↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レインハイトと魔法の門  作者: アマノリク
第三章 〜仮面を被りし者〜
41/64

二人の道化

 時は現在に戻り、場所はもう間もなく騎士叙勲の式が行われる予定の王城の広間。


「――そして、その仮面の男は不可思議な魔法を使い、私の《ラディウス》を弾き返したのです。恐らく、目に映らない壁のような魔法だったのだと思いますが、そう考えた時にはすでに喉元にナイフを突きつけられていました」


 噂の騎士の姿をひと目見ようと集まった王女派の面々からの視線を一挙に集め、オーレリアは正面のフロードに自身が敗北した際の状況を事細かく伝え終えた。


「目に見えない壁、ですか。……考えられるとすれば、『防陣(ウォール)』などの防御魔法を別の魔法で隠し、他者の目を欺くような方法ですが……。しかし、だとすると足元に現れたという赤い魔法陣の説明がつきませんし、そもそも『防陣(ウォール)』程度の防御魔法ではオーレリア殿の『光刃閃(こうじんせん)』を弾くことは不可能だろうという問題があります。……事情を話してほしいと言っておきながら、力及ばず、申し訳ありません」


「いえ、そんなことは」


 難しそうに唸るフロードにそう返したオーレリアは、広間の出入口の方へと目を向けた。時間から考えて、そろそろ式が始まる頃ではと思ったのだ。

 フロードもそれを察したのか、自身の目をオーレリアと同じ方向に向け、静かに頷いた。


「もうすぐ予定の時刻ですね。……しかし楽しみです。オーレリア殿には少々失礼かもしれませんが、あなた程の纏魔術師(てんまじゅつし)を破った魔道師がいったいどんな人物なのか、久しぶりに胸が高鳴ります」


「……強さに関しては、私が今まで見てきた魔道師の中でも最高クラスの実力を持っていることは保証します。ただ……」


「……ただ?」


 騎士としての働きに関しては、あまり期待しないほうが良いかもしれません、と言いかけて、オーレリアはアトレイシアに釘を刺されたことを思い出した。あの仮面の男とアトレイシアの奇妙な契約の話を打ち明けられた時、他言は無用だと、そうはっきりと言われたのだ。いくら同じ王女派であるフロードと言えど、そう安々と秘密を漏らすわけにはいくまい。


「いえ、なんでもありません。忘れてください」


 簡単に内密な情報を漏らしかけてしまったのは、まだどこかであの仮面の男を認めていないからなのだろう。そんな自分がひどく恥ずかしく思えて、オーレリアは己の唇を噛み締めた。


「そうですか。……そう言えば、オーレリア殿は噂の騎士殿の名を知らないのですか? もし知っているのであれば、是非とも教えていただきたいのですが」


 そんな微妙な空気を察したのか、フロードは素早く話題を変える。

 そうして他者に気遣いをさせてしまったことにまたも己の未熟さを感じつつ、オーレリアは顔を上げ、頷いた。


「はい、手合わせをした時に聞いています。彼の名は――」


 と、オーレリアが仮面の男の名を告げようとしたその時。広間の出入口である扉が、床と擦れ合う音を立てながらゆっくりと押し開かれた。

 そして、左右対称に合わさっていた扉から現れたのは、アスガルド王国第一王女、アトレイシアだ。


 式典用の白いドレスに身を包まれた少女は、背筋を伸ばし、堂々たる姿で広間の中心を真っ直ぐに進んでいく。一歩足を動かす度に、どのような金属よりも美しい輝きを放つ白金の髪が揺れ、彼女の周りだけが一段明るくなったような錯覚を受ける。


 その強烈な美貌に、広間に集まった王女派の関係者達は男女を問わず息を呑んだ。

 ただ姿を目の当たりにしただけだというのに、誰もがそれまでの動きを止め、視線を向ける。彼女が王女という立場だからではない。そういった事前情報がなくとも、自然と人々を惹きつける確かな力が備わっているのだ。


 現に、アトレイシアの圧倒的なカリスマ性に惚れ込み、王女派となった人物も少なくはない。もっとも、そうでなければ、兄である第一王子と張り合えるはずがないとも言えるのだが。


 静寂が支配する広間を見渡したアトレイシアは、小さく息を吸い込み、口を開いた。


「本日はお忙しい中、これほど多くの方々にお集まりいただき、誠に感謝を申し上げます。これより、私に仕えることとなった新たな騎士の叙任式を行います」


 よく通る澄んだ声は広間全体に響き渡り、集まった王女派全員の耳まで正確に届いた。ようやく待ちわびた騎士の姿が見れるのかと、広間全体に期待と緊張が膨らみ、アトレイシアに向ける視線に熱がこもっていく。


