に入ってしまったので。すいません。


因みに予定だと「狐につつまれて」は秋に完結します。

もう少し見守って下さるとうれしい限りです。


質問ではないのですがコンのテイクアウト希望されている方がいたのでちょっとここで

応対させて貰いますね。

コンのテイクアウトに関しては作者としてはどうぞご自由にという感じです。どなたでもです。

ただしコンは全力で抵抗するので消し炭にされてしまう可能性がございます、その際には全財産を

ワタクシに無償で譲るという旨の署名をこちらの書類に・・・あれ?誰も居ない・・・・


次回狐「狐につつまれて第9話」 「わかってるから、猫ふんじゃったしたのは猫のせいじゃなくて俺のせいだって、知ってるから、泣いてないから、犯人が慰めに来ても可愛いだけだから、許しちゃうからあっち行っててくれる?あ、違う?ゴハンなのねわかった、わかったよ!クッソ、かわいいなぁ・・・」

みんな、絶対に絶対に見ないでくれよな!!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