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六十五話 選抜試験24

「ごめん......タチアナ......怒ってる?」



選抜試験が終わり、職業者達が試験会場

を後にするなか、上階では

鬼灯がタチアナに謝罪を

している真っ最中だった。



「どうして鬼灯が謝る?

助かったよ。ありがとう。」




「......やっぱ、タチアナ好き。」



がんっと音をたてながら、

痛いとわかっていても、鬼灯は

タチアナに俊足のハグをかます。



「大丈夫か? まったく......」



そんな彼女にタチアナは

やや呆れながらも、頭を撫でてやる。



「あんたたち、呑気なものね。」



後ろには二人に冷ややかな目を

向けているヨーテルがいた。



「どうだった、ヨーテル。

今回の試験を見た感想は。」



「はっきり言って不安でしかないわ。

特に壁に激突した女とか。」



その言葉にびくっと体を震わす

者がいた。



「まあ、それでも残りの一ヶ月で

なんとするしかないさ。

なあ、サーマクリフエントロマナーニ?」



その言葉にこくこくとサッちゃんは

頷く。



「にしても、やっぱ、今回の職業者

の中で一番強かったのは

やっぱ、サーベルだよな!」



「サーベルは牛喜に負けていたのだよ。

よって牛喜が一番強い。」



「ちげぇよ! サーベルだよ!」



「牛喜なのだよ。」



「......影蜘蛛......一番......」



三人で自分の部下が

一番強かったと言い合いが始まった。




「まあそれだけ、わしら隊長以外にも

心強い味方がいるということなんじゃよ。」




そんな三人を止めたのは

長老だった。




「どうじゃ、未来がみえたじゃろ?」



人間側にはまだ希望がある。

それを確認させてくれる

試験になったと、みなが思った。




「でも、やっぱり壁に激突は──」



「うっせ! そういうお前の

隊の中にも目立ったやついなかった

じゃねぇか!」



ルドルフが回復職をバカにしようとした

のを素早く察知したカクバは

ルドルフを押し黙らせる。



「っな! いましたよ!」



「いや! いなかった!」



「いましたよね!? みなさん!」



「......」



今度はみんなが黙る。



その時だった。




ドカン!!!!!

と火山が爆発したかのような

音が試験会場に響く。




「じ、地震!?」



タチアナの言葉通り、ぐらぐらと

地面が揺れたが直ぐに

収まった。




「おい、行ってみようぜ!」



隊長達はカクバを先頭に、音の

した方に向かった。










「おい、これって......」




驚愕する隊長達の前には、

クレーターのような

でかい窪みの中央に

ピクピクと痙攣し、瀕死状態の

鼠の姿があった。




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