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六十一話 選抜試験20

俺はこの試験会場に来る時に、

ある生き物に乗った。


その名はユニコーン。


背中には翼が生えており、空を

飛ぶことができる。



空を



飛ぶ



ことが




できる。




これドゥあ!




俺はそれに乗りながら

稲妻が自分に落ちたかのような

衝撃に襲われた。



ひらめいてしまった。



そう。船に乗らなくても、この

ユニコーンに乗って上の大陸と

フリーズランドに行けばいい。



しかし、ここで問題となるのが

ユニコーンをどう調達するか、

そしてそのユニコーンがそんな

長い距離を飛べるのか。

ということなのだが。



自慢にはならないが、何千もの

異世界を救ってきた俺は、

既にその解決策を考えてある。



まず、ユニコーンの調達は

買えばいい。今俺にはヘルドラ

討伐の報酬金がたんまりある。

もし、それで入手できないときは、

最悪盗む。



次にユニコーンが長い距離を飛べるか

どうかだが、俺は回復職。



長い距離が飛べなくても体力を回復する

魔法をかけてやればいい。

それに、回復職は何も傷を癒すだけでは

ない。ここに来るまでに頭に叩き込んだ

スキルのなかには、筋力や防御力などを

上げる強化魔法も使える。

俺が速さを上げる魔法をかけてやれば、

それだけ早く上の大陸にだっていける

ことが可能だろう。




「牛喜、アルナ。」




そんなことを考えていると

アルナさんの名前が呼ばれた。



彼女はえっ! と声に出している。



いいんだ。これで。


アルナさんは彼女について

行けるし、俺は俺で上の大陸に行ける。


そう思っていたときだった。




「服部隼人。」




「へっ!?」



俺はまた間抜けな声を出てしまった。


が、彼女は淡々と続ける。




「テイル。」



「え!!!!」




「ビルメ。」




「なんで!?」



続々とバッチを保持していないものの

名前が呼ばれ、俺と同様、彼らも

間抜けな声を上げていく。



そして、あと一人を除いた

ほぼ全員の名前が呼ばれ



「以上だ。」



とタチアナは言った。



そしてその呼ばれなかった一人が

沸々と燃える怒りを

試験会場に響き渡る程の

声で発した。




「なんでや!!!!!

なんでわいだけ不合格なんや!!!!」



その男は怒り狂い

ながら上階で見下ろす彼女を

見上げたのだった。

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