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3話 狐も揺すりゃ崖登る

あ、誤クリックの方ですね?いらしゃいませー!

本小説を開かれた方は、ブックマーク、お気に入り登録が義務になっております。コメント、感想も大歓迎でございます。間違ってもこのままブラウザバックされないようにご注・・・居ねぇし!!!


どうも、存在価値0ガチ勢のχダニャンだよ。

頑張ったよ、ギリギリ間に合った。三日に一回の投稿ペース。


前回、今回の冒頭でなんかあると言ったな、アレは嘘だ。

冒頭じゃなくて全編になった・・・まとめるの下手か。

まぁ前にも書いたけど俺、嘘つきだから許してください。

次の次の回でようやく書きたい部分に到達します。あらずじはその時に更新します。

今回は前回のがまだマシな内容ですがこれから盛り上がる予定です。

 ポン ポン ポン ポン

 昼下がりの山の麓、ニンゲンの町からあの音が聞こえてきた。


「あ!この音は!!」


 コンが祠付近のイチョウの木のてっぺんから飛び降りる。

 結構な高さがあるが平気だ、なぜなら。


 ドス!!!

「ぐばぁぁあぁあ!!!」

「キャハハハ!いいクッション!!」

「こんのガキんちょぉぉぉ!!!」

「避けないほうが悪いんだよ~っだ!とーちゃんカッコわる~い!!」

「寝てたのに避けれるわけないだろーがぁ!!」

「キャハハハ!!」


 心地よく寝てるところをまさかの空襲、相変わらず不憫である。

 事の犯人が走って逃げようとする。


「今日という今日はカンベンしないぞ!!ゴラァ!!」


 このタイミングでヒョコっとウツケが祠に戻ってきた。


「あら、取込み中?昼ごはん獲って来たわよ?」

「おう、ウツケ!今日こそコンをとっちめるぞ!手伝え!!」

「あ、面白そうね!」


 ウツケが獲ってきたイノシシを放置して一緒にコンを追い始める。


「キャハハハ!!コワイ、コワーイ!」

 コンは両手に葉っぱを握る。


 ウツケとタワケがコンを挟み撃ちしようと飛びかかった。


「ん~、ポォン!」

 コンが葉っぱに力を込めるとなんと葉っぱが岩の壁に変化したのだ。


「「げぇぇ!!」」


 ・・・・・アレ?ぶつかる音が聞こえない?


「残念でしたぁ~今飛びかかった私たちは幻覚でした♪」

「きゃん!」


 岩陰からウツケが飛び出してきてコンを押し倒した。


「同じ手を食らうとでも思ったか?コ~ン?」

 反対の岩陰からタワケが頭をさすりつつ涙目で現れた。

 どっかに頭をぶつけたようだ。・・・どこに、とは言わないが。

 ブレーキが間に合わなかったのかな?


 ともかくコンの手はタワケが足はウツケがガッチリ踏みつけて拘束する。

「幻術つかうのズッコイぞぉ!離してー!!」

「さぁて・・・この前の熊のときは俺を喰おうとしてたなぁ~・・・」

「あら!そういえばそうね!私も便乗したけど」

「なにするのー!離してってば!ケダモノ!!お嫁に行けなくなっちゃうぅ!!」

「どうせ全身毛むくじゃらのケダモノですよ~っだ!ゲへへへ」

「コンちゃん・・・よく見ると美味しそうねぇ・・・ウフフフ♥」


 コンはゴクリと生唾を飲む。

 なんか目が本気のような・・・?


「覚悟はいいかなぁ~?」

「あ、あと5分待って!ね??」

「その5分後に同じこと言う気でしょう?その5分は一生来ないから却下よ!」

「い、イヤだ!離して!!」


 コンが暴れるが手足はガッチリと2匹の前足で固定されていてビクともしない。

 タワケもウツケも尻尾をざわつかせながら口をいやらしく

ゆっくりガパァ・・・と開ける。

「ひぅっ・・・」


 ついにこの時が来てしまった。断罪の時が。

 そうなる運命だったのだ、己の行いを悔いたところでもう遅かった。

 ウツケとタワケの合計8本の尻尾がビュンッ!とコンに向かっていった。


 山の中に少女の悲痛な叫びが木々に染み込むように響き渡る。


「イギャハハハ!!や、やめてぇぇぇ!!く、くすぐったいよぉ!!