「入りなさい」


 短い王女の呼びかけに従い、両開きの扉が再び開かれる。そして、その中心に立つ一つの人影へと、広間に居る全ての人間が視線を移した。


 見つめ続ければ吸い込まれそうになる黒色の髪に、顔全体を覆い隠す白と黒の仮面。頭髪と同じ漆黒の装束に身を包み、少し短めの袖から伸びる細い左腕には、金色の腕輪――《黄金の円環(ドラウプニル)》が輝いている。その反対の右手には、儀式用であろうきらびやかな装飾が施された銀色の剣が握られていた。


 少し小柄なその人物は、数十人にも及ぶ人々の視線に臆すること無く、一定の速度で広間の中心を進んでいった。どれほどの光を受けようとその奥の瞳を晒すことのない仮面の眼窩は、前方で待ち構えるアトレイシアへと真っ直ぐに向けられている。


「……あの者が、そうなのですか?」


 騎士というよりは殺し屋と言う方がしっくり来る出で立ちの人物を眺め、フロードは、答えがわかりきっている問いを隣に立つオーレリアに投げかけた。想像していた騎士像とは全く違う姿だったためか、少々動揺しているようだ。


「ええ……彼こそが、アトレイシア様の二人目の騎士――ジョーカーという男です」


「ジョーカー……」


 確かめるように呟き、フロードはジョーカーの姿をもう一度視界に収めた。笑みを浮かべた仮面を被るその姿には、なるほど道化師(ジョーカー)という名は似合いすぎている。


 王都内に居る優秀な魔道師の顔はそれなりに覚えているつもりだが、フロードはあのような小柄な体格の人物には心当たりがなかった。周囲の王女派たちもフロードと同じように訝しげな視線を送るものが多いが、しかし、いっそ少年といったほうが納得のできる仮面の男は、それらに動じること無く、速度を落とさずに歩み続けている。


 全身を探るようにその姿を見つめていたフロードは、やがてジョーカーの左手首で輝く金色の腕輪の存在を認め、驚きとともに口を開いた。


「あれは……アトレイシア様は、彼に《黄金の円環(ドラウプニル)》を託したのですか?」


「はい。私も最初は反対したのですが……彼との手合わせを終えた今では、ジョーカーは『宝具(レガリア)』の持ち手として相応しい実力を持っていると思っています」


「オーレリア殿にそこまで言わせるとは……ますます、あなた方の手合わせを拝見できなかったのが悔やまれます」


「無様に敗北した私としては、あまり目撃者が増えることは避けたいのですが」


「ご謙遜を。実際に試合を見ていたという騎士団の者が言っていましたが、見物者達が全員声も出せずに見入ってしまうほど鮮やかな戦いだったと聞いていますよ」


 そう言って口元を緩めるフロードに困った笑みを返し、もう既に噂は王都中に広まってしまっているのだろうな、とオーレリアは心中で深くため息をついた。


 自分が最強だなどとは思っていないし、敗北が悪いことだと考えているわけでもないが、武芸に人生のすべてを懸けてきたオーレリアとしては、理性だけでは割り切れない想いというものがあるのだ。


 と、そんなことをしている内に、ようやくジョーカーがアトレイシアの元へと辿り着いた。さすがにこれ以上雑談を続けるわけにはいくまいと、フロードとオーレリアは視線を広間の中心へと向ける。


 アトレイシアの手前で立ち止まったジョーカーは、片膝を突き、右手に持っていた剣を鞘から抜き放った。そして、それを両の手の平で支えながら、アトレイシアに捧げるようにして持ち上げる。


 アトレイシアはそれを無言のまま右手で受け取ると、ジョーカーの左肩に剣の腹を置き、次に右肩へとそれを移した。そして、


「戦士ジョーカーよ。その身と魂を捧げ、私を守護することを誓って頂けますか?」


 普段のものとは違う、アスガルド王国の王女としての威厳を纏わせながら、アトレイシアは眼下のジョーカーに問いを投げかけた。鈴音のような少女の声音だというのに、その声は確かな圧を持って跪く仮面の男へと降りかかる。


「我が誇りとこの命にかけて、あらゆる災厄から御身を守り抜くことを、ここに誓おう」


 対するジョーカーは、アトレイシアのものよりも大きな圧力とともに、その小柄な体格には少々似つかわしくない成人男性のような声を発し、堂々と答えを返した。


 予想以上に貧相な騎士の姿に若干落胆したかのような視線を向けていた王女派の面々も、返答の際にジョーカーから放たれた全身の肌が痺れるような威圧感を受け、緩みかけていた表情を引き締めた。


