16話 見ぬは希望、知らぬは救い
リツイートが10を超えました、有難いけどもなぜ?
多分ブルのせいだと結論付けました
勢いで箱買いしたけど俺ブル嫌いだったから配って回ることに。
ブルの野郎は俺のお札に翼を授けてしまいました。
ブル許さん。
「う、うわ・・・」
逃げようとした眼鏡の少年の顏にコンの飛び膝蹴りが入る。
眼鏡が砕けて翔ちゃんと同じように吹き飛ぶ。
背の高い少年は既に走って逃走を試みていた。
「キャハハハハハハ!!!逃げられると思ってるんだ!?
バァーカ!!」
無表情から一転狂った笑い声で公園の空気を支配する。
タノシイ!!相手を暴力でねじ伏せるのが!!!
キモチイイ!!気に喰わない相手の無様な姿が!!!
ウレシイ!!悲鳴と苦痛と恐怖を与えられることが!!!
ゾクゾクスル!!こいつらを火だるまにしたらどれだけ醜く死んでいくのか!!!
「キャハッ♪」
足に力を込めて一歩で逃げる獲物の元へと行こうとする。
「ダメだ!」
「ギャン!!」
走り出そうとした直後足を掴まれてコンが顔面を強打した。
足を掴んだ相手の方を見る。
コンの表情は再び無機質なものに戻っている。
「・・・なに?邪魔だよ、放せ」
「離さない!絶対に離さない!!」
必死に縋り付く晴斗はガタガタと震えていた。
「・・・放さないとお前も殺すぞ?」
「あんなつまらない奴等と同じになりたいの!?コンちゃんは
アイツ等と違う!!こんなことで汚れちゃダメなんだよ!!」
「・・・うるさいな、死ねよ、狐火」
コンの手に火球が発生し眩い閃光が公園を包み込んだ。
―― ウツケ視点 ――
背の高い着物の美人、それはそれは道行くヒトの視線を集める。
「? 私なんか変なのかしら?」
山の上から見て感じてはいたけど、随分と町の様子も変わったものだ。
馬車の代わりに輪っかの付いた鉄塊が走り回っているし、建物の雰囲気が
変わったし大きい建築物が増えた。
発展していっているのだ、守ってくることができたのが誇らしい。
といってもただ結界を張っただけでそれ以上のことはしていないし
結界を張った力も元々はルシファーから託されたものだけど。
ガサガサガサ
「ん?」
ウツケの視界に入って来たのは蓋の空いたポリバケツに頭を突っ込んでいる
黒い獣だ。
慎重に身構え、にじりよじり近づいていく、コンの話だと魔族の獣は棒を
持っているようなので恐らくは違うのだろうが慎重になるにこしたことはない。
気配に気が付いた獣がガバッっと顔を上げてウツケの方へ振り返った。
「ギョエェェェェ!!!ネコォォォぉォォォォォォ!!!」
ウツケが一目散にその場から離れる。
どうやらネコが大っ嫌いなようだ。
悲鳴を聞いたネコも驚いてポリバケツをひっくり返してどっかに
走り去っていった。
ヒイヒイと肩で息をしていると
「あら、着物?珍しいですねぇ、もしかして世捨て人だったりします?」
「はい?」
「あ!すいませんどうもお稲荷様の山に世捨て人が住んでるらしいのでつい」
「あ、あぁ!なるほどね!もしかして凪音さん?」
「あら、やっぱりコンちゃんの!初めまして、雨入凪音と申します」
「ええっとぉ・・・ウツケよ!よろしくねぇ」
アレ?雨入ってどこかで聞いたことあるような?
気のせいかな?いや・・・う~ん?
っていうかコンちゃん住んでる場所ゲロったのね・・・
お仕置きが必要ね。
「う・・・ウツケ?あ~・・・素敵な名前ですねぇオホホ・・・」
「・・・残念なモノを見る目を向けるのをやめてくれる?」
「いやいや、そんな風に思ってません!オホホホ・・・(スイ)」
「目を逸らすな、目を」
「と、ところでキレイな着物ですね、山暮らしなんでしょう?
コンちゃんもそうですけど着物ってどうしてるんですか?」
「あぁ、実は葉っぱを化かしてるからどうとでも・・・」
「葉っぱ?化かす?」
ヤッベェェェ!!
口滑ったぁぁぁ!!!どうする!?
口封じ・・・いやいや、ダメダメ物騒なことはダメよ!
