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七十五話 ジュラ島

「これより、魔王討伐軍は

本格的に上の大陸へと向かう。

道中の島で幹部を

倒し、島を奪還しながらに

なるが、ここにいる皆なら

成し遂げてくれると

信じている。」



船内に集められた俺達は

今、この討伐軍のリーダーで

あろう、タチアナの

話を聞いていた。



今俺が乗っている船は

魔法で頑丈に硬化させられた

金属で作られており、

なんでも、変形して潜水艦にも

なることができるという

ハイブリッドな乗り物だった。



「さて、ではまず、

我々が今向かっている

島について説明しよう。

皆、この地図を見てくれ。」




彼女の後ろには縦横三メートル程の、

以前俺が見た大きな地図が貼ってあった。



「我々は現在、このヤナハという

小さな国のちょうど横を航進している。

このまま、真っ直ぐ北の方に

進むとある島に到着する。

その島の名はジュラ島。

主に大型の爬虫類が生息し、

付近の海には大型の肉食生物が

うようよいると報告されている。」



「だったら、どうやってその島に

行くんだよ。付近の海にはあぶねぇ

魚がいるんだろ?」



選抜試験で指揮を執っていたカクバ

という男がタチアナに質問する。



「それについてはヨーテルに

お願いしている。

ジュラ島への接近および、我々が

ジュラ島で幹部を討伐する

までの間、ヨーテルには

この船を海洋生物に襲われない

高さまで魔法で持ち上げてもらう。」



「......本当にそんな役目を

このような女が果たして

くれるのか疑問なのだよ。」



「は? なによその言い方。

せっかくこの私があんた達の

おままごとに付き合ってあげてるって

いうのに。」



「おままごととはどういうこと──」



「よせ、ヨーテル。兄様も。」



タチアナの言葉に魔法使いの姿を

した女はフンッとそっぽをむいた。



「そういえば、ジュラ島にいる

幹部ってのは一体どんな奴なんだ?」



「それについては今、長老が

占ってくれている。

後にわかるだろう。

それと、君たち全員に

忠告しておかなければなら

ないことがある。」



彼女の言葉に置いてけぼりだった、

他の職業者達が顔をあげる。



「もし、このジュラ島ではぐれ

てしまった場合、その者達は

この島に置いていくことになる。」



他のみんなはその言葉を聞いて驚いた

顔を浮かべる。



「先程も言ったように、この船は

ヨーテルの魔法で安全な高さまで

上げてもらう。だが、ヨーテルの魔法

も無限ではない。

よって幹部の討伐に成功出来たとしても、

ヨーテルの魔法が尽きるまでに

戻って来れなかった者、あるいは

はぐれた者はこの島に置いて

いかなければならない。

そのことを肝に命じていてほしい。」



彼女の言葉を聞いて隣の男が唾を飲んだ。




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