表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/64

そして少年は神話となる

    魔導歴一六四年



「おいおい……マジで大軍じゃねえか……本気で戦争するつもりかよ」


 眼前に広がる十数万人規模の人の列を眺め、顔全体を覆う白黒の仮面を付けた小柄な少年はいささか緊張感に欠ける感想を漏らした。

 残念ながら、事前調査で確認していた「総数約十二万」という情報に不備はなかったようだ。

 少年から発せられた声は、その小さな背丈から想像されるものよりも少し低く、若干大人びた雰囲気を持っていた。聞く者によっては、少しばかり違和感を感じることだろう。


 顔色の窺い知れないその少年は、黒のコートに身を包み、首にも同じ黒色の長いマフラーを巻いた、非常に色味の少ない人物であった。髪の色でさえ黒一色ということもあり、その印象を余計に強めている。

 七分丈の袖から伸びる白い左腕に装着された黄金の腕輪だけが、その中で唯一異彩を放つ存在だろうか。しかし、その腕輪にさえも漆黒のラインが二本刻まれているため、どうにも黒ずくめの少年という第一印象から逃れることはできそうになかった。


「ここからだと正確な数はわからないが……よくもまあ、あんなに集めたもんだな……」


 少年がそうして呑気に観察している間にも、ただ歩みを進めているというだけで小規模な地震が起こるほどの圧倒的存在は、着々と目的地に向かって進軍を進めていた。

 このまま放っておけば、あの大軍がアスガルド王国の最北領、魔鉱石や魔晶石が採れる巨大な鉱山をいくつも持つガレイド領にたどり着くのも時間の問題だろう。


 たった一つの領地を占領するために送り出された軍隊にしては少々数が多すぎる気もするが、それほどまでに躍起になってガレイド領を――正確には、ガレイド領にある魔石鉱山を手に入れようとしているのだろう。そして、あわよくば更にその付近の領土を侵略し、彼等の国の国土を増やそうという腹づもりに違いない。


「さてと……それじゃあ、さっさと止めに行きますか……っと」


 軽い調子でそんな言葉を発した仮面の少年は、前進する大軍の進行方向から見て左側、そこから約一キロメイルほど離れた大岩のてっぺんから飛び降りた。

 そう、あの約十二万にも及ぶ大軍をたった一人で止めることが、彼に課された使命なのだ。


 極小さい空間に集まった武装兵達は、長大の列を成してただひたすら真っすぐに行進していた。どうやら、前方は傭兵や纏魔術師で構成された近接戦闘に特化した集団、後方に魔道師や弓兵などで構成された長距離戦闘に特化した集団という風に分けられているようだ。


 彼等は奇襲を狙って行進しているため、縦に長い列を成し、より行軍速度を重視した縦隊の陣形を取っていた。

 無論、万が一に備えての散兵線も側面などに配置されているが、それはあくまで保険であり、自分達の奇襲が既にアスガルド王国に察知され、それを止めるための敵兵がすぐ側まで迫っていることなど、誰一人として想像すらしていなかった。


「……ま、相手がどんな布陣だろうが、俺はただ通行止めしに行くだけなんだけど」


 やけに独り言が多いのは、余裕の現れか、それとも、緊張を紛らわせるためか。

 ただ、歩みを進める仮面の少年の足取りは悠然としており、その小さな体躯からは想像できないほどの強者のオーラが漂っていた。どうやら、本気で十二万にも及ぶ大軍に一人で挑むつもりらしい。

 一歩一歩、踏みしめるように大軍に進んでいく少年は、黄金の腕輪が装着された自身の左手を前方に突き出すと、静かに瞑目し、詠唱を始めた。


「It gate is embodies the divine――」

(神なる門よ、我は担い手なり――)


 この時のために黄金の腕輪に貯蔵しておいた膨大な魔力を存分に使用し、仮面の少年は独自の詠唱法で大規模な術式を構築していく。


「Converges to this hand, the wrath of God――」

(終末を迎えし神々の怒りよ、我が元に収束せよ――)


 着々と形を整えていく術式に呼応するかのように、少年の左腕に付けられた黄金の腕輪に刻まれた漆黒のラインが輝きを放ち出した。


「The anger changes the form, by a force of my blood――」

(集いし怒りは我が血の力によって形を変え――)


 詠唱が進んでいくに連れ、少年の足元には一つ、また一つと金色に輝く魔法陣が展開されていった。その数は、既に魔道師一人が同時展開可能とされる数を明らかに超過している。


「It becomes a spear, it will be a sword――」

(やがて地を穿つ槍となり、あるいは空を断つ剣となるだろう――)