ヒー、ヒィー!んっひひひ!」

「なんの、まだまだぁ~!こちょこちょこちょこちょ~!!!」

「いやー!!!ヒヒヒヒヒヒ!!!もーやめてぇー!!」

「日頃の恨みよ!覚悟おし!!こちょこちょこちょー!!」

「いひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」


 断罪の内容は8本の尻尾で容赦なく繰り出されるくすぐり地獄でした。

 平和か。


「ひー!しぬー!!くるしっ!ひ、ひぬー!!!ゆるひてぇぇぇ~!」

「降参かぁ!?お?どうした、降参かぁ~!?」

「こ、こーさん!!!だからもー、尻尾やめてぇ!!ごめんなさい!

ごめんなさいぃぃ!、ゲほ、ゴホ!」

 コンの敗北宣言を聞くとウツケとタワケは満足そうに

ウン、ウンと頷いてコンを開放した。


「いやー勝った、勝った」

「清々しい勝利ねぇ」

「あぁ~、苦しかった・・・」


 尻尾、か・・・ 


 ジー・・・


「ん?どうしたコン俺の尻尾をまじまじと」

「あたしも尻尾欲しくなった」

「えぇ・・・なんで?」

「・・・な、なんとなく(スイ)」

「なぜ目を逸らした!?」

「だって・・・えぇと・・・」


 だって、とーちゃんとお揃いいいなって思ったんだもん。


「だって?だって!?何何、なに?」

「うっさい!しつこいの嫌い!!」

「ガァァァン!!うっさい?嫌い!??」

「プーッ!!嫌いだってオホホ!!」

「はっ!!これが噂に聞く反抗期!?」

「いいから尻尾ちょーだい!」

「えぇ!?」


 スルっとタワケの後ろに回り込んで尻尾5本全部を抱え込んで

尻尾の付け根に足をかけた。


 あ、ヤバいヤツだコレ。


 そうタワケが悟った瞬間に想定内の事が成された。


「よこせぇぇぇ!!!」

「ヰギャァァァァァぁあ!!!痛い痛い痛い痛い痛い!!」


 グギュゥ―ッッと全力で引っ張られる5本の金の尻尾

先端はプルプル震えている。


「ゐででで!抜ける!尻尾抜ける!尻子玉ごと抜けるぅぅぅぅぅ!!」

「あら、尻子玉って美味しいのかしら?」

「かぁちゃん・・・絶対マズイよ、それはやめよう?」

「引っ張るのをやめろぉ!バカタレェ!!!!」

「そうねマズそうね、悪趣味な金の尻尾もやめなさい、汚いわよ」

「ちぇ、ハーイ」


 コンが尻尾を離した。

 でもなぜだろう、汚い言われて素直に手を離す。

これはこれでコンが憎たらしい。

 誰か、誰でもいい俺の心を救済しろ。泣くぞ、しくしく泣くぞ?号泣するぞ?


「あ!そうだ!自分で付ければいいじゃん!!」

「「ハイ?」」


 ウツケとタワケが首を傾げるがコンはお構いなしにウキウキと

落ち葉を3枚拾った。


 サイズが岩の壁ほど大きくないから3枚同時にやっちゃおっと!


「んぁ!ポポポポォ~ン!」


 ボフンとコンが煙に包まれる。


「コン!?」

「大丈夫コンちゃん!?」

「へーき、へーき」


 煙が薄れて姿が見えてくると何という事でしょう。


「じゃーん!どお?似合う、似合う!?」

「「おぉ!」」


 なんと!コンに金でふさふさの1本の尻尾と銀の耳が

2つ付いているではありませんか!