「オホホ、面白い方ですね、そいえばコンちゃんと初対面の時
葉っぱ持って早着替えのマジックやってましたよ、お母さま直伝でしたか」
「アハハ、そうそう!直伝なの!そうなのアは、あははは・・・はは」
コンちゃぁぁぁぁん・・・?随分好き勝手してくれてるようねぇぇぇ・・・
「あの、コンは火遊びはしてないかしら?」
「いえ、火遊びはしてませんね、え?そんな危ないことするんですか」
「ええ、たまに?こっちでしていなければいいの!ハハハ・・・ハハ」
「さっきから笑い方が下手くそですけど・・・というよりも山で火遊びのほうが
危なくないですかね?」
「そうね!そうよね!しばき倒しておくわ!」
「いや注意してもらえばいいですけど」
「そうね!ぶちのめしておくわ!」
「いや、平和的な道を模索してくれればいいですけど」
「そうね!9割殺しとくわ!」
「・・・そうですね、好きにしていいと思います」
凪音がポッキリ折れた。
「話変わりますけどコンちゃん可愛いですよね」
「そう!可愛いの!分かる!?わかってくれる!?」
うわ、引くほど食いついてきた親バカだこのヒト。
「私にもコンちゃんと同じぐらいの歳の娘が居るはずだったんですけど」
「あ!もしかしてコンちゃんの友達ってもしかして・・・」
「いいえ、それは男の子のようですね晴斗君って言うらしいですよ
私の娘は赤ん坊の頃に誘拐されてしまってそれっきりなんです」
「あ・・・そうなのね、残念だわ」
「・・・攫われなければコンちゃんといい友達になれたと思うんですけど」
「そう、悲しいこと思い出させてしまったわね、ごめんなさい」
「いいえ!コンちゃんに会えて私幸せですよ!勝手ですけど娘が
帰って来たみたいで!!お母さまにもあえて良かったです」
「ありがとう」
「また、コンちゃんとお菓子作りしてもいいですか?」
「もちろんよ!コンも凪音さんに会うのすごく楽しみにしてるもの」
「ありがとうございます!」
「お嬢様ぁぁぁ!!この荷物の量は爺やひとりじゃ無理ですぞぉぉ!!」
「なんの声!?」
「あ、私のクソの役にも立たない奴隷ですわ、ごめんなさい、行かないと」
「あら、さようなら」
「また会いましょうね!」
ウツケと凪音がお互いに手を振って別れを告げる。
凪音は小走りで声が響いてきた方向に向かっていった。
「・・・コンちゃん、いいヒトに会えたのね、よかったわ」
「おら!ジジイきっちり働きなさいな!給料泥棒の解消無しがッ!!」
「今無給の状態ですぞ!お嬢さ・・・蹴らないで!バランス崩しますぞ!!」
「・・・コンちゃん、このまま凪音さんの家に行かせてていいのかな」
数秒で考えがひっくり返されてしまうウツケであった。
因みにウツケがタワケにしている仕打ちと近いものがあることには
ウツケ本人は気が付いていない。
―― タワケの視点 ――
おやつ用にウサギを狩り終えて昼寝をしていたら異常な気配がした
良く知っているけど違う気配。
「・・・この気配は、コン?」
タワケが起き上がる、当然コンは町にいてタワケはお稲荷様の山にいる。
この距離でコンの変化を感じたのは半分勘だろう。
「・・・起きてしまったのか?」
大丈夫だと思っていたのは過信だったか。
今までがむしろ異常だったということだ。
「コン、今行くぞ」
「キャウ!キャウ、キャン!」
「ん?」
タワケの目の前杖を持った二足歩行のポメラニアンが立ち塞がる。
「あれ?もしかして今の気配ってお前?」
「キャウキャウキャウンキャウ?」
「いや、わかんねーよ、ちゃうちゃうちゃうんちゃうにしか聞こえねーよ」
「ワギャァウ!!」
タワケが脳天ブッ叩かれた。
「あいたぁ!!!いったあぁ!!」
「ギャウギャウギャウ!」
「うるせぇ!わかんねぇって言ってんだろ!字で説明しろ!」
「! クンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクン」
「ん?コンの臭いでもす・・・」
「オエェェェェ!!」
「クセェってか!?クセェってかオイ!??潰すぞコノヤロー!!」
『お前汗まみれのオッサンの臭いがする』
「・・・もういい、これ以上ほじくるな、要件を言え」
タワケ涙目である。
『竜の噂を聞いて来ました知ってる?』
「・・・花火の竜だな、俺達の幻術だ」
「キュウゥゥン・・・」
ポメランがガッガリした顏をする。
コンの言った通り悪意のある魔族ではなさそうだ。
ポメランが辺りを見回しコンが布団代わりに使っている
タオルケットを引っ張ってきた。
大切にしているが雨風に晒された12年物である穴も開いている。
「おいおい、それはダメだ!あげられないぞ!」
タワケを無視してガリガリ地面に円を描き始める。
「なにしてんだ?おーい」
タワケを無視してポメランは円中に複雑な紋様を書き込んでいく。
紋様を描き終わるとタオルケットを円の中央へ置く。
「これって・・・陣か?初めて見た」
ポメランが杖から水とブシャァァと吹き出して円全体をビッショリ濡らす。
タオルケットも一緒にグッショリだ。
「おいおい、何する気だよ?陣って研究者なら割となんでも
できるらしいじゃん、変な事しないでくれよ」
「キャウ」
円から光が噴き出す。
「うお!」
光が収まるとタオルケットの穴やほつれがほぼなくなっていた。
ポメランがドヤ顔でタワケの方に振り返る。
「うおおお!スゲェ!!!穴がない!!」
「フスン!」
ポメランがふんぞり返って威張りくさる。
「ありがとな!」
「キャウキャ~ウ!」
短い前足をブンブン振り回してポメランが別れを告げる。
タワケのおやつ用のウサギを持っていた。
「うおい!俺の狩ったウサギだろそれ!!返せこんにゃろぉぉぉぉ!!」
猛スピードのポメランはタワケでも追いつくことが出来なかった。
「畜生・・・」
肩を落としたタワケが戻ってくると、ウツケが戻って来ていた
狐の姿に戻っている。
「タワケ、これって修復したの?」
「ん、あぁ、コンが見た魔族が修復してくれた、俺のウサギ盗んだけど」
「そう・・・」
「どうした?」
タワケがウツケの顏を覗き込む。
その表情は暗かった。
「思い出した、どこかで聞いたことがあったのよ
見るまで忘れていたわ・・・」
「?」
ウツケが見つめているタオルケットには文字が書かれていた。
ひらがなで『あまいり』と。
「コンちゃんは生贄じゃなかった・・・」
・陣
魔法陣の事、円で効果範囲を指定し円の中に神の言葉を形にした特殊文字を正しい位置に
書き込んでいくことで完成する、発動には陣使用者の魔力が含まれた液体で陣全体を満たした後
使用者の意志で発動する、発動させる感覚にクセがあり発動させることができる者は少数。
魔法が発動する過程一つ一つ決まった形式で指定していく必要があるので根気が必要。
未知の文字を解読しながら解読した文字でプログラミングするようなもの。
・陣士
陣の研究者、および使用者の総称、陣の発動条件の為に陣士の9割以上は水属性を有する魔族。
・ポメランが今回使用した陣の内容
1タオルケットが丸々入る大きさの円を描く
2影響を与えるものの指定 「発生現象の指定物質:あり 布 繊維 人工物」
3指定した物質に発生させる現象「時間を巻き戻す」
4巻き戻す時間の指定 「指定物質の持ち主および使用者が最も使いやすかった時期」
5陣全体を陣使用者の魔力を含んだ液体で満たす
6陣発動
7陣の内容に達成不能項目および指定現象の矛盾等のミスがないため効果発現
8タオルケットの時間が巻き戻る
以上、比較的単純な陣です。
陣の達成不能項目の一部
・生命体の怪我、病気の治癒や時間を戻す、進める
・死者蘇生
※一部神域にて変動有
陣は戦闘に用いられることがほとんどだが戦闘中にプログラミングに近いようなことをしなければならないというリスクが大きすぎるため事前にトラップといて設置しておくのが基本である。
苦労して書き上げたとしても相手が陣を足で削ってしまったら書き直しなのでなおさら。
また神の特殊文字は意味が判明していないもの、そもそも発見されていないものが多く
研究には莫大な時間が必要になる。
いろいろ書いてありますが別に気にしないでいいです。
俺の趣味の範囲なんで。
真実を知ったウツケはどうするのか・・・
暴力の快楽に飲まれたコンはどうなるのか・・・
次回「狐につつまれて17話」「陣の解説書き終わったタイミングでブラウザバックしちゃって書き直した、心折れそう」
みんな!絶対に見ないでくれよな!!
リツイートが10を超えたのは何かの間違い記念に俺がキャラクターの絵を一枚描くぞ選んでメッセージおくれ!! ※クソ画力です
1コン、ウツケ、タワケ
2晴斗、輝也
3凪音 源太
4ポメランと青い格好の人(本作に登場しないキャラ)
なおメッセージ0の場合描かないので恐らくこの企画はここに書き込んだだけで終わりの予定。
万が一リクエスト来た場合はツイッターの方に絵を掲載します。




