表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/23

王宮の至宝

「……デカい。デカすぎるだろ、この城」


俺は、天高くそびえ立つ王宮の尖塔を見上げ、思わず独り言を漏らした。


白亜の石材で組まれた壁面には、精緻な龍の彫刻が躍り、窓ガラスは魔法で加工されているのか、七色に輝いている。


だが、隣を歩くシオン(Jカップ・美園ねね似)は、それを聞き逃さない。


「ええ。この王宮の門は、建国以来の魔導障壁で守られています。……刃殿、その鋭い眼光。もしや門に仕掛けられた微細な魔力の乱れを察知されたのですか?」


「え? あ、ああ。まあ、そんな感じかな(ただの観光客気分だったなんて言えねぇ……)」


俺が適当に合わせると、シオンは感銘を受けたように手帳を取り出し、サラサラと何かを書き込んだ。


長い回廊を歩く。


足元には、ふかふかの赤い絨毯。


壁には歴代の王や英雄たちの肖像画が並んでいるが、俺の目はどうしても、等間隔に並んでいる「王宮侍女」たちに向いてしまう。


(うわ、あっちの侍女さんもCカップはある。こっちはスレンダー系か……。王宮、レベル高すぎだろ。最新作の『王宮の蜜事』まんまじゃねーか!)


俺が内心で鼻の下を伸ばしていると、前を歩くヴィクトリア(Fカップ・滝川ゆあ似)が足を止めた。


鎧の金属音が、静かな廊下に凛と響く。


「刃殿。緊張されているか?」


「え、いや……まあ、少しだけ」


「案ずるな。陛下は話のわかるお方だ。それに……貴殿のような高潔な御仁を、陛下が無下に扱うはずがない」


ヴィクトリアが、心からの信頼を込めた瞳で俺を見つめる。


その拍子に、彼女の豊かなFカップが、ピシッと張った軍服を押し上げ、俺の腕に一瞬触れた。


(ひっ……! いかん、今朝発射したばかりなのに、もうムラムラが溜まってきたぞ……!)


「……刃殿? 顔が赤いようだが」


「あ、いや! 陛下の威光に圧倒されそうで! ははは!」


俺は誤魔化すように笑いながら、ついに巨大な黄金の扉の前へと辿り着いた。


「リリアンの恩人、八神刃殿とお見受けする。面を上げられよ」


扉が開いた先、玉座に鎮座する老王の声が広間に響く。


俺は慣れない動作で、騎士たちの真似をして膝をついた。


「はっ。お初にお目にかかります」


「刃殿。貴殿が娘を救ってくれたこと、心より感謝する」


「刃様……」


リリアン(Hカップ・恋鐘もも似)が、俺を見つめている。


「……ふむ。刃殿、その澄んだ瞳。何一つ私利私欲を感じさせぬ。まさに、救国の英雄にふさわしい器よ」


国王が満足そうに頷き、褒賞を口にしようとしたその時。


「報告ッ!! 陛下、緊急事態です!」


重厚な扉を蹴破らんばかりの勢いで、一人の伝令兵が飛び込んできた――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