 周囲の空気の変化を確認したアトレイシアは、他人に悟られぬよう小さく笑みを浮かべると、ジョーカーの右肩に置いていた銀色の剣を下ろし、


「アスガルド王国第一王女、アトレイシア・エレアノール・ミラ・アイリス・フォン・アスガルドの名において、あなたを我が騎士に叙任いたします」


「は」


 アトレイシアから差し出された剣を恭しく受け取り、ジョーカーはそれを左手に持つ鞘へと収めた。今この瞬間から、ジョーカーはアトレイシアの正式な騎士として王女派の面々に認知されることとなるだろう。


「お集まりの皆様、これにて叙任式は終了となりますが、本日はささやかな席をご用意いたしました。よろしければ、この後もどうぞお楽しみくださいませ」


 そうアトレイシアが締めくくり、王女二人目の専属騎士の叙任式は、何事も無く無事に閉式されたのだった。



   ◇



 アトレイシアの二人目の騎士、ジョーカーの叙任式が閉式されてから数時間後。場所は式が開催されたのと同じく、王城にある広間。

 先程まで部屋中を支配していた重苦しい雰囲気は鳴りを潜め、酒の力もあってか、アトレイシアの企画した宴は和やかなムードで進行していた。


 立食形式で並べられた数々の料理を口に運び、それをワインで流し込む中年の貴族たちは、同じ王女派同士で実に楽しそうに歓談をしている。恐らく、ただでさえ強力だった第一の騎士オーレリアに加え、その彼女を凌駕するほどの実力を持った第二の騎士、ジョーカーが自分たちの傘下に加わったことで、久しぶりに気分が高揚しているのだろう。


 王子派の放った刺客によってアトレイシアの命が狙われた事件が今からたった一月ほど前に起きたばかりだというのに、それを知らされていないとはいえ、少々はしゃぎ過ぎではないかというのが、広間から突き出るようにして作られたテラスで一人佇み、宴の様子を傍観するジョーカー、もといレインハイトの感想であった。


 言うまでもないことかもしれないが、『ジョーカー』という名は、彼がアトレイシアの騎士として動く際の暗号名(コードネーム)である。


「……呑気なものだな」


 一年半前の王女襲撃事件のこともあるのだから、もう少し警戒心を持ったほうがいいのではないかと、本日付ではあるが、王女の専属騎士であるジョーカーはそう思うのだ。なにせ、今現在ここに居る王女派の面々の中に、王子派に通ずる裏切り者がいないとも限らないのだから。


 一見すると、夜の帳が下りた空に溶け込む黒い髪を持ったこの少年は、口ではそう言っておきながら、テラスの柵に背中から寄りかかり、ただ休んでいるようにしか見えないかもしれない。しかし、彼は叙任式の際にこの広間に入った瞬間から、一度たりとて気を抜いてはいないのだ。


 ジョーカーと同じように周囲を警戒する騎士や魔道師が居ないわけではないが、しかし、その練度や範囲が圧倒的に足りていなかった。これではこの広い空間を把握しきれず、ところどころに致命的な穴が生じかねない危うさがある。こんなことだから、先日の襲撃事件で王女があっさりと殺されかけてしまったのではないかと思わざるを得ない。


 幸いにして、現在はジョーカーがこの四角形の会場すべてを覆うように『観測法陣(オブザーバー)』を展開済みであり、広間にて関係者たちに声をかけて回るアトレイシアを“保護対象”として登録してあるため、例え用意された料理に毒が盛られたり、突如として彼女に向けて凶器が投擲されたりしても、その身を守り切ることが可能である。いきなり斬りかかられた場合はカバーしきれるかわからないが、その点に関しては、彼女の側に付きっきりの小うるさい女騎士がいるため、さして問題はないだろう。


 ジョーカーの使用する常駐起動型多重魔法、《魔法の門(マジック・ゲート)》は、こと“護衛”という役割を遂行する上において、この会場に存在するいかなる人物よりも優れた性能を発揮することができるのだ。


 と、その時。そんなことを考えながらぼんやりと会場を眺めていると、ジョーカーは自身に向かって近寄ってくる何者かの反応を察知した。なるべく気配を消して身を隠していたつもりだったのだが、どうやら招かれざる客はそれなりに武の心得がある人物らしい。


「おや、こんなところに隠れていたのですか、ジョーカー殿」


 そう声をかけながらテラスに顔を出した人物は、ジョーカーと同じように仮面で姿を隠した男だった。しかし、その仮面の形は顔全体を覆い隠すジョーカーのものとは違い、目の部分だけを覆うアイマスクタイプのものである。


「別に隠れていたわけではない。……ところで、お前は誰だ?」


 手始めに大嘘をかましつつ、ジョーカーは現れた人物に誰何を問うた。


 恐らくはただの騎士程度の立場であるレインハイトがタメ口を聞いていいような相手ではないだろうが、現在彼が演じているジョーカーと言う人間は、そういったことに頓着しない性格という“設定”である。そのため、ジョーカーはあえて不遜な態度を取っているのだ。


