第11話 彩香とお出かけ
前話からいつの間にかこんなに時が過ぎ・・・
本当に申し訳ないです。
出来れば、これからもよろしくお願いします。
それでは、とっても久しぶりの最新話です。
出かける準備を終えて家を出るとちょうど彩香も隣の家から出てきた所だった。さすが俺、タイミングピッタリ!!!
「おぅ、ちょうどいいな!じゃあ行くか!って・・・荷物は?」
いったいお前は何の為に出かけるんだか・・・声に出したら絶対に泣き出すから言わないけど、俺は心の中でため息をつく。
「あっ!ちょっと待ってて!!!」
ーーーガシャン!
「きゃ!」
ちょうど自転車に乗ろうとしている所だった彩香は慌てて忘れ物を取りに行こうとし、自転車に足を引っ掛けたらしい・・・んな慌てなくてもいいから。家を出た直後に怪我をするのは勘弁してくれよ?なんか・・・デジャブ?
「おぃ、待っててやるから!落ち着け!」
「絶対待っててよ!絶対だからね!」
「はいはい・・・」
彩香は慌てるように家に駆け込んでいった。頼むから階段から落ちたりするなよ?そう思いながらいまだに倒れたままだった彩香の自転車を持ち上げた。って前輪が曲がってるんだけど・・・そんなに衝撃あったか!?
がった〜ん!!!
「きゃ〜〜〜!」
「・・・・・」
俺たちが到着した所は家から自転車で15分くらいの公園。ここまでは俺の自転車で二ケツ(二人乗り)してきた。ちなみに彩香はかすり傷ひとつ負っていなかった。いったいあの大きな音と悲鳴はなんだったんだろうか。女の子は不思議だ。
ていうか先に言っておくぞ。これはデートではない!繰り返す。デートではない!!!彩香の格好は上下ともにピンクのジャージで・・・(その色どうにかなんない?)俺は下は紺色のジャージに上は白に色々と書いてあるようなTシャツ。(人の事言えない気がするのは気のせいだろうか・・・)こんな格好でデートだとか言うやつがいたらお目にかかりたい。デートっていったら、そう、あれだ。なんだ?うん。もっとお洒落して?ええい、悪かったな!俺はデートなんかした事ありませんよ〜だ!クラスで可愛い子がいてもことごとく水希水希って・・・
って違う!完全に脱線してしまった。そう、俺たちが到着した先は公園にあるバスケットコート。俺たちはバスケをしにきたのだ。だから二人とも動きやすい格好をしてたってわけ!あんだ〜すたん?
白島中央公園。俺たちは白鳥公園と言っている。その由来は白鳥が飛んでくるからとも、白島を白鳥と読み間違えたからとも言われているが誰もその真相は知らない。気が付いたら白鳥公園と呼んでいた。現代には珍しく、緑あふれるかなり大きな公園で、その中にフェンスに囲まれたバスケットコートが1面ある。フェンスに囲まれているとはいえ、鍵がかかっているわけでもなく、自由に使えるようになっていた。俺は土日晴れだったらほぼここでバスケットボールをついている。彩香もほぼ毎回俺に付いてきている。彩香の実力も普段の彩香の姿とは見間違うほどに高いし、1人よりも2人の方が練習にも幅が広がるし、俺にとっては嬉しい限りだ。
次回予告
第12話 白鳥公園の魔法使い
当時の俺は目を輝かせてその奇跡を眺めていた。