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六十六話 訓練

「ちょ、ちょっと待ってください!

隼人君!」



「しつこいですよ! サッちゃんさん!」



「今日という今日は絶対に

逃がしません!」



選抜試験が終わってから、三週間が

過ぎた頃。

俺は回復魔法士の訓練所で

隊長であるサッちゃんさんに

追い回されていた。




「どうしてあなたがあの魔法を

使えたんですか!?」




そう。俺が彼女に問い詰められているの

は、選抜試験で使用した鉄壁シールド

が起因する。



「だから! 何度も言っている

でしょう! そんな技使って

いません!サッちゃんさんの

見間違えです!」



うかつだった。



俺があの時使った鉄壁シールドは

最高位職の聖職者に

しか使えないスキルである。



それを俺はもちろん知っていた。



けれど、聖職者がこの世界で彼女しか

いないなんて俺は知らなかった。



てっきり他にもいるだろうし、

このスキル使っても不審に思われない

だろうな、と考えていた。



それが今の現状を招いている。




「なら、隼人君のギルドカードを

見せてください!」



「宿屋に置いてきてしまったんです!」



「あれほど昨日、帰りに忘れないよう

言ったのに、どうして毎回忘れるん

ですか!?」



「実は......」



俺は走るのがめんどくさくなったので

一旦止まる。



「俺、記憶障害があるんです......」



「え......」



俺に追いついた彼女に

俺は、悲しそうな顔を浮かべて

続けた。




「昨日のことを一部忘れてしまう......

そういう──」



「その嘘、前にも聞きましたよ!」



くそ! 一週間前はこれで4回くらい

騙せたのに!

この女......学習してやがる。



そして、俺は再び走り出した。



「あ、待ってください!」



まあ、そんなこんなで俺は今、

一ヶ月間の訓練を受けている。





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