 正体を知られないためにこうして変装をする以上、外見だけでなく、内面にもジョーカーという仮面を被らなければ意味がないということだろう。

 もっとも、普段と違って目上の人間に気を遣わずに好き勝手できるため、レインハイトには単純にこの『ジョーカー』という立場を楽しんでいるという面もあるのだが。


「失礼いたしました、私はフロードと言うものです。微力ながら、王女様に協力させて頂いております」


 フロードと名乗った男は、虚言を弄したジョーカーに微笑を浮かべつつ、そう丁寧に自己紹介をしてみせた。


 失礼なのは完全にレインハイトの方なのだが、それでも全く余裕を崩さない辺り、このフロードという男は非常にやりづらいタイプの人物なのかもしれない。面倒な奴に絡まれてしまった、とジョーカーは仮面の奥で僅かに表情を歪めた。


「……で、そのフロードさんが俺に何の用だ? もうわかってるだろうが、俺はこういう華やかな場には似つかわしくない人間なんでね、あまり構わないでもらえると助かるんだが」


 一応この宴の主役は騎士に叙任されたレインハイトなのだろうが、会場に居る王女派の有力者たちに挨拶をして回るなど、考えただけで面倒くさくてやる気にもならなかった。そもそも、そういった面倒事を避けるために、あくまでアトレイシアという一人の人間を守護する護衛になるという契約を結んだのである。


「ははは、これは手厳しい。……言い訳をさせてもらえば、私は別にあなたを探していたわけではないのですよ。ただ、この会場中に張り巡らされている魔法の出処を探っていたら、ここに辿り着いたというわけです」


「ほう……術式にはそうそう気付かれないように細工してあるはずなんだが、よくここがわかったな」


「こう見えて、一応は魔道師の端くれでしてね」


 そう言って微笑を浮かべるフロードを眺め、やはり面倒でやりづらい人物だったようだ、とジョーカーは嘆息した。


 通常時よりも範囲を大きくしているとはいえ、視覚的にも感覚的にも、その存在を隠匿する『隠密形態(ステルス・モード)』で展開されている『観測法陣(オブザーバー)』に気付くなど、並大抵の腕前ではない。


 なにせ、あの常人離れした纏魔術師であるオーレリアでさえその存在に気付くことができなかったのだ。少なくとも、このフロードと言う男が魔道師の端くれなどという矮小な存在ではないことだけは確かである。その程度の魔道師が気付けるほど、甘い魔法は展開していないのだから。


「それなら、この魔法が人体に害をなすものではないということもわかっているはずだ。俺は王女の騎士としての任務を遂行しているまで、そうだろう?」


「ええ、それはわかっていますとも。私はただこの魔法に興味を惹かれただけなのですよ。ですから、そう邪険にしないでください」


「悪いが、誰にどれほどせがまれたところで、俺は自分の魔法を他人に明かすつもりはない。他の魔道師はどうか知らないが、生憎俺は秘密主義なものでね」


「そうですか、それは残念です」


 ジョーカーの取り付く島もない態度を受けたフロードは、薄く口端を釣り上げて微笑した。

 全く残念に思っているようには見えないその仕草に、ジョーカーは隠そうともせずに舌打ちを返す。


「フフ……まあ実を言うと、私はただあなたに自己紹介をしておきたかっただけなのですよ。今後は共に王女様を支えていくことになるのですから、可能な限り良好な関係を築いていきたいと思ったわけです」


「それはそれは、わざわざ俺のような新参者を気にかけてくれるとは……と言いたいところだが、残念ながら、俺は王女派の連中を信用する気はない。無論、あんたも含めてな」


「ふむ……理由をお伺いしても?」


 ジョーカーから挑発的な言葉を受けても平静さを失わず、フロードは興味深そうにそう問いかけた。


「必要がないからだ。俺は王女様個人の騎士だからな、俺が信用するのは彼女だけで充分なのさ。別に王女派に非があるというわけではない」


「なるほど、そういうことですか。余程ご自分の腕に自信があると見ました」


 フン、と鼻を鳴らし、ジョーカーはフロードの言を無言で肯定した。


「それに、あんたに関してはもうひとつ理由がある。……俺が言うのもあれだが、仮面で素顔を隠すような人間を簡単に信用することはできないだろう? 素顔を晒せないということは、つまり、それを見られたらなにか不都合がある人間だということなのだからな」


