6章「彼らを憑依に乗せて」
<あらすじ>
再び辿り着いた総理官邸で、‟彼”、南陽、千花、桃李、ユズリハの5人は総理大臣である高花と戦う。靄を無効化することで、かろうじて彼らは勝利するが、そのときユズリハの様子がどこか歪であった。ユズリハは既に目的を果たしたと‟彼”らに告げる。その瞬間、その空間に響き渡る轟音と共に落下した桃李。ユズリハは既に何者かに憑依されていた。血まみれの桃李を見た‟彼”は急に意識を失った。千花は桃李を、南陽は‟彼”を背負って拠点へと急いで戻るが、桃李は再び目を開けることはなかった。彼の死は千花と‟彼”に塞ぎようのない心の穴を残した。
<登場人物>
・???(主人公)
桃李の死により意識を失った後、目覚めると南陽を『名織君』と呼んでいた。
・名織 南陽
・植木 桃李
ユズリハに憑依していた者による憑依により死亡。
・森ノ 千花
桃李の死により自分への迷いが生まれる。
・高花 知嶺
ユズリハに憑依していた者によると、彼の魂は靄の中へと戻されたという。
・ユズリハ
ある人物に憑依され、彼の魂がどのような状態か見当がつかない。
・???(ユズリハに憑依していた者)
総理大臣を操っていたという。ユズリハに憑依し潜伏することで、桃李を始末した。
桃李を始末すると、他の人に興味は示さず去っていった。
・戌佐 降蘭