「あらまぁ、コンちゃんいいわね!似合ってるわよ!!尻尾も銀になさいな!」

「コレがいい、変えない!」

「あら、残念ねぇ・・・ばっちい色なのに」


 本当はとーちゃんと同じ尻尾があればそれで良かったんだけど。

 かぁちゃん嫉妬しそうだから取り敢えず、かぁちゃんの耳も付けることにした。

耳を付けてなかったら尻尾は銀にさせられたんだろーな。


「・・・」

「ん、どったの?とーちゃん」

「え、イヤまぁ似合うぞコン!いい尻尾!」


 なんか、いいなコレまさかコンが俺と同じ尻尾を付けるとは。

 でも・・・姿が我々に近づくと将来食べにくくなるんだけど・・・。

 一応食べるつもりで育ててるわけだし・・・。


 心は少し救済されたが妙なシコリが残ってしまったタワケであった。


「あ!そうだ!こんなことしてる場合じゃないよ!」

「え?今度は何さ」

「聞こえたでしょ!さっき、人間の縄張りからポンポン鳴ってたの!」

「?うん、で??」

「『で』じゃない!忘れたの?去年の約束!!」

「あ~・・・そういえば。」

「いこう!あそこのてっぺん!」


 コンが指さしたのはかなり上まで(そび)え立つ崖だった。

 ここの山で一番高い場所である。


 しまったわ、去年そんな約束を適当にしてしまったんだわ。

 どうしよう、めんどくさい。

 まさか覚えているとは、困ったわねぇ。


 あの崖登るのはしんどいぞぉ~・・・

 どうしよう、めんどくさい。

 まさか覚えているとは、困ったなぁ~・・・


 ウツケとタワケの視線が合う。

 その瞬間テレパシーレベルで意思疎通が行われた。


 よし、阻止しよう。っと


「でもコンちゃん、あそこは危ないわ?」

「そうそう!縄張りの外だぞ!」

「この前の熊のこともあるものね!ね!!」

「・・・」


 コンの新しい尻尾と耳が元気を失って垂れ下がる。

 当然表情もショボーンとしてくる。


 うっ!露骨にガッカリしてるぅ!

 え?ズルくない?ズッコくない!?親の素材そんな使い方する!?

 それも初アクション!?え?可哀想じゃん!尻尾と耳の初稼働が

負の感情って!!

 俺たちが悪い感じなの?え?俺たちのせいなの??


「わかったよ!行けばいいんだろぉ!?こんにゃろぉ!」

「そうねぇ、そこまで露骨にガッカリされるとちょっと可哀想ね・・・」

「ほんと!?やったぁ!!嬉しい!!」


 かぁちゃんもとーちゃんも娘に甘いよね、尻尾と耳付けて大正解!

 チョロい、チョロい。


 こうして、コン、いやウツケとタワケは『お稲荷様の山の尻尾』と呼ばれている崖を登っていくことになったのだった・・・。



 大きくなったウツケの背中で揺られながら自分の尻尾を手に取ってみる

とーちゃんの尻尾と同じ手触り。

 もちろん、かぁちゃんの耳も。

 優しい親と同じものを持つことができた。偽物だけど。


 今はわがままに親を振り回しているけどいつか、あたしも優しくなれるだろうか?

 誰かを大切に、優しくできる。あたしもそんな風になりたいと思う。

 あたしの親がこの二人でよかった。

三日に一回の更新て遅い方なんですかね?他の方の更新ペースが分からないもので・・・

あと、投稿時間もわからないなぁ・・・何時頃更新されたら見やすいですかねぇ?


なんかタワケが大好きになってきました。もっと理不尽とな目に遭って欲しい。

次回は新キャラが登場予定です。


顏を知ってる人物に狐につつまれて読ませたら 「前書きと後書きが面白い」と言われました。

中身評価しろや!前書きと後書きなんか皆本編以上に真顔に眺めてるわ!! ミジンコが生命の危機に直面したときに30分以上かけて出す角並に存在価値ないから!!奇跡的に角出し切ったところで結局喰われるから!! 同じなんだよ!俺の前書きと後書きの存在価値は!!


次回、狐につつまれて第4話!「早くも嘘予告がネタ切れだからこのまま失踪しよっかな!」

1999年8月22日公開!みんな!絶対みないでくれよな!!オラに休みを分けてくれー!!!

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