「ハハハ、確かに。それはごもっともな意見ですね」


 これは一本取られた、と肩を揺らして笑うフロードは、満足したのか、踵を返してジョーカーに背を向けた。


「……それでは、私はこの辺りで失礼致します」


「もう気は済んだのか?」


「少し物足りませんが、あまりしつこくしてジョーカー殿に嫌われたくはないですから」


「賢明な判断だな」


 首を回して振り返ったフロードは、ジョーカーの発言に返答すること無く、横顔に笑みを浮かべると、ひらひらと手を振りながらテラスを去っていった。


「……ふう」


 ようやく行ったか、とジョーカーは息をついた。かなり失礼な対応をしてしまったが、見たところフロードは特に気にしていないようだ。

 もっとも、相手にどう思われたところで、ジョーカー自身に態度を改めようという気はさらさらないのだが。


「レ……ジョーカー。フロードと何を話していたのですか?」


「ただ自己紹介されていただけですよ」


 仮面の男フロードと入れ替わるようにテラスに現れたアトレイシアに、ジョーカーは普段通りの口調で答えた。彼女が自分の方へ向かってきていたのはわかっていたし、近くに人が居る気配もなかったからだ。


 ジョーカーと顔を合わせたくはなかったのか、それともアトレイシアが待っているように言いつけたのか、先程まで彼女の側についていたオーレリアは会場に残してきたらしい。


「あのフロードが男性に興味を持つなんて、珍しいですね……」


「俺が展開している魔法が気になってたみたいです。……っていうか、あの人ってそんなに女好きなんですか? とてもそうは見えませんでしたけど……」


 顎に手をやり神妙な顔つきで唸るアトレイシアに、ジョーカーはそう投げかけた。


 フロードはオーレリアと同じくアトレイシアから事前に簡単な説明を受けていた人物であり、優れた魔道師であることと、かなりの女好きという情報を聞かされていた。しかし、先程実際に言葉を交わしてみたところ、そのような印象を受ける場面がなかったのだ。


「あれは演技をしているのですよ。……ふふ、レインと同じですね」


「仮面を被っているという点も一緒ですしね。まさか王女派の中に先駆者が居るとは思いませんでしたよ……まあ、かっこよさなら俺の仮面のほうが上ですけど」


 仮面の奥で伝わらないキメ顔をかましながら、ジョーカーは己の顔に手を当てた。


 この白黒の仮面を含め、腕の魔法触媒に袖が重ならないよう調整された黒のジャケットや、動きづらくならない程度に底を厚くしたブーツなど、現在ジョーカーが身につけているものは全て彼自身が用意したものである。


 その際、注文した店から足がつかないよう仮面のデザインやジャケットの袖の調整などは自らの手で行っており、特に仮面の完成度にはかなり自信があるらしい。


「私も、レインのほうが素敵だと思います」


「ありがとうございます。でも、今の俺はジョーカーですよ、アイシャさん」


「ふふ、そうでしたね。失礼しました」


 くすくすと上品に笑い、アトレイシアはすぐさま謝罪した。先刻からやけに上機嫌であり、ジョーカーとしては何がそんなに楽しいのだろうかと首を傾げたくなるほどだ。


 アトレイシアからすれば、もう王権を巡る兄との戦いを終えるまで会えないと思っていたレインハイトがこうして自分の近くで護衛をしてくれるのだから、その嬉しさの程も知れようというものだが、王女など放ったらかしで自身の姿に酔いしれているジョーカーがそんなことを知るはずもなく、彼女の想いはもう暫く一方通行のままになりそうだった。


「そう言えば、あいさつ回りはもう終わったんですか?」


「はい。オーレリアには悪いですが、彼女に勝利したという点を念押ししてばっちり紹介してきましたから、ひとまずは不満の声なども抑えられそうです」


 いくらアトレイシア自らの推薦とはいえ、素顔も経歴もわからない謎の人物が唐突に王女の騎士になるというのだから、王女派の連中からそれなりに不満が湧いてくるのも当然である。


 アトレイシアは、それらを諌めるためにわざわざ会場の有力者たちに挨拶をして回っていたというわけだ。


「任せきりにしてすみません。本来なら俺も同席するべきなんでしょうけど……」


「いいのですよ、そんなこと。あなたに騎士をお願いしたのは私なんですから、その他の面倒事は私が処理するのが当然というものです」


「ありがとうございます。働くのは初めてなので不安でしたが、アイシャさんのような理解ある主人に雇われることになって良かったです」


「そ、そうですか? 私もレイ……ジョーカーに騎士になってもらえて、とっても嬉しいです」


 いい仕事先が見つかったと礼を述べるジョーカーに、若干頬を赤く染めたアトレイシアが応える。

 漆黒の眼窩を真っ直ぐに見つめるアトレイシアから視線をそらし、ジョーカーは照れ隠しに自身の首を左手で撫でた。


「あはは……なんだか改まって言うと照れますね」


「ふふ、そうですね」


 仮面に展開している魔法の効果で外側から視線を悟られることはないというのに、ジョーカーはアトレイシアの笑顔を直視できずにちらちらと盗み見る。


 今年で十七になるアトレイシアの美貌は以前よりも凶悪になっており、このようにふたりきり且つ至近距離で会話していると、さすがの朴念仁でも少々意識せざるを得ないようだ。


