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五十六話 選抜試験15

稲妻のような光の矢が自分の

方に向かってくる。



「シャドー ウォール。」



そんな極限の状態に置いても

冷静沈着に行動するのが

彼であった。



ドッペは貯めに貯めた闇を剣から

拡散的に放出し、闇の盾を形成する。




「うあああ!!!」



いつもはおしとやかなアルナも

叫び声を上げて更に力を込める。



あの人についていくために。



「あああーーー!!

っはぁ......はぁ......はぁ......」



そしてようやく貯めていた光が

全て放出し終わり、アルナは

呼吸を荒くしながら膝を着く。



全てを出しきった。今の自分に

できる全てを。



そのまま倒れてしまいそうになる

自分に鞭を打って、ドッペを確認する。



闇の盾は無くなっている。

だが、砂ぼこりのせいで

彼の生存が確認できない。



目を擦りながら遠退く自分の意識を

保っていた、その時、



「石火切烈。」



砂ぼこりの中でドッペの

声が聞こえたと同時に、

彼がアルナに向かって

斬り込んでくる。

自分の鎧もボロボロになりながら、

ドッペは




「ぅおおおおお!」



と雄叫びを上げて。



必死に食らいついてくる

ドッペを見て、アルナも再び剣を

持とうとするが、指一本動かない。

そんなもう何も抵抗できない彼女の

状態を、

無我夢中で突進してくるドッペは

気づくことができなかった。



無防備な彼女に渾身のドッペの

攻撃が当たろうとしたときだった。



きんっ!


と剣と剣が混じりあった鈍い

金属音がなる。



「......っ!? タチアナ様!」




ようやく正気に戻ったドッペは

自分の剣を受け止めた彼女の

名を呼んだ。




「そこまでだ、二人とも。

既に決着はついている。」




困惑しているアルナとドッペを交互に

見てタチアナは言う。



「おい、そこの兵士!

アルナはもう戦闘不能だ。

この決闘を閉めよ。」



「は、はい! 勝者 ドッペ!」



おお! と、この選抜試験に参加して

いたものがどよめきだす。

みな、二人の決闘に見入って

いたのだった。





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