始まりのBee
1.何があっても仲間を助けること。
2.あくまでも表には顔を出さないこと。
3.やるなら徹底的に。
蜜流木「はぁ...今日も依頼は無しか。」
秘巣「まぁそこまで落ち込まなくっても、明日にはきっと来ますよ。」
コーヒーを入れてデスクに置いた彼女は 秘巣うか うちの経理担当だ。
私はこの組織のボス、蜜流木。 下の名前は明かしていない。
秘巣「ミルクあり、角砂糖は三つでしたよね?」
慣れた手つきでミルクと砂糖を用意する。
蜜流木「幼馴染なだけあって、私のことはなんでもわかるんだな。」
秘巣「もちろんです、今月弾薬に資金を使いすぎているのも知っていますよ。」
ぎくっ
秘巣「どこか切り詰めないと回らないですよ、ただでさえ依頼が来ないっていうのに。」
蜜流木「わかっている、依頼ならすぐに来る、さっきダークウェブに依頼募集をしたところだ。」
電話は鳴っていないが...
刺原「たっだいまー♪」
蜜流木「おお、戻ったか。」
彼女は刺原きるみ、うちの諜報員。
男性の声も真似できるような優秀な部下だ。
刺原「もおー!学校疲れたよぉ、今日に限って先生に当てられちゃうしさぁー!」
蜜流木「それはお疲れなこった、今は仕事がないからゆっくり休め。」
刺原「ありがとー!ボス♡」
枢木「あの...」
蜜流木「うわっ?!」
枢木「すすす、すみません!驚かせてしまって...」
蜜流木「あ、ああ、いいんだ、どうした?」
枢木「お掃除終わりました、あと依頼の件って...」
土のついたスコップを持っておどおどしているのは枢木みたま、うちの掃除係だ。
掃除係といっても土葬係の方が正しいな。
蜜流木「ああ、依頼の件か、それがまだ見つからなくてな...もう少し待ってくれ。」
枢木「ひゃ、ひゃい!ボスの命令ならなんでも...!」
刺原「ボスー!なんかお菓子ないの?お菓子ー!」
枢木「きるみ...またボスに向かってそんな口を利くなんて、次はあなたを掃除しなきゃいけないみたいね...。」
蜜流木「どうどう、落ち着けお前たち。まずは依頼が来ないのを考えないとだな...。」
刺原「みたまのケチー!お菓子持ってないなら帰ってよね!バカ!」
枢木「やっぱりあなたから掃除しなきゃいけないみたいね!!」
蜜流木「はぁ...。」
これが今のマフィアグループ、「QueenB」の現状だ。