「あの……私の顔に何かついてますか?」


「え? いや、そんなことは……」


「……例え仮面で遮っていても、そんな風に視線を送られればわかるものなのですよ?」


 どうして見ているのがばれたのだと狼狽えるジョーカーを下から覗き込み、アトレイシアは見た者がくらっとするような強烈な妖艶さを纏いながら小さく笑った。


 決してアトレイシアの美貌に惑わされて騎士になったわけではない、とジョーカー自身は思っていたのだが、本当に下心が一欠片もないのかと今聞かれたら、即座に頷くことはできそうになかった。


 それほどまでに美しいのだから、彼女が国民たちに人気があるというのも頷けよう。


「す、すみません」


「別に責めているわけではありませんよ? まあ、できることならそのような仮面越しでなく、素顔のあなたに見つめて欲しいとは思いますけど」


「……? それってどういう――」


 意味ですか、と問おうとしたところで、ジョーカーは口を噤んだ。


 不自然に言葉が途切れたことでアトレイシアが何事かと首を傾げたが、その直後にテラスへ現れた人影の姿を認め、納得したように頷いた。


「アトレイシア様、そろそろ中にお戻りください」


 テラスに現れたのは、軽鎧に身を包んだ女騎士、オーレリアだった。鎧を脱がず、背中に黄金の剣――《ラディウス》まで背負っているということは、パーティーの参加者ではなくアトレイシアの騎士としてこの場に居るということなのだろう。


「もう休憩は終わりなのですか?」


「主催者が会場に居なくてどうするのです。宴が終わるまで辛抱してください」


「せっかく一息つけるかと思ったのに……オーレリアのケチ」


「はいはい。愚痴はあとで聞きますから、早くお戻りになってください」


 アトレイシアの軽い暴言には付き合わず、オーレリアは背後に回って急かすようにアトレイシアの背中を押した。


 普段のオーレリアを知る者が見れば少し冷静すぎるのではないかと思うかもしれないが、他の人間ならばともかく、付き合いの長いアトレイシアの扱いには慣れているため、多少の悪態程度では取り乱すことはないのだ。


「フッ……」


「……何だ? 何か文句でもあるのか?」


 そんな仲睦まじげな主従のやりとりを隣で眺めていたジョーカーが鼻を鳴らすと、それを耳ざとく聞きつけたオーレリアがくるりと首を回し、白黒の仮面を睨みつけた。

 先日の“初対面”で相当な悪印象を与えてしまったのだろう、オーレリアがジョーカーへ向ける視線はかなり厳しいものである。


「いや、仲が良いのだなと感心しただけだ。他意はない」


 ジョーカーが素直にそう白状すると、オーレリアは先程までの不機嫌極まりないという渋面を崩し、嬉しさを堪え切れないかのようにニマニマと口角を上げた。


 この少女、どうやら相当に己の感情を隠すのが下手らしい。


「フン、それは当然のことだ。昨日今日で騎士になった貴様と違って、私は十歳の頃からアトレイシア様と付き合いがあるのだからな。正式に騎士となってからの期間はまだ短いかもしれないが、幼少の頃から培ってきた私とアトレイシア様の信頼関係はそれ以上のものなのだ」


「ちょ、ちょっとオーレリア、そんなことを自慢気に話さないで頂戴。聞いているこっちが恥ずかしいではないですか」


 ふふん、と腕組みして胸を張るオーレリアに、若干頬を赤くしたアトレイシアが抗議の声を上げる。

 しかし、そこに畳み掛けるように、ジョーカーが更なる爆薬を投下した。


「オーレリアはアトレイシアの事が好きなんだな」


「なっ!?」


 ぎょっと目を見開き、『好き』という単語に過剰反応したアトレイシアはあわあわと狼狽え始めた。頬はよりいっそう赤みを増し、その範囲は耳にまで到達している。


「無論、私はアトレイシア様のことを慕っているし、尊敬もしている。そうでなければ専属騎士などにはならんさ」


 挙動不審なアトレイシアに取り合うこと無く、オーレリアは平然とした凛々しい顔でそう答えた。ジョーカーも特に動揺した風はなく、懊悩しているのはアトレイシアだけのようだ。

