エルミンデア王国
「お前は射精すればするほど強くなる能力の持ち主だ、日本に居たとき1日に3回のルーティンを続けていただろう、これまで射精した分がこっちの世界で能力となって還元された、その強さはこの国を救えるほどにな」
「…どんな能力だ」
「だからあのひとつ目も雑魚だ。更にお前はまだまだ強くなれる」
「嬉しいのか悲しいのか…俺はなんでこの世界に呼ばれたんだ?てか、どうやって日本に帰れる?」
「質問は1つずつだ」
フェンリルは笑うように鼻をならした。
「ここはエルミンデア王国という、この国を救うためにお前は呼ばれた」
「エルミンデア王国…」
その時森の奥から悲鳴が聞こえた。
「女の人の悲鳴!?」
俺はすぐに声のした方へ走り出す。
覇射の能力のおかげか走るスピードも極限に速い。
「勇者のようだぞ」
俺と並走するフェンリルが笑う。
「だろ?」
遠くに女の子がモンスターに襲われているのが見えてきた。
小さい狼のようなモンスターが3匹囲んでいる。
俺の疾走は稲妻と化し一番近くにいた狼を斬る。
返す刀で2匹目、飛びかかってきた3匹目の狼の攻撃を躱し斬る。
「大丈夫ですか?」
俺は震えている女の子へと手を差し伸べる。
「後ろだ!」
4匹目が隠れていたのか俺へと飛びかかってきたがフェンリルの牙で撃退。
「油断するな」
「助かった」
フェンリルに礼をいい、改めて女の子を見る。
「えぇ!!」
俺は女の子の顔を見て固まった。
「ももちゃん!」
そう、震えている女の子は俺の大好きなセクシー女優恋鐘ももちゃんにそっくりだったのである。