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四十七話 選抜試験6

「早速、戦闘が始まったようなのだよ。」



「戦うのは盗賊と魔法使いだな。

おい、ホーズキ、片方の盗賊はどんな

奴なんだ?」



「……知らない……レベルが高い順に……

何人か選出したから……」



カクバの問にタチアナに

抱きつきながら眠たそうに鬼灯は

答える。



「先に言っとくけど、私も同じよ。

だからもう一方のあの男も知らないわ。」



「……お前ら……」

 


興味なさげに言うヨーテルらに

カクバは呆れてこれ以上何も言え

なかった。





「これより、鼠対影蜘蛛の戦闘を

開始する。両者ルールにのっとり、

正々堂々勝負すること。

それでは、始め!」




仲介人になった兵士がそう叫ぶ。

全く相談も無しに勝手に始めた

フード男の鼠の戦闘を

隼人達は見守る他なかった。




「忍法 影分身。」



影蜘蛛は印を結び、低い声で

術を言う。

すると、彼は一人から七人と増え、

鼠を包囲する。



「えぇーい! ござかしい。

光拡散!」



鼠は他方目に眩い光を発射する。

それは弓矢のように影蜘蛛一人一人に

突き刺さったが、分身は微動だにせず、

鼠に突進してくる。



「ひっ! なんでや!?

なんでわいの魔法を受けて

死なんのじゃ!

くそっ! フリーズボール!」



鼠は魔法が効かないとわかると、

すぐさま別の魔法を使う。

鼠の手から生成された氷の玉が

地面に落ちると、地面一面が落下地点

から拡散的にこおり始める。



メリメリと七人の分身の足元が

一斉にこおり、身動きがとれなく

なってしまった。



「ははっ…どうじゃ、所詮は

盗賊。一対一の戦闘なら

まず負けることなんか――」



「忍法 蜘蛛のくものい



半分勝った気持ちになっていた

鼠を尻目に、足場が凍った影蜘蛛が

七人同時に小さく言った。



すると七人の間に影の線が互いに

引かれ、鼠の周りににはまるで

蜘蛛の巣のような影ができる。


その影の一本が七人の分身を介して、

鼠に繋がる。


そしてその影の糸が繋がるやいなや、

鼠は一体の分身に引きずり込まれる。




「うあっ! あああ!

やめろっ! 離せ!

クソッ! サンダー!」



鼠はたまらず攻撃魔法を当てるが、

分身はびくともしない。

分身は腰から小刀を取り出し、

じりじりと引きずられて来る

鼠を待ち構える。



そして




「まいった! わいの降参じゃっ! 

だからこの技を解け!」



鼠は鼻水を垂らしながら、

負けを宣言したのだった。

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