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七十話 見送り3

「はぁ......なんとか間に合ったぁ!」



「助かったよ、メグ。あんがとな。」



「いいの、いいの。私も楽しかったし。」



「そうか、ならよかった。あ、

そういえばこれ。

帰るためのお金な。」



「え、いいよ。それくらい私も

持ってきたし、って明らかに

多くない!?」



「なら、ほら、修道女になるために

必要になったら使えよ。」




「ありがとう、隼人。

でもいいよ、その気持ちだけで

うれしい。」



「そ、そうか。なら......ほら、これ。」



隼人は自分のリュックの中から一つの

小さな袋を取り出した。




「開けてみろ。」



「え!? なにこれ! すごい綺麗!」



「城下町で買ったんだ。

なんか願いが叶うお守りらしい。

いらなかったら、売って金にしてくれ。」




「売らないよ! ふふっ......ありがとう

隼人。大事にするね。」




「あぁ......」




メグがくすぐったそうに笑い、

隼人からキラキラ輝く石の

お守りを受け取ると

周りにいた人々が一斉に港に集まり

だす。



「そろそろ時間だね......はい、ペルー

をお願いね。」



メグはだいていたペルーを隼人

に持たせる。



「ピッ! ピッ! ピッ! ピッーー!!」




するとペルーばさばさと羽をはばたかせ、

メグの方に戻ろうとする。




「ペルー。言ったでしょ。

今日でお別れだって。」




「ピッ!」



「......でも大丈夫。大丈夫だから。

だって、これが一生の別れじゃ

ないんだよ?

ペルーが大きくなって、

またあの島に来たら会えるんだから。

そのときまで我慢。わかった?」



「ピッ.....ピィ......」




メグの言葉をまるで理解しているか

のように、ペルーはおとなしくなった。



「じゃ、お願いね。隼人。」



「必ず、送り届けるよ。」



「うん! 信じてる!」



今にも崩れそうになる平常心を

押し殺して、メグは笑った。



そんな彼女に隼人は微笑み返し、

船に乗り込もうとする。



「隼人!!」



その時、メグは叫んだ。



「隼人も絶対、無事に帰ってきて!」







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