 構築された無数の魔法陣は、互いに重なり合い一つの大きな魔法陣を構築し、そして出来上がった大きな魔法陣同士が更に重なり、より巨大な魔法陣へと形を変えていった。


「I am a Grimnir, to preside over rage――」

(我は「憤怒」を司りし軍神、『仮面を被りし者(グリームニル)』――)


 全体の九割以上が既に構築され終えたとは言え、未だ発動前であるというのに、仮面の少年によって生成された黄金の魔法陣は、抑え切れないとばかりに周囲に魔力の余波をまき散らし、地面を震わせ、空間を揺るがした。


「開け――『終末の門(ラグナロク)』」


 そして、最後の詠唱を終えた瞬間、強大な干渉力を持つ魔法は発動された。

 金色の魔法陣はより一層まばゆい輝きを放ち、少年の命に従い、情報の改変を開始する。


「ぐッ……!」


 ドクン! と心臓が跳ね上がるような感覚が全身を駆け抜け、その直後、少年の体に異変が起こった。

 まず、目に見えて変わったのは、彼の髪色である。暗闇の如く漆黒であった少年の頭髪は、魔法の発動の直後、その根元の部分から徐々に明るい亜麻色へと変化していき、ついに全体が展開する魔法陣のような金色へとその色を変えた。

 しかし、変化はそれはだけで終わりではない。


「ぐ……ああッ……!」


 まるで体を内側から焼かれているかのような激しい熱と痛みに苛まれ、少年は我慢しきれず苦悶の声を発した。

 起動した魔法により少年の肉体構造が改変され、その存在そのものが書き換えられていく。彼が感じた痛みや熱は、それが原因で発生したものであった。

 しかし、仮面の少年には、自らの変化に動揺した素振りは一切なかった。

 何故なら、これは“そういう魔法”であるからだ。


「……はぁ……はぁ……」


 やがて、状態が安定した頃には、亜麻色の髪を持つ少年の体は、その内側から際限なく魔力を放ち、まるで神が地上に降臨したかのように神々しく発光していた。


「……チッ……“神化”に時間がかかりすぎだな……もう少し調整する必要がありそうだ」


 何か気に入らないことがあるのか、少年は左腕の腕輪に視線をやり、そう悪態をついた。


「……まあいい、それは後だ……」


 前方に目を向け直した少年は、僅かに体の重心を落とし、軽く膝を曲げると、


「今は奴等を止めに行かないとな」


 次の瞬間、約一キロメイル離れた大軍の真横に向かって、飛んだ。

 ドッ! という地面を陥没させるほどの衝撃と音を置き去りにし、仮面の少年はそんな軽い動作だけで、かなり距離の離れた目的地へ向かって大きく跳躍した。



    ◇



「なにか……なにか来るぞ!」


 少年が向かった側、つまり隊列の進行方向から見て左側、その側面に本隊と少し離れて配置されていた散兵線に所属する兵の一人がいち早く異変を察知し、周囲の兵に向かって声をかけた。

 気を抜けば全身が竦み上がってしまうほどの圧力を持った魔力の波動。それを放つ何かが、自分達の方へと一直線に向かってくる。


 知らぬ内に飛竜の群れの縄張りにでも侵入してしまったのだろうか、異常に気付いた傭兵の男は焦燥からかせわしなく周囲を見渡し、やがて、その元凶を目に捉えた。


「なっ!? 人間だと!?」


 その直後、ズドッ! という衝突音を鳴らし、空から降ってきた仮面の少年が、大軍の本隊と散兵線のちょうど真ん中あたりの地面に墜落した。その凄まじい落下速度から見て、普通の人間であればまず間違いなく即死だろう。しかし、


「よし、到着到着……っと」


 地面にしゃがみ込んでいた仮面を被った少年は、平然と立ち上がり、周囲を見渡した。

 唐突に起こった不測の事態により、少年が飛来した辺りの大軍はその動きを止め、それが徐々に後方の隊にまで伝播していった。


「ッ! 敵の奇襲だ! 戦闘陣形を取れ!」


 あまりの出来事に大軍のほとんどの兵たちが硬直していた中、散兵部隊の指揮を任されていた兵が正気を取り戻し、全ての兵隊達に指示が伝わるようありったけの大声で叫んだ。


「おい、俺はまだ戦うとは言ってないだろ……まずは話し合いをだな――」


「弓兵部隊、魔道師部隊! 準備でき次第、各個襲撃者を殲滅せよ!」


 仮面の少年の訴え虚しく、一対十二万の戦争は無慈悲に開始された。


「……ですよねー」


 やはり緊張感など欠片もなく、少年は肩を竦め、剣や槍や槌や杖や弓などの様々な武器を向けてくる兵隊達を見渡し、まるで小馬鹿にするかのように「ふっ」と鼻を鳴らした。


「戦闘開始!」


 その声を合図に、少年の周囲三百六十度から様々な属性の魔法や、数えるのすら億劫なほどの数の弓矢が殺到した。その一つ一つが人間を傷つけ殺すには十分過ぎる威力を持っており、なんとかして回避行動を取らねば、数秒後には少年の体は跡形もなく消し去られてしまうだろう。


 しかし、眼前に危機が迫っているというのに、仮面の少年は一向に回避しようとせず、そればかりか、防御魔法すら構築しないまま棒立ちを続けていた。


「……そんなもんじゃ俺を止めることは出来ないぜ」


 数百にも及ぶ必殺の豪雨がその身に迫る中、少年は仮面の奥で口端を吊り上げ、僅かに自身の左手を持ち上げる。すると、黄金の腕輪に刻まれた二本の黒い線が魔力によって励起され、僅かに光を帯びた。


 その直後、少年の周囲を囲むように一瞬で複数の魔法陣が展開され、たった一人の小柄な標的に殺到する数多の魔法と凶器は、等速回転するその青い魔法陣に“全て飲み込まれた”。


「なッ!? 魔法が消えた……?」


「一体……何が……?」


「一言も声を発さずに魔法を起動しただと……?」


 目の前で起こった信じられない光景に、兵士たちは驚愕の表情を浮かべた。


「さて、俺には攻撃が通用しないとわかった所で、話し合いを始めようか」


 圧倒的な魔力を放出する仮面の少年の声は、まるでお伽話に登場する神のように、聞いている者に強制的に耳を傾けさせるような不思議な力を持っていた。


「誰だ貴様は! アスガルドの魔道師か!?」


 先程全体に指示を出した兵士が、代表して少年に向かって詰問した。やはり警戒しているのか、少年に近づいていこうとはしない。


「ま、そんなようなものかな」


 少年は軽い調子でそう返答し、続けて、


「ところで君たち、ここらで大人しく引き返してくれないかな? 今ならまだ未遂だし、俺も無駄に魔力を消費したくないから、無傷で帰してやってもいいんだけど」


 と、まるで自分には十二万の大軍など簡単に蹴散らせる力があると言わんばかりに、そんなとんでもない提案をした。


「……ッ!」


 しかし、代表の兵士はその提案を一笑に付すことはせず、代わりにしたことといえば、忌々しげに少年を睨んだだけであった。

 そう、仮面の少年が途方も無い実力を持っているということは、実際に今目の当たりにしたばかりである。


 そんなことは無理に決まっている、と代表の兵士は一度はそれを否定したものの、あんな芸当をいとも簡単にやってのけるこの少年には、本当に自分達十二万の大軍を壊滅させることも可能なのではないか、という疑念が芽生え、それはどんどん大きく膨らんでいった。


「あーごめんごめん、そんなこと普通の兵士に言っても困るだけだよな。……うーんと、なら、この軍隊で一番偉い指揮官がどこに居るのか教えてくれよ」


「そんな重要な情報を敵に教えられるわけがないだろう!」


 代表の兵士は反射的にそう叫んだが、そもそも自分には指揮官の位置など知らされていなかったため、厳密には「わかるはずがないだろう」というのが正解であった。


「そうだよなあ……まあ、偉い人はこんな前の方じゃなくてもうちょっと後ろの方に居るんだろうけど……見てもわからねえしなあ……」


 少年は仮面の左目の辺りに視力を増幅させる小さな魔法陣を生成し、大軍の奥のほうを見渡した。しかし、仮に視界の中に指揮官に当たる人物が居たのだとしても、その特徴を知らぬ彼には特定することは不可能だろう。


「まあいいや、それなら、あんたらはもう抵抗せずにここで待っていてくれよ。その間にちゃっちゃとお偉いさんと話しつけてくるからさ」


 少年は一方的にそれだけを告げると、兵士の返事も聞かぬまま大軍の後方へ向かって悠々と歩き出した。


「……死ねッ!」


 その時、背を向けた少年の後頭部に向けて、一人の弓兵が堪え切れずに矢を放った。彼は正式な隊員ではなく、この日のために雇われた傭兵であった。

 空を切り裂き直進する矢は、少年が知覚する前にその頭部を貫き、彼を絶命させるだろう。矢を放った傭兵は勝ちを確信し、表情を歪めた。しかし、


「なにッ!?」


 後僅か十数メイルで少年に届くという距離に矢が近づいた直後、まるで術式そのものが意思を持っているかのように、少年の背部に魔法陣が自動で展開された。

 傭兵の放った矢は一瞬の内にその魔法陣に飲み込まれ、背後からの不意打ちは失敗に終わる。


 仮面の少年は、「……だから無駄なんだって」と嘆息すると、矢を放った傭兵の方に首だけを振り向かせ、続けて言葉を紡いだ。


「……言っておくが、次はないぞ。……今度誰か一人でも攻撃をしてきた場合、俺はその瞬間から反撃を開始する」


「……ッ!」


 威嚇の意味を込めて、少年は全方位に膨大な魔力波を放った。命がけの戦いをするという気構えができていないような人間は、この威圧的な魔力によって全身が恐怖で竦み、もう使いものにならなくなっているだろう。


「そうそう、命は大事にした方がいいぞ。無くしたら、もう二度と取り返しがつかないからな」


 少年は最後にそんな台詞を吐くと、視線を前に戻し、今一度長蛇の縦隊を組んだ大軍の後方に向かって歩みを進めた。


「そういうわけにも……いかないんだ……」


「…………」


 しかし、背後からかけられた苦しげな声により、仮面の少年はまたしても足を止め、無言のまま首を巡らせた。

 声の主は、一度目の攻撃を指示した代表の兵士であった。高圧の魔力を受けた影響か、その体は小刻みに震え、今にも崩れ落ちそうだ。


「俺達も……この奇襲に命かけてんだ……こんな所でたった一人の敵にビビって逃げ帰っちまったら……国に残してきた家族に顔向け出来ねえよ」


「そんなプライドはさっさと捨てちまうべきだと思うがね。故郷で待ってるあんたの家族は、ただあんたが無事に帰ってくることだけを望んでるんじゃないのか?」


 虚勢を張る兵士に対し、仮面の少年は真摯に言葉を投げかけた。

 大軍を率いて進軍してきた彼等とは違い、少年は別に戦争をしに来たわけではないのだ。


「……ッ! 全部隊員に告ぐ! 仮面の敵兵を殲滅せよ!」


 しかし、説得虚しく、少年に対する兵士の返答は、攻撃の再開という形でもたらされた。弓兵は素早く矢をつがえ、魔道師は詠唱を行い、剣士や槍使いなどの白兵戦専門の傭兵や兵士たちは魔力を滾らせ、戦闘の準備に入る。


「撃てぇえええええええ――――!!」


「……そうか」


 またも放たれた視界を埋め尽くす凶器の豪雨を眺め、少年は僅かに目を伏せ、哀愁を含んだ呟きを漏らし、


「それじゃあ――戦争を始めようか」


 次の瞬間には、感情を押し殺した声で開戦を告げた。


 少年は自身の左腕に付けられた腕輪に魔力を流し、またも己の周囲を取り囲むように複数の魔法陣を呼び出した。必殺の威力を持つ数百の魔法や矢は、先刻の再現をするかのように、対象を貫くことなく等速回転する魔法陣に余さず飲み込まれる。


 一度見たことによりその事態を想定していたのだろう。間髪入れず、近接戦闘を行う武装部隊が魔法の制御を行う少年に向かって突撃を敢行した。その圧倒的な数的有利を利用し、数百人がかりで圧殺してしまおうという腹だろう。

 しかし、今回少年が展開した魔法陣の役割は、遠距離攻撃を飲み込むだけで終わりではなかった。


 少年は確かに言ったのだ、「戦争を始めようか」と。


「――『全弾反転放出(オール・リバース)』」


 凶器の雨を飲み込んだ魔法陣は、少年の言葉に呼応するかのように一度輝きを放つと、たった今飲み込んだ魔法や矢を、持ち主に返還すべく全て逆方向に“吐き出した”。


「馬鹿な!?」


「退避しろッ!」


 今さら避けようとしても、もう遅い。

 その直後、少年を中心としたおびただしい数の全方位攻撃が、少年の周囲を取り囲んでいた軍隊に降り注いだ。

 魔法陣から放出された数多の矢が地面に突き立ち、火、水、氷、風、雷、土などの様々な属性を司る色鮮やかな魔法が、地面に直撃すると同時に土埃を舞い上げる。


 数的有利という言葉が霞んでしまうほどの、圧倒的かつ強大な「個」の力。しかし、仮面を被った少年にとっては、この程度の現象を引き起こすことなど、文字通り造作も無いことであった。


「……さて、俺の言うことを聞いて撤退を始めるのが先か、それとも、その前に全滅するのが先か――」


 自身の肉体から淡い光を放つ仮面の少年は、己の周囲から沸き上がるうめき声に耳を傾けながら、淡々と文章を読み上げているかのような、感情のうかがい知れない声を発する。


「――どっちでもいいけど……飽きる前に終わるといいな」


 仮面によって素顔を隠した少年は、大軍の後方へと静かに歩みを進めながら、その存在を知らしめるかのように、莫大な魔力の波動を放出した。



 後に『ガレイド大戦』と呼ばれるこの戦争は、たった一人の魔道師が十二万の大軍を撃退したというにわかには信じ難い内容とともに、後世にまで語り継がれることとなった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