チアーズプログラムに関して運営に質問したら、珍しく個別に返信が来た。
いきなりだが、私は短編を投稿するのがあまり好きではない。読むのはかまわない。
なぜなら短編をいっぱい投稿すると作品数が膨大になり、自分で把握するのが面倒になるからだ。でも、今回はあえて短編で投稿することとしたい。
さて、皆さんいま注目している新サービス、チアーズプログラム。簡単にいうと……
①作者が任意の作品の「収益化」の設定をオンにする
②その作品に「プログラム用広告」が表示される
③その広告収入が作者に還元される
というものらしい。
私はこれに関して知りたいことがあったので、お問い合わせから運営にメールしてみた。すると、基本個別の回答はしないはずなのに、返信のメールが届いたのである。運営がこのサービスに注力していることの現れであろう。
その質問内容とは、「表示されるプログラム用広告は、作者が任意に選択することはできるのか?」である。
ご存知の、そして辟易している方も多かろうが、ネットの広告には不適切なものが多い。それを、私の意思で表示したいもの――たとえば美術館や博物館の展示案内とか――に設定できるなら、読者のストレス軽減のために参加する価値があると考えたためだ。
しかし運営の返答は、残念ながら広告の内容は選択できないとのこと。不適切と判断したら、その都度運営に伝える必要があるらしい。
あちゃ~。これなら参加は見送った方がいいかな?
私の作品のPVは(たまに気まぐれを起こした時しかチェックしないが)、投稿したら放ったらかし、書きたいから書いてるだけで別に宣伝とかはしないけど、見つけたら読んでもいいよというスタンスを反映して基本的にゼロ、更新した時だけ稀に2桁届くか届かないか程度。仮にプログラムに参加したとて、収益化などあり得ない。
それどころか、参加したら逆効果になるのが目に見えている。人気作品なら「広告はうざいけど無料で読めるなら我慢しよう」とか「作者を応援しよう」になるだろうが、底辺作家なら「うざい広告見せられてまで読みたくないわ」や「この作者アホじゃね? PV0なのに収益化オンにしてやがんのwww」となることは容易に想像がつく。
そういえば、私は広告ブロックアプリを使っているため失念しており質問し忘れたが、なろうは今でも閲覧すると広告が出る。さっきチェックしたときはU○賃貸住宅と信長の○望が出た。
私はネットに疎いのでよく分からないが、仮にこの通常広告が表示されなくなり、代わりにプログラム用のが出るならまだ読もうとする人もいるだろう。表示が変わるだけで、1が1なのは変わらないものね。
が、これに加えてさらにプログラム用広告が表示される、つまり広告の数が1から2になるとしたら、見たくもないものを余分に見せられる読者の不満、反感は大きなものとなると思う。少なくとも私なら読む意欲を削がれる。
まとめると、このサービスは人気作家のためのものであって、底辺作家が手を出すものではない、と判断してよさそうだ。あなたが参加するか否かを判断する助けとなれば幸いである。




