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レベルMAX

板に繋がれたコードの先にレジのような

機器がありそこにはレバーがついて

いた。

そのレバーを受付嬢が引く。

すると、周りに稲妻のような電気

が走る。

確かに初見ではびっくりして

手を離してしまいそうだった。

その電気が消えるとレジのような

機器からまるでレシートのような

長い紙がでてくる。

それを受付嬢が切り取り俺に

渡してきた。



「はい、これがお兄さんの

ステータスとレベルね〜。」



俺はそれを受け取ったが

顔色一つ変えなかったので

それを不思議に思ったのか

受付嬢はその紙を覗いてくる。

しかし、俺はこのとき自分のレベルが

どこに載っているのかを

探すのに夢中だったのでそれに

気がつかなかった。



「れ、れ、

レベルマックスゥ!!!??」




俺はしまったっ! と思いながらも

受付嬢の口を即座に塞ぐ。



「んんっ!」



受付嬢は最初は戸惑いながら

俺の手の中で何かモゴモゴ

言っていたが、俺の必死さに

気づいてくれたのか

次第に落ち着きを取り戻していく。



「このことは内緒にしておい

てください! お願いします。」



俺のその言葉に受付嬢は

こくこくと頷く。

周りを見ても上の宴会の

せいか誰にも聞かれていない

ようだった。



「手、離しますよ?」



俺はそう言ってゆっくりと離したが

その瞬間受付嬢が何かを言おうとした

ので咄嗟にまた口を塞いだ。



「お願いします! 本当に!

大声を出さないでください!」



受付嬢はこくこくと頷く。

そして俺はまたゆっくりと手を離した。

しかし、また何かを言いそうになったの

で再び塞ぐ。

すると、受付嬢は違う違うと

首を横にふった。

受付嬢は自身の懐からペンを取り出し

カウンターの机にこう書いた。



『お願いがあります!』



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