 その状況のせいでアトレイシアに降りかかる羞恥は更に増し、両手で顔を覆って小さく唸っている始末だった。


「……しかし、その名前の呼び方は何とかならんのか……?」


「アトレイシアの呼び方ならば、本人の希望だと話したはずだが?」


「時と場合を考えろということだ。ただの騎士が王女を呼び捨てにするなど、王女派の連中に聞かれたらどうするつもりなのだ」


「何だ、そんなことか。心配するな、聞き耳を立てている奴がいればすぐわかる」


「……忠告はしたからな。あとで面倒なことになっても知らんぞ」


 ジョーカーの言を信じていないのか、オーレリアはいつもの様に鼻を鳴らし、その仮面に鋭い視線を向けた。


「……それと、私はお前に呼び捨てにされるのを許可した覚えはない。馴れ馴れしくするな」


「何故だ? 俺とお前は対等な立場なはずだ、敬称など必要あるまい」


「立場は同じでも、私のほうが騎士として先輩だろう。新人である貴様に呼び捨てにされるのは気に食わん」


 ジョーカーよりも10センチメイル近く身長が高いオーレリアは、威嚇するように目を細めながらジョーカーの仮面を見下ろした。


「ほう? では、ミス・エデルディアとでも呼べばいいのか? それとも、オーレリア嬢というほうが好みかな?」


「や、やめろ! 気色悪い! 人を馬鹿にするのも大概にしろ!」


「気に入らないのか? なら、お前は俺にどう呼んで欲しいんだ?」


「む? そうだな……」


 そんなジョーカーの問いに、顎先に手を当て唸ったオーレリアは、「さん付けは微妙か? ……では、無難に先輩というのは? ……だめだ、想像しただけで鳥肌が……」などと小声で呟きながら身震いすると、何か名案が浮かんだのか、ハッと顔を上げた。


「では、『光輝の女騎士(レディアント・ヴァルキリー)』殿というのはどうだろうか?」


「いや、長すぎるだろ……それに、毎回そんな恥ずかしい名前で呼ばねばならないのは苦行に過ぎるぞ」


 喜色満面といったオーレリアへジョーカーが冷静にツッコミを入れると、オーレリアの凛々しい眉がみるみるうちに釣り上がり、またしても鋭い視線を向けた。己が付き従う王女とは違い、なんとも感情の変化が激しい少女である。


「恥ずかしいとはなんだ! かっこいいではないか!」


「その二つ名、気に入ってたのか……」



「……はぁぁぁああああ……」



 と、その時。かなりの剣幕でジョーカーに詰め寄るオーレリアと、それに比例するようにオーレリアから距離を取る若干演技のメッキが剥がれ気味のジョーカーの耳に、第三者の大きなため息が割り込んできた。

 驚いた二人がほぼ同時に目を向けると、そこには、盛大なため息の主であるアトレイシアの姿があった。


「アトレイシア様……? いったいどうされたのですか?」


「いえ……あなた達を見ていたら、なんだか自分が馬鹿らしく思えてきて……」


 もう一度ため息をつき、アトレイシアは苦笑を浮かべた。

 その意味が理解できないジョーカーとオーレリアの二人は、何のことやらとお互いに見つめ合い、首を傾げた。


「ぷっ……ふふふふっ……あなた達、意外と相性が良いのではないですか? これは私も負けていられませんね」


「は……? い、一体何をどう見たら私がこの男と相性がよく見えるというのです!? 吐き気がします!」


「吐き気って……俺、そこまで嫌われることお前にしたか……?」


 自分がオーレリアに嫌われているということは知っていたとはいえ、面と向かって拒絶の言葉を吐かれたことにショックを受けたのか、ジョーカーは肩を落としつつ突っ込んだ。


 しかし、オーレリアはそんなジョーカーに見向きもせず、ぷいとそっぽを向き、完全に無視する構えを貫いている。


「ふふ……さて、ではオーレリア。楽しいお話の時間はこれくらいにして、そろそろ会場に戻るとしましょうか」


「私は別に楽しくはありませんでしたが、そういたしましょう」


 不機嫌そうな顔でそう言ったオーレリアへ向けて、アトレイシアが困ったように苦笑を浮かべた。


「……俺は宴が終わるまでここに残る。オーレリア、すまないがアトレイシアの護衛を頼んだぞ」


 二人を無言で見送ろうとしたジョーカーだったが、「あなたはどうされるのですか?」というアトレイシアの視線を受けたため、端的にそう告げた。


 主を守護する騎士としてはあんまりな態度であるが、すぐに帰ると言わない分、彼なりに譲歩しているのだろう。


 護衛を期待していたのか、アトレイシアが少し悲しそうな表情をしているが、しかし、ジョーカーに譲るつもりはなかった。外から覗いているだけでも辟易するというのに、そこに自ら飛び込んでいくなど自殺行為に等しい愚行である。


 それに、もし軽はずみに会場に顔を出してみようものなら、フロードのような好奇心旺盛な王女派の連中に絡まれる可能性もあるだろう。誰も側に付けないならまだしも、今はオーレリアが隣に控えている状況なのだ。そのようなリスクを犯してまでアトレイシアの護衛に付く必要もあるまい。


