表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

37/349

三十七話 鳥と少女7

俺がガビルさんからメグの過去を

聞いた次の日、俺はまた

メグのいる浜辺に顔を出していた。



「あ、おはよう。

今日も来てくれたんだ。隼人って

もしかして暇人なの?」



その鳥について一緒に調べて

やったのにも関わらず、えらい言わ

れようだ。



「ちげぇよ。よ、ペルー。今日も

微妙な青色で何よりだ。」



「ピッ、ピッ、ピッ!」



「それ、ペルーのこと馬鹿にしてん

でしょ?」



「いや、目に優しい色だって

褒めてんだよ。」




「何それ。」



半ば呆れ気味に笑う彼女の

姿が何故か心なしか、

元気がないように見える。



「そうだ、隼人。暇ならペルーと

そこらへん散歩しようよ。」



ペルーが親がいないと飛べないと

わかった以上、もうペルーを飛ばそう

とする必要もない。



「そうだな。ペルーに日光

当てないともっと薄くなりそうだ。」



「やっぱ馬鹿にしてんじゃん。」







散歩といっても、浜辺でメグが貝殻を

拾ったり、ペルーがうんこしたり

するのを眺めながらぶらぶら

するくらいだった。

けれども、こうしていた方が

メグが少し明るくなって

くれたので俺は別に良かった。




「……? 雨だ。」



いつの間にか、雨雲が空を覆っており、

ぽつぽつと雨が降ってきた。



「隼人、ペルー。あそこの

小屋の中入ろ!」



メグが走り出すと、刷り込みをされた

ひなが親を追うようにてくてくと

ペルーがあとを追った。



「ぅぅ……傘持って来れば

よかったな……」



メグが雨の降る外を眺めながら

言った。



「そうだな……」



俺はそれに普通に答えたつもりだったが

不意に彼女が俺の方を振り返る。



「隼人、何かあったの?」



さっきの俺の返しが彼女に何か

ひっかかったのかもしれない。



「? 俺はいつもどおりだが。」



「そっか、ならいいんだけど。」



メグはそう言って再び外を眺める。

俺と彼女の間で沈黙が続く。



「なぁ、聞きたいことがあるんだが……」



「……? 何?」



俺はこれを聞こうか一瞬迷ったが、

意を決して言った。



「メグは将来、職業者になりたいのか?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