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0話 狐につままれて

99.9%の皆さま初めまして。χ(キー)ダニャンと申します。 エックスダニャンって100%間違われます、助けて下さい。

今回が初めての投稿になりますねぇ!初投稿で連載形式とか馬鹿ですねぇコイツ!!

短編にしようと思って調べたら思ったより内容が短いのが多かったので、「連載でいいや☆彡」って軽い気持ちで始めました、既に後悔気味です助けて下さい。

誤字脱字があります。内容はクソです。やっちゃいけない行きあたりバッタリ製法です。

生暖かく助けて下さい。 感想、評価も下さい。 既に心が折れそうです、助けて下さい。

「畜生!畜生!!こんな筈じゃ・・・こんな筈じゃぁ・・・ッ!」

「おい!もうそんなガキ捨てていけ!金より命だ!!」


 黒い目出し帽に黒い服の男二人組が一人の赤ん坊を抱え山の中を走っている。

 服は小枝に引っ掛けたのか少しほつれていた。


「わかった!・・・ハァ、ハァ、死にたくねぇからな!あばよクソガキ!!」

 タオルケットに包まれた赤ん坊をまるで不法投棄でもするかのように

乱暴に地面に捨てる。


 構うものか、今は我が身が一番だ。

 後ろから赤ん坊の「びえぇぇぇぇ」という声が聞こえる、しめた!

そのまま大声で泣いて囮になってくれればこちらとしては万々歳だ。


 この機を逃すまいと俺たちは蒸れた目出し帽の熱気も忘れて

無我夢中で走り続けた。


「おい!なんか変じゃねぇか!?」

 異変に気が付いたのは赤ん坊を抱えていた俺の相方だ。

 いったん止まって相方が指をさしたのは風が吹けば崩れてしまいそうな

苔に覆われて風化しつつある祠だった。


「あれがどうしたってんだ、急ぐぞ!」

「3個目なんだよ、あの祠・・・」


 指をさしている相方の手がガタガタと震え、その震えはやがて全身に伝染して

下半身の力を殺すまでに至った。

 程なくして重力に従いドスンと尻餅をつく。


「俺たち・・・同じ道をずっと走ってるんだよ!」

「んなわけねぇだろ!ずっと直線で走ってんたんだ、いくぞ!」


 止まるわけにはいかない、乱暴な身振り手振りで相方を急かしていると

ガサガサと辺りの草木が音を立てる。

 相方の肩が今までよりも大きく上下し始めた、これは走ってバテたのではない。

恐怖に負けて過呼吸になりかかっているサインだ。

 俺の心臓も恐怖に煽られフルスピードで脈打ち始めるのを感じる。

 そしてどこからかあの声が聞こえてきたのだ。


「おやおや、久々の生贄かと思ったら随分と活きがいいねぇ・・・」

 その声を聞いた瞬間俺の体は勝手に走り出していた。


「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!助けてくれぇぇぇぇ!」

 相方の野郎が情けない悲鳴を上げている、ふざけるな助けられるもんか!

死にたくない 死にたくない 死にたくない 死にたくない しにたくない しにたくない シニタクナイ!!!!

 相方の方向を一瞬も振り返ることなくただ真っ直ぐ

ただ愚直に真っ直ぐ走り続ける。

 枝に手を引っ掛けて血が出たことは気が付かなかった。

 倒木に足を取られて転んでまたすぐ走り出す。

 倒れていた木は無数の棘に覆われている種類で足に沢山小さい穴を開けたことには気が付かなかった。


「助けてくれぇぇぇぇ!!!」「助け・・・」「助けて・・・」

 相方がまだ叫んでいる何回も何回も、無理だって!助けられる訳が・・・


 直後に()()()の祠にたどり着いてしまった。


 運命を悟るも受け入れることができない。呼吸が鎮まらない。心臓が死にたくないと叫んでいる。目の前の景色はきっと蜃気楼だと理解しようとしている。見間違いだ。勘違いだ。夢だ。妄想だ。幻覚だ。幻聴だ。幻臭だ。気のせいだ。現実じゃないんだ。そうだ悪夢だ。もうすぐ目が覚めるはずだ。誘拐は成功して俺たちは大金持ちになってるんだ。そうだ。そうに決まってる。他人を引きずり落として幸せを築いてきた俺が。不幸に陥るはずがないのだ。俺は幸せ者に決まってる。だってあの方が言う通りにすれば成功するって言ったんだ。成功したら9割も俺にくれるって。俺はこれから幸せになるんだ。


 フル回転する無駄な思考の羅列を止めたのは化け物の声だった。


「おや、戻って来たんだねぇ」

 その銀の獣は3本の尻尾を揺らし、舌なめずりしながら俺の方へ視線を向けた

獣の足元には赤くなって動かない相方がいる。

「ヤダ、だすけて・・・」

 零れた自分の言葉でようやく気が付いた。

あ、なんだ『助けて』って相方の声じゃなくて俺の声だったん・・・



 そこで途切れて、意識は闇に刈り取られた。



 んん~、生贄が私たちの山に来たのは何年ぶりだっけねぇ?

 忘れちまうには十分な年月は経ってるわねぇ~・・・

まぁいいか丁度二人いるから一人は丸々食べられるわけだ。

 肉の量としてはありがたい・・・あんまり美味いわけじゃないのだけれども。

 それはまぁ贅沢というものだろうさね。

 生贄が来たという事はこのお稲荷の山への(おそ)れを

人間が忘れていないということなのだからそれで満足しておこう。

 人間(いわ)く贈り物は中身より気持ちとか言ってた気がしないでもないし。


「あ!ヤダ、自慢の銀の毛並みに血が付いてるわ!」

 気が付いたらつい声に出してしまった、後で川に洗濯に行かねば!

 大丈夫だとは思うけど一応3本の銀の尻尾も血が飛んでいないか確認する。

 んぎぎぎ・・真ん中の尻尾がよく見えないわぁ~・・・

よく尻尾を確認するために体を丸くして自分の尻尾を追いかける。

 当然その場でグルぐるグルぐる回転する形になる。


「見えないぃぃぃぃぃ!!!ムッキー!!」

 器用なことにその体勢のまんまで加速する

一切回転の軌道の軸がブレていない。

 やっている事はともかく、銀の毛並みが織りなす輪っかは美しかった。


「あ!見え、見えっ・・・っっっ!」

 一切尻尾との距離は変わってないのだが尻尾の位置が

偶然いいカンジになってきた。


 もう一声・・・!


 でも力んだせいで軸がブレて体が空中に投げ出された

次に訪れる現象は当然決まっている。

「げぶぇ!」

 ざっしゃぁぁぁ!!と葉っぱと土を派手に巻き上げる。

 回転エネルギーを保ったまんま体が地面に接触したらまぁ痛いし

派手な転倒になる。

 観客がいたら『あぁ~』ってため息が響いただろう。

多分アスリートがイラっとくる瞬間ランキング上位のやつ。


 痛い上に葉っぱと土とで余計に自慢の毛並みが汚れてしまった。

「トホホ、だわ・・・」


 気を取り直して相方を待つことにする、川に行くのはその後で!


 案の定そんなに待つこともなく気配が近づいてくる。

「お、来たわね」


 木々の向こうから5本の黄金の尻尾を揺らめかせながら

もう一匹の狐がやってくるのが見えた。

 ん?なんか(くわ)えてるねぇ?


 ご機嫌にヒョコヒョコと金の毛を木漏れ日に映えさせながらがやってくる

5本の尻尾も波打つようにフリフリとさせちゃってまぁ~嬉しそうだこと。

「おーう!生贄()ったか?」

 銜えていた何かを地面に置いて生贄に近づいていく。

「ねぇねぇ!アンタが持ってきたそれ、なんじゃらほい?」

「んぁ?あー、後々!先に生贄を頂くとしようぞ!」

 金色の前足でちょいちょいと手招き・・・もとい足招きをしている。


「それもそうだねぇ鮮度が肝心だものねぇ」

「あれ?なんかお前少し汚いな、転んだ?」

「うっさい!!」

 バシコーン!

「あいたぁ!!?」

「フンっだ!私への言動は気を付けるように」

「はいはい・・・わかった、わかった」

 金の狐が後頭部をさすりながら答える、涙目である。

 モーションの可愛らしさと威力が一致していな御様子だ。


「ヒステリック銀狐・・・・(ボソ)」

「ん?なんか言った??」

「いいえ!なんにも言ってないであります!イエス・サー!!」


 ビシィ!と二足立ちで敬礼する、疑惑の目を向けられ

追及の魔の手が差し迫ろうとした、まさにその時!!!


「うえぇぇぇぇん!」

「ん!?ちょっとこの声、アンタの持ってきた荷物からしてるよ!」


 やった、助かった!グッドタイミング!!ボコられるとこだった!

 心の中で胸をなでおろしながら答える、そりゃあもう平常心をしっかり保って!

「ににに、に人間の赤ん坊だよ、い、生贄の人がお、置いていったんだよねねね・・・」


 ヤヴァイがっつり動揺した、セリフ噛み倒した。


「赤ん坊ぉ!?そんな生贄いままで居なかったわよぉ!??」

「びえぇぇぇぇ!!」

「ヤッバ!驚かせちゃったわ!ごめんねー、ごめんねー!わざとじゃないのよ~」

「仕方ないな、こうウルサイと敵わないからな~」


 赤ん坊の顏の前で金色の尻尾が5本ゆらゆるりらと踊り始めると赤ん坊はスッと泣き止んで

キャッキャと笑いはじめた。


「ほあぁ~、尻尾が好きなのかしらねぇ?」

「なんか尻尾が気に入られちゃったんだよね・・・」

「生贄になってるってことは罪人かしらね・・・?」

「いやいや!赤ん坊が犯罪するわけないからね!?」

「あぁそうね、じゃあ病気でそんなに長くない子ってことねぇ

あれ?この布なんか書いてあるわ?」

「ん~?『あまいり?』なんじゃこら」

「ま、どうでもいいわね」

「キャッキャ♪」

「う~ん、健康優良児にしか見えないわ・・・どうする?食べる??」


 金の狐がふっふっふとわざとらしい笑い見せる、なんか考えがあるようだ。


「なんせ久っしぶりの生贄ですよ?少なくともここ100年は生贄は来なかった」

「あらま!3桁いってたのねぇ!?」

「次はいつ来るかわからない、そ・こ・で・だぁ・・・」

「そ、そこで??」

 もったいぶった言い回しに引き込まれて身を乗り出して聞いてしまっている。

 また ふっふっふと笑いが入る、しつこい。


「で?で??で???」

「この赤ん坊をデカくなるまで育ててから食べるのだぁ!!!!」

「!!!」


 銀の狐に稲妻でも直撃したかのような衝撃が(ほとばし)


「な、な・・・な、なんてことを・・・」

「どうだい?俺の完璧なプランは?」

「どうもこうもないわ!アンタって狐は・・・(あったま)良ぃぃ~!!!」

「天才ゆえ☆彡」


 二足立ちして金の狐にビシッと前足を指すと

金の狐も二足立ちして視線を上に向け

両前足を目一杯に広げて堂々と称賛を浴びる。


「で?人間の子供ってどのぐらいで大人になるのかしらねぇ?」

「いや~知らないけど2年もあれば大人になるでしょ!!!」

「そうね!二十日鼠なんかそんだけ時間あれば大家族になるものね!!!」

「ん?赤ん坊寝た」

「早っ!じゃあ今のうちに仕留めた生贄をつまみましょ!」

「賛成!大賛成!」


 普段静かな山を楽しそうな狐の声が包む。


 ここはお稲荷様の山という2匹のお稲荷様が守り神として

昔は崇められていた山。

 お調子者でマヌケな2匹の子育てが今始ろうとしていた。


「「2年後が楽しみ~!!」」


 狐達は子育ての大変さを知るわけもないのだった・・・。


・・・いかがです?内容クソでしょ?

なんで一話じゃなくて0話なのかという理由なのですがプロローグとしては長すぎるし作品テーマとして書いていきたいものはここでは書きようがないからですね~。

名作ってテーマは語られずとも読み取ることができると思ってるのでそれを目指してテーマは明かさないでやっていきます。最終回で語ろっかな~。


次回予告! MH〇に降臨したベヒー〇〇、意気揚々と救難信号をあげるも助けに来た人が片っ端からエクリプス〇〇〇で次々と消えてゆく・・・!

次回、狐につつまれて第一話「俺たちの戦いはこれからだ!!!」

2020年9月1日投稿予定!!みんな絶対見ないでくれよな!!


感想くれたらうれしいなぁ~(チラっ チラっ)

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