「フン、貴様に頼まれずとも最初からそのつもりだ」


「それは頼もしい限りだな」


 オーレリアの憎まれ口を軽くあしらい、ジョーカーは外面に突き出たテラスの柵に背中から寄りかかった。


「ではジョーカー、また後で」


「ああ。先に帰ったりはしないから安心しろ」


 そんなつもりで言ったわけじゃないのだけど、という風に苦笑し、アトレイシアは小さく手を振ってから、オーレリアとともに広間へと戻っていった。


「……ふう……」


 フロードにアトレイシア、オーレリアと立て続けに相手をし、少々気疲れしたジョーカーは一人小さく息をついた。常に暗闇に覆われた仮面の眼窩は、宴が開催されている賑やかな広間へと向けられている。


 高価なぶどう酒が注がれたグラスを片手に談笑を交わす王女派の面々を眺め、ジョーカーは品定めするようにその一人ひとりを注意深く観察していった。黒が殆どを占めるジョーカーの姿は闇に紛れ、宴の参加者たちは誰一人としてその視線に気づくことはない。


(……この中に居るはずだ。こちらの情報を王子派に流している裏切り者が)


 アトレイシアから伝えられたここ最近の襲撃情報を元に推測した結果、やはり王女派の中に王子派に通づる間諜が潜んでいるだろうという結論に達した。

 王女派でなければ知りようがないはずの情報を掴み、アトレイシアの一番目の専属騎士であるオーレリアが護衛につくことができないタイミングを見計らって刺客を放ってきているのだから、その答えに行き着いたのは至極当然と言えるだろう。


 こうも簡単に内通者の存在をこちら側に悟らせるようなリスクの高い方法を取ってきていることに多少の違和感を感じないでもないが、恐らく、この二回の襲撃で確実にアトレイシアを始末することができるはずだと考えていたのだろう。


 実際問題、レインハイトという“イレギュラー”がその場に存在しなければ、一回目、もしくは二回目の襲撃でアトレイシアを殺害することは可能であったはずなのだ。事を企てた王子派の連中も、まさか失敗の原因が全くの同一人物によるものだとは思っていまい。


(二度の失敗で王子派の連中も相当に焦っているはずだ。今のタイミングで“餌”を撒けば、食いついてくる可能性はかなり高い)


 不審な動きをしている人間はいないか観察をしながら、ジョーカーはこれからアトレイシアに提案しようとしている“作戦”について考え始めた。


 これが成功すれば、防戦一方の今の状況は崩れ、王子派にそれなりの打撃を加える事が可能だろう。心優しいアトレイシアが作戦の承認をするかどうかという問題はあるが、そこはオーレリアが説得してくれるのを期待することにし、ジョーカーは自身の左手首、そこに嵌められた《黄金の円環(ドラウプニル)》に視線を移した。


「どれほどの魔力を込めても決して壊れることはない」と言われるアスガルド王国の『宝具(レガリア)』。アトレイシアによってジョーカーにもたらされたこの腕輪は、《魔法の門(マジック・ゲート)》を持て余していたレインハイトにとって、非常に大きな恩恵を与えている存在と言えるだろう。


 銀の腕輪の制作に尽力してくれていたオルスには悪いが、以前から抱えていた《魔法の門(マジック・ゲート)》に耐え得る魔法触媒を用意しなければならないという問題を一挙に解決してくれたのだ。ジョーカー自身、《黄金の円環(ドラウプニル)》がなければ、きっと今ほどの力を発揮することはできなかっただろうと考えていた。


 事実、先日のオーレリアとの対決の際、彼女の最後の一撃――『光刃閃(こうじんせん)』を弾いたあの防御魔法は、《黄金の円環(ドラウプニル)》を使用しなければ発動することができなかった大規模な術式だったのである。つまり、あの戦いの勝敗を決定付けたのは《黄金の円環(ドラウプニル)》の有無であったと言っても過言ではないのだ。


 それ程に強力な武器が自身の手にあるのだから、ジョーカーが今回こうして王女派を一転攻勢とする作戦を立案しようと思ったのも頷けよう。

 最初のスタンスではあまり王女派と王子派の争いに介入するつもりがなかったジョーカーだったが、王女派内部に敵が潜んでいるとわかった以上、知らん顔で放置するわけにもいかなくなったというわけである。


「……これが最後の晩餐だ。せいぜい今のうちに楽しんでおくんだな」


 宴の会場に暗い眼窩を向けながら、ジョーカーは一人小さくそう呟いた。

 夜の影に潜み、一人孤独に佇むその姿は、どこか死神を想起させる不気味さを放っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。