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おかずはFカップ

戦い終わって、日が沈みかける。


駆けつけた増援の兵たちが、手際よく村人たちの手当てを始めていた。


「ヴィクトリア様、こちらを」


シオンがどこからか取り出した黒い布を、ヴィクトリアの肩にかける。


破れた鎧の隙間から、夕陽に照らされていた禁断の果実——見事なFカップがようやく隠された。


「……すまない、シオン。助かる」


顔を赤らめ、胸元を必死に押さえるヴィクトリア。


その凛々しい横顔を見つめ、俺は——猛烈に、股間に熱い塊を感じていた。


(……くそっ、あんなもん見せられて、平然としてられるかッ!)


俺は、そっと戦場の喧騒から離れた。


村外れの、大きな岩の影。


(思い出すんだ……あの、柔らかそうな重み。ピンク色の、小さな突起……)


俺は迷わず、ズボンの前を開いた。


「くっ……ヴィクトリア……お前の、その……」


激しく上下させる。


脳裏には、先ほど見た「夕闇に浮かぶ白銀の双丘」が鮮明に焼き付いている。


(出るッ……!)


「ド、ドピュッ……!!」


賢者タイム。


心地よい疲労感に包まれていた、その時だ。


「……お見事な『儀式』でした、刃様」


「ふぎゃあああああああッ!?」


音もなく、岩陰にシオンが立っていた。


眼帯の奥の瞳は、一点の曇りもなく、俺の「使い終わったモノ」を凝視している。


「シ、シオン!? いつからそこに……っ!?」


「最初からです。刃様の様子を、記録せよとのリリアン様からの密命ですので」


「いや、これただのオナ……」


「わかっております」


シオンはコクンと頷き、淡々と言い放った。


「ヴィクトリア様の御胸を思い浮かべることで、これほどまでに濃密な……。流石は刃様、すぐに本人へ報告し、感謝を伝えてまいります」


「待て! やめろ! それだけは絶対に——!!」


俺の制止も虚しく、シオンは風のように消えた。


絶望に打ち震えながら、俺は急いでズボンを上げ、ヴィクトリアの元へ走る。


だが、遅かった。


「……な、何っ……?」


焚き火のそばで、ヴィクトリアが呆然と立ち尽くしていた。


その顔は、今までの人生で見たことがないほど真っ赤に染まっている。


「あ、あの、ヴィクトリア……これは、その……」


「刃……貴公……っ」


彼女の肩が、ワナワナと震える。


手にした聖剣『アマテラス』が、怒りと羞恥で黄金の光を放ち始めた。


「私、私の胸を思い出して、そのような……卑猥な……『自慰』に励んでいたというのかッ!?」


「ち、違うんだ! 男には抗えない本能がだな……!」


「問答無用ッ! 変態、覚悟しろぉぉぉぉッ!!」


「ぎゃああああ! 待て、話せばわかるッ!!」


黄昏時の村に、刃の悲鳴と、ヴィクトリアの怒号が響き渡った。


しかし、背後にいたシオンがさらに淡々と追い打ちをかける。


「ヴィクトリア様、取り乱しすぎです。刃様は貴公の乳房をオカズにすることで、戦いの昂ぶりを完璧に鎮められたのです。感謝こそすれ、剣を向けるのは筋違いかと」


「感謝などするかぁぁぁぁッ!!」


「シオン、黙れ! 殺される! 俺が物理的に殺されるッ!!」


黄金の閃光が、俺の股間スレスレを通過した。

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