表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

62/349

六十二話 選抜試験21

「そうだ。君は不合格だよ、鼠。」




「ふざけんなや! この試験を合格す

んにはバッチを保持してへんとダメ

やったんやなかったんか!」



「あれは嘘だよ。」



「嘘!? 」



「そう、試験前にカクバが言った

バッチを持った人間が

合格できるというのは全くの嘘。

合格条件は他にある。」



「なんや、その他の合格条件って。」



「それは自分で考えてみろ。

他の候補者と自分との間で欠けていた

ものは何かを。」



「......」




「でないようだな......ではヒントを

やろう。どうして私たちは君達を

わざわざ班にわけたのだ?」



「......そんなもん......回復職のやつらに

も合格できるチャンスを与えるため

とかちゃうんか......」



「はぁ......違うな......」



「じゃあ、一体なんのためや!

何がわいに足りなかったんや!」



「協調性。」



上階の彼女の言葉が冷たく

鼠やろうを突き放す。




「は、はあ?」



「この試験で我々が審査していたのは、

強さや頭の良さ、ではなく、

仲間と協力できているかどうかだ。

君にはそれができていたか?」



「......ふ、ふざけんなや!

魔王討伐軍に入る為になんで協調性

が必要なんや!

そんなもんより他にもっと──」



「もし、もしもだ。

魔王討伐軍が本格的に活動したと

する。そうすれば、おそらく、我々は

幾多の危機に見舞われるだろう。

誰か一人の過ちで、軍全てが

壊滅する可能性だってがあるかもしれ

ない。そんな中、君のような自分の

利益しか考えることのできない奴が、

軍にいたらどうなる?

はたして、魔王の討伐なんかできる

だろうか。」



彼女は狼狽える鼠を逃がさないよう

に凝視する。



「どう思う? 鼠。私の

意見に何か反論があるなら聞こう。」




「ええぇい!! もうええ!!

帝国精鋭隊だからといって偉そうに!

所詮は小娘の分際で!!」



鼠やろうは悔しそうに歯をぎしぎし

させると、何かが吹っ切れたかのように




「アイス! スマッシュ!」



と、氷の魔法を彼女に撃ったのだった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