『とんだ拍子の、実作目録』・・・『詩の群れ』から
『とんだ拍子の、実作目録』・・・『詩の群れ』から
㈠
回転する扉さ、とんだ拍子に、その回転に入ってね、だろうだ。
何だって、その扉は何処にあるんだい、え?
そうなんだ、それが、夢の中にしか、実在しなくてね。
夢の中なら、実在じゃなくて、虚在だろ、だろうだ。
㈡
顔が曲がった俺は、脳の中で、帽子に隠れて、変顔をするんだ。
そうか、とんだ、実作目録だな、だろうだ。
オプティニティに巡って、夕闇を駆け抜けるんだよ、そうなんだ。
そうなんだって、遭難だって、とんだ拍子だな、だろ。
㈢
意識の持ちようによって、明日も白昼、昨日に変容さ、一日飛び越してしまうんだ。
とんだ拍子の、実作目録で、真の変顔で、帽子の中で狂って候だろ、だろうだ。