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五十五話 選抜試験14

『石火切烈!』



二人は開始と同時に全く

同じ技を使った。



石火切烈


電光石火の如く剣に火花を

散らしながら、猛スピードで

斬りつける、最もタチアナが

愛用している技だった。



「っあ!」



レベルの差か、はたまた単純に

男と女の力の差なのか、

スピードは同じでもアルナは

ドッペに力負けし、やや後ろに

吹き飛ばされる。



崩れたバランスをすぐに戻すために

重心を低くしようとするが、

その一瞬の隙をドッペは

見逃さない。



「爆裂切!」



ドッペの攻撃を回避する

ことができ無かったが、

なんとか剣で彼の斬り込みを

受け止める。




しかし、ドッペの剣が自身の剣に

交わると、ばんっ!

とその接触地点が爆発し、

今度は壁まで吹き飛ばされ

てしまった。



「ぐはっ!」



壁に激突し、そのまま床に倒れ

込んでしまいそうになる自分の体

を剣を杖がわりにして、かろうじで

支える。




「あの子......負けちゃう......」




そんな鬼灯の言葉に耳を傾ける

ことなく、タチアナは二人の決闘を

見守る。

こんなことで彼女の心が折れる

わけがないと、タチアナは

心の中でそう思いながら。




「チェイン!」



するとそのタチアナに応えるように

アルナは自分の剣を両手で振り上げ

叫んだ。



ぼわん、ぼわんと音をたてながら、

どこから発生したのか、

剣に光のような粒が集まっていく。



その光を吸収するごとに剣は

黄金の光を帯びていく。




「チェイン。」



まともにやって勝てないので

あれば最後の切り札を出すしかない。



そう判断したアルナの心を読み取り、

ドッペも、同じ技名を唱える。



しかし、アルナと対称に

ドッペの剣には黒い粒が集まり始める。




「タチアナ......あの技何?」



「騎士、最高位職勇者で覚えられる

大技の一つだ。

光を吸収した剣は天地をも割る

斬撃になり、闇を吸収した

剣はあらゆるものを吸い込む

最強の盾になる。」





「じぁ......あのまま......その二つが

衝突すればどうなるの?」




「それはどちらがその光と闇を多く

吸収できたか、つまりそれらを

吸収するために必要な集中力を

アルナがドッペより持っていれば、

勝てるかもしれないな。」




「集中......力......」




会場内が光と闇に包まる。

ドッペは真っ黒な剣を自身の

前に突き刺し、両手を前にかざして

完全な防御体制に入る。



いつでも来い。



そうアルナに伝えるように。



それを

受け取ったアルナも、

目も開けられない

程の光を放った剣に力を込める。




そして




「ライジング スラッシュ!!!!」




アルナは大きな声と共に、

光の斬撃をドッペに向けて

放った